じょん@知的好奇心

何気ないことを真剣に考えて、自分の言葉で噛み砕き、血肉とする | 24卒(医療関係) | Anki | Obsidian | #意図的なポジショントークは寧ろ学びになる

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マガジン

  • 医学を極める第一歩

    日々学習する中で感じた、医学を楽しく学ぶTipsを紹介していきます。 医学はヒトに関係するように見えますが、机の上の学習の段階では「ヒトに限りなく近い生命体」の学習です。 参考文献を載せますので、興味がある人はどんどん先に学習していってください。

  • 臨床実習で感じたこと

    臨床実習を通じて、ジョンが感じたこと、学んだことのアウトプットが詰まっています。 これから実習に向かう人へ。

  • 新婚生活エトセトラ

    2024年に入籍、新婚生活を始めました。 新婚だからこそ起こる心の動き、モヤモヤを共有できる場所になりますように‥

  • 「ここはどこだ…⁉」

最近の記事

大学講義のトリセツ。medu4との差別化はどこにある?【医学生】

「くそーー、何言ってんのかわかんねぇよーー。RCTとか生存期間とかCRとか急に言われてもわかんねえよーー」と文句を言っていた、医学部4年生の頃の自分へ。 大学の講義は「先生のオタク語り」です。 medu4やQassistが素晴らしい部分はどこか?という質問に「教育のプロだから」という意見がありますが、私はそうとは思いません。確かに彼らはどうすれば医学生が短期間で効率よく医学知識について学習できるかを日夜研究していますが、それ以上に彼らの素晴らしい所は「学習範囲を国家試験に

    • 救急外来。日々「知らない」と向き合う精神的強さを身に着けよ【研修医】

      拝啓 三次救急病院で研修することこそ全てで、二次救急病院なんて力がつかないだろうと信じていた1年前の自分へ。 国家試験に無事合格して、医師になりました。 医者になっても、医学部の閉鎖的なコミュニティらしさは変わりません。強いていうなら1ヶ月ごとに所属先が変わる点で、医学生の頃より人間関係は開けています。 日々の勉強が重要な事は、基礎医学を学んでいる頃から変わりません。 それがCBTに向けた学習になり、国家試験に向けた学習になり、今では週末の輪番日に向けて学習しています。

      • 研修医がモチベを維持するための「雨垂れ石を穿つ」「千里の道も一歩から」という考え方。

        今、私は泌尿器科をローテートしている。 泌尿器科の手術の中に、経尿道的尿路結石除去術というものがある。 尿道にカメラを通して、尿路の中に出来た石を直接見ながら、レーザーで砕いていく、という手術だ。 石の数、場所、硬さは十人十色。少しレーザーを当てるだけで簡単に砕け散る石もあれば、何度当てても少し欠けるだけで、うんともすんとも行かない石もある。 そんな時はつい研修医ながらに「大丈夫かコレ‥取れるのか‥ドキドキ‥」と考えてしまうのだが、さすが何十年もその道で砕いてきたベテラン

        • テンプレートを使用して上級医コンサルの腕をメキメキ上達させる方法【研修医】

          夜勤帯に移り、救急外来も少し落ち着いてきた19時ごろのこと。 プルルルルル‥‥ガチャッ 「もしもし、〇〇先生でしょうか。研修医のジョンです。今お時間よろしいでしょうか。方針を共有したい脳梗塞疑いの患者さんが1名いまして、お電話させていただきました。」 「患者は75歳男性、独居の方です。本日13時、電話で話している際呂律が回っていないことを心配した家族が救急要請し、当院受診となりました。NIHSSはまだ取得できていませんが、神経所見としては構音障害、軽度左眼瞼下垂を認める

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        • 臨床実習で感じたこと
          28本
        • 医学を極める第一歩
          27本
        • 新婚生活エトセトラ
          1本
        • 「ここはどこだ…⁉」
          6本

