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医学を極める第一歩

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日々学習する中で感じた、医学を楽しく学ぶTipsを紹介していきます。 医学はヒトに関係するように見えますが、机の上の学習の段階では「ヒトに限りなく近い生命体」の学習です。 参…
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#医学生の日常

「赤信号のときは道路を渡ってはいけません」という常識を養うように、心電図を学ぶ

心電図の勉強は、常識を自分の中に養っていくタイプの学習かなと感じてます。 赤ん坊が 「赤信号を渡ったらいけないという事を理解する」 と 「渡ったら危ないからと大人に言われる、”道路の上に立ってるだんご3兄弟みたいな金属の赤い部分が光っている時”のことを赤信号という」 の2つの概念を理解するように、学習する。 つまり 特定の心電図を見て、違和感を抱く様になる。 これが1st STEP その違和感を、「違和感」という言葉ではなく、皆に伝わるような名前で、言い換えれるよう

自分の人生は自分で決断しているはずなのに、何故かしんどさを感じる場合の思考

自分の人生のはずなのに、何故か自分以外のもので出来ている。 Want to ではなく、Have to の割合が増えている。 振り返ると、そんな事ばかりな気がしてしまう。 「Have to」ではなく「Want to」(がしたい) 他責思考ではなく自責思考(がしたい) ハズなのに、なぜかしんどい。 どうしてしんどいと感じるのだろうか。 その1つの原因としておそらく、「Want to」を信じてやり抜く中で、上手く行かない事がある、というのがあると思う。 自らがやりたい

医学生が、ガチで水族館を楽しむ方法を考える【学名に注目】

自分がまだ小学生とかそこらだった頃。親が旅行先で水族館に連れてきてくれる。その時は、魚が動いているだけで楽しかった。 なんか良く分からないけど、自分が知らない生命体が水槽の中で動いている。意味が分からないけど、その意味のわからなさが好き、って感じなのだろう。 大人になったからというか、言葉の意味とかそういう所に注目するようになり、水族館の見方が変わった。 例えばこれはラッコの肩甲骨(左)である。 棘突起までしっかり発達していて、非常に親近感が湧く。よくよく見ると環椎・軸

『現代思想入門』を読む前に、今までの現代思想との付き合い方を振り返る【読書前記録】

ちょうど先日、千葉雅也さんの「現代思想入門」が発売された。 本を読む前に、自分がどうしてその本を読むのか?ということを教えてくれたのは、メンタリストDaigo の「知識を操る超読書術」だった。 「どうしてこの本を読もうと思ったのか?」「この本に何を期待している?」「この本を読んでどんなふうに感じた?」など、本を読みながら「しつもん」を行うことで本の中に書いてある知識を自分の血肉にすることが出来る、と書いてありました。現在もその習慣を継続している、という訳です。 (今読書術

PCの選び方:東海・関西地区医学部生協 が扱うパソコンと活用講座まとめ【2022年度入学】

皆さんこんにちは、ジョンと申します。現在国公立医学部4年生です。 新入生の皆さん、まずは医学部への合格、おめでとうございます❗❗📚 積年の夢が叶って感無量‥‥。 祖母祖父姪甥近所の人、みんなに報告‥と忙しい毎日を送っている人もいるのではないでしょうか?笑 私が合格した時にはコロナもなかったので、県外の祖母の家まで言って、直接合格したことを伝える‥なんてことが昨日の様に思い出されます。 さて、大学合格が決まったみなさんがこの時期にやらなくてはならないこと、といえば一体

Google 先生を使いこなして ”オシャレなイタリア料理店” を探す3つの方法

何か調べたいものが合った時、Google先生に頼る。コレは今や常識。 ここで「なかなか見つかりません」と言っている人を想定してみよう。 さてこの時、その人の検索窓にはどのような言葉が入っているでしょうか。 どのブラウザを利用するかで異なるので一概には言えませんが、よくあるのは「大阪駅から京都駅の行き方」や「三重にあるおしゃれなイタリア料理店」などの文章ベタ打ちパターンでしょう。 例えばおしゃれな料理店が知りたい場合を考えます。 この時は上のようなベタ打ちワードではヒッ

「投与する薬剤がNot Aではない理由」を考えて、効率悪くオタクを目指す【臨床実習】

「Aである理由」と「Not Aではない理由」臨床実習で、患者に投与される薬剤の選択について考える機会があった。 例えばAという薬剤を選択した時、「どうしてAなのか」を考える人は多いと思う。私もそうだ。 しかしここで同時に、「どうしてnot Aではないのか」、を考えると更に理解が深まる、ということの重要性を実感した。 今日は、「免疫抑制下の患者に対する予防的抗菌薬投与」のお話。 免疫抑制薬を投与されることで、患者は一時、感染症にかかりやすくなる。易感染性、という言葉が用

電子カルテを飄々と書き上げる先生の頭には、ガイドラインが詰まっている。ところで君は?【臨床実習】

こんにちは、ジョンです。 今日はまず、幾つかツイートを紹介させてください。 そして、このコメント。 「知識とはどういうものか?」を考えさせられる、良いコメントだと思いました。今日はそんなお話。 それでは早速、見ていきましょう。 知識とは何か; 「自分にもできそう」と「実際に出来る」の差 大人気テレビ番組「SASUKE」の第1ステージは、ぴょんこぴょんこと左右に飛ぶところから始まります。 その段階で脱落してしまう人が、結構いる。 「おいおいそんなところで失敗すんなよ

「〇〇が難しい」は思考停止の合図?先生に呆れられない質問をする方法を考える【臨床実習】

「〇〇が難しい」って言ってる人は「難しい or 難しくない」というレベルで考えている、ということになる。ここが1つの分かれ道だと思うのです。 そこから 「難しいからいいや」 となるか 「難しいけどなんでそう思うんだろう」 となるかで、その人の中での〇〇の解像度が大きく変わるのだと思います。 こんにちは、ジョンです。 臨床実習では、国家試験度外視ガイドライン必須medu4も涙目、な症例にバンバン出会うんですよね。いやぁ流石臨床現場、という感じ。 勉強のしがいがある、

テストに合格するために必要な要素を考える-学習ロードマップの作成

医学に限らず勉強というのは、最終到達地点までのロードマップが明確に定まっており、やりやすいと感じる。 例えば、 「知識を効率よく覚えて、それをアウトプットすることを繰り返すだけでは?」 と、4月の自分は考えていたようだ。 そこから8ヶ月が経過し、CBTを経て、じゃあ「効率良く覚える(インプットの方法)」「アウトプットの方法」って具体的にどういうことかな?ということを考えた。 そして、何かしらで最終到達地点に到着するためには、そこに到達したい、というモチベーションが必