福祉職員とITリテラシー

※これは、自分の職場を通しての体験談であります。「福祉職員」と一般化しているような表現ですみません。

先日、職員組合のような集まりで、次の役員を決めるための職員選挙に向けての話し合いが行われた。

投票は毎度、各事業所に
・投票用紙
・投票箱
・職員名簿
が配られ、
・期間中に名前を書いて投票
・役員が各事業所に回収
・集まって、開票と集計
・発表
だったそうだ。

全事業所をエリア分けして、1人ずつ選ぶ仕組みになっている。

シンプルに、えーグーグルフォームでいいじゃんと思い、生意気にも
「これQRでアンケートみたいなのどうなんですかね、、」
と、じんわり言ってみる。

ほか職員さんからは「ホントにスマホわかんない人もいるからねえ」の反応。

「一つの事業所に若い人いるし、教えてやってください、、じゃ厳しいですかね、、。」

ぼくは全体像を掴めていなかったことが、ここでわかった。

「前もね、コロナ検査のアプリで近しいことがあったんだけど、
そもそも、やるべき業務でスキマ時間がないから
勤務体系も違うから、教えようと思うとカンファとか集まる時に教える時間取ったり、わかる人がフリーの時間をわざわざつくって教えるようにしたり、それでもシフト被ってないと相手が休みの時でも職場に来てもらって

パソコン画面でも一回スリープモードから画面復帰するのも戸惑う方いるからね

記録入力も初めスマホに変わった当初は、慣れない人は一回紙に書いて、わかる人にスマホ入力頼む、、みたいなのもあったからねえ

そんなこんなで、ちょっと教えて〜で解決するような話じゃないそうだ。

ある種、多様な年代が働いているともいえるし、ぼく個人の肌感、普段使用に慣れていない40,50代以降の方は、本当に操作がさっぱりな感じだ。

教える/業務調整/新しいやり方への苦言・質問対応といったコスト
>>>>
集計コスト
なのである。

最終的には、紙で行うことになった。

確かに、自治体の選挙なんかも紙投票なんで、「アクセスを平等に」の意味からは適切なのかもしれない。

わかっていなかったのは、おれか、、。
ツールは手段でか、、、。
お互いわからない時に教え合うがいかに風土の話か
どんな対応があるとよいのか

面食らったエピソードでございました。
そうだ、職場全体の雰囲気としても、いわゆる「働き方改革」による業務効率化、、「いかに、まわすべきことをまわせるか」に力点が置かれている。

なにが起きるかというと、個別具体の困りごとにあわせて、施策が立案・実行されにくい、業務改善が進みにくい一面もあるような気がする。

とりあえず、今日はここまで

お読みくださった方、ありがとうございます。

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