        記事

          11月7日 大学病院たすき掛け初期研修のすゝめ。複数の視座を持つ。

          世の中の初期研修制度には、2つの制度しかない。 1つの基幹病院で2年間の研修をやり切る研修 1つの基幹病院+関連病院の2つを主にローテートするたすき掛け研修 この2つである。 私が属しているのは後者の初期研修だ。 大学病院で1年、市中病院で1年、合計2年初期研修を行う。 9月は大学の放射線科、10月は大学の産婦人科、11月は市中病院の泌尿器科、来月12月は市中病院の小児科‥と、月毎に異なる病院、異なる診療科をローテートする。 ここで大切なのが、どの層の患者が来るか?と

          11月7日 大学病院たすき掛け初期研修のすゝめ。複数の視座を持つ。

          オンライン授業で質問し続けた話【医学生の日常】

          「えー、それでは、フロアからなにか質問などありますでしょうか」 10秒ほど、パソコンのファンの音だけが、部屋を満たす。 何回ほどこれを続けただろうか。 「先生、質問よろしいでしょうか」 その瞬間の、パッと明るくなる先生の顔が忘れられない。 2019年から国中、いや世界中を席巻した新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大学の授業はすべて対面からオンラインに切り替えられた。 医学部の授業も、例外ではない。 臨床講義と呼ばれる、実際の病気について勉強する講義が、オンラインツ

          オンライン授業で質問し続けた話【医学生の日常】

          部活動の”OB会”は誰がために

          先日、私が大学生の時に所属していた部活動の”OB親睦会”に参加しました。 OB親睦会における学部生の目標は、「参加した先生を接待すること」。 自分が学部生だった頃は、いらした先生の顔と名前、卒業年次、業績(あれば)をそれとなく覚えて、相手が心地よく過ごせるように努めたものでした。 そんなOB親睦会に、いよいよOBとして参加する年次が来たわけです。 卒業して早半年、OB親睦会開催まで、なんだかんだ部活動にちょくちょく顔を出していました。OBを招いて行う新歓、夏の大会、夏の

          部活動の”OB会”は誰がために

          「ジェネラルに診れるから総合診療」じゃない【研修医の日常】

          研修ローテート中、総合診療を考えていると言うと、「ウチの科もジェネラルだよ」という流れで勧誘されることが多く、その度に違和感を抱いていた。 「自分はジェネラルに見たいから総合診療になりたいのか‥?」 これはひとえに、総合診療の専門性が他者に見えていない、総合診療の「総合」が何の意味なのか他者に伝わっていない、ということが原因にあるように思う。 これは、総合診療専門医のHPに載っていた、総合診療専門医のアイデンティティである。 ・どんな症状にも、何歳でも診察する。 ・必要で

          「ジェネラルに診れるから総合診療」じゃない【研修医の日常】

          率先して家事をやった方が、自分の時間が確保できる説【同棲あるある】

          私のパートナーは、医者である。 今日、そんな彼女が午前中に回診に行っている間、柄にもなく家事というものをやってみた。 トイレや風呂の掃除、部屋の片付け。 二人で事前に「三連休の最終日にやってしまおうね」と約束していたことではあるけれど、それをやってみた。 これまでの自分は、相手が家にいない時間はダラダラと過ごし、相手が家に帰ってきてからタスクに取り組む、という生活を送っていた。 今回トイレ掃除とか部屋の片付けに取り組んでみた理由は「そうしたら喜んでくれそうだから」とい

          率先して家事をやった方が、自分の時間が確保できる説【同棲あるある】

          患者の治療方針決定と、ステークホルダー・マネジメントは相性が良い。

          今日は朝からこんなことを学びました。 どこで聞いたか: ステークホルダー・マネジメントについて初めて聞いたのは、確か「超相対性理論」だった気がします。資本主義を推し進めていく中で環境問題は切っても切れない問題だけれど、それぞれを推し進める時に色んなステークホルダーが関係してくるよね、ということ。 厚生労働省でインターンをした際にも、「政策を1つ決めるとしても、色んなステークホルダーがいる。その人達の思いを汲みながら、決めていく必要がある」ということを学びながら、”ステーク

          患者の治療方針決定と、ステークホルダー・マネジメントは相性が良い。

          研修医教育における「フィードフォワード」の実践について考える

          早いもので、研修医になってからもう2ヶ月のジョンです。ご無沙汰しています。 6月からは「循環器内科」をローテートすることになりました。実は2ヶ月間、同じ上級医の元で「総合診療科」をローテーションしていて、新しい上級医に付くのはかれこれ2ヶ月ぶり、という状況です。 人が変われば、受けるフィードバックも変わる‥ということで、今日は最近流行りの「フィードフォワード」について、考えてみたいと思います。 フィードフォワードとは何か?フィードフォワード、という言葉を知っていますか?

          研修医教育における「フィードフォワード」の実践について考える

          ”引っ越し”という価値観の喪失、新しい分人との出会い。

          6月1日、引っ越しをしました。 学生時代に住んでいた、家賃3万円1Kの下宿から、家賃6万円1LDKの下宿へ。 引っ越し、と言っても住む街が変わるわけではなく、同じ町、同じ丁目の中で、番地が変わるだけ。窓から見える景色は、学生時代に見慣れたものです。 それでも元々住んでいた家を片付け、離れる時にはどうも淋しく?悲しくなる。 卒業式の二次会で、「もう二度とこいつとは会えないかもしれない」と思ったときの感情と似ていますね。 昨年、グリーフサポート研究所の方とお話する機会があり

          ”引っ越し”という価値観の喪失、新しい分人との出会い。

          初期研修は「咲きたい場所で咲こう」の文脈が弱い気がする。

          「研修中ですが、保険診療以外の分野にコミットしてます!」 という同期を揶揄する研修医がいる。「あいつはなんで医者になったんだろうね」と。 そんな人を見かけると、 「あぁ、この人は医学に全集中している人しか受け入れられないのか、心が狭いのかな」と私は思ってしまう。 個人的には、そういう価値観を持っている人まで受け入れられる様なスタンスを取りたい。 とはいえ「研修中に他の分野に!」的な人はそれだけでマイノリティであり、何かと爪弾きに遭いがちなので、意識的に「そういう爪弾き

          初期研修は「咲きたい場所で咲こう」の文脈が弱い気がする。

          「場作り」に貢献する姿勢はPay Forward に繋がる

          先月、大学を卒業しました。 2020年からのオンライン授業を受けてきた学年です。 私の大学ではZoom®というサービスを用いてオンライン授業が開催されていました。 そこから2,3年ほど、実習が始まるまでの間オンライン形態での授業は続きましたが、最も意識したのが「顔出しする」こと。 どんなに自分の見た目に気を使えていなかろうと、顔を出す。 移動中で顔が出せない時は、チャットを積極的に使用するなどしていました。 私の大学では、実習を担当する先生が座学を担当することもあった

          「場作り」に貢献する姿勢はPay Forward に繋がる

          01_「忘れっぽいから足で稼ぐ」それ、本当に稼げてる?【僕と彼女のインシデントレポート 】

          新社会人の研修の際、インシデントレポートについての講義があった。 日常生活にも応用してみた、第1歩である。興味がある方は、読み進めて欲しい。 今回のインシデントについての時間軸 Day-1 8:30 彼女を職場に送る。 8:50 職場近くの珈琲店に入る。「卒業式の謝恩会引き継ぎ資料作成」タスクに着手する。 12:00 珈琲店を出る。近所のスーパーで昼ご飯を買う 13:00 24時間ジムに向かい、筋トレをする。 15:00 筋トレ終了。市役所に電話し、転出届の提

          01_「忘れっぽいから足で稼ぐ」それ、本当に稼げてる?【僕と彼女のインシデントレポート 】

          他者に向けた書類は、コミュニケーションの証明である【24卒の就職日記】

          今日から1週間は、施設の概要、働き方を説明するオリエンテーションの時間に当てられているのですが、その内容が余りにも学びになりすぎるので一部抜粋紹介させてください。 書類は2種類あるいい言葉ですよね。 今日のオリエンテーションに出て、本当に良かったと思いました。 MECEにさせるならば、自分のための書類か、自分以外のための書類か、となるんでしょうがそこは御愛嬌。 自分のための書類というのは、なかなか馴染みが無い言葉なのではないでしょうか。 私の働いている施設で言うならば

          他者に向けた書類は、コミュニケーションの証明である【24卒の就職日記】