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フルブライト奨学金に合格するには?

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最新の情報を踏まえ毎年改訂していますので、ぜひ参考にしてください!

大学院留学には奨学金確保が不可欠です。なかでも海外でも有名な奨学金に通っておくと、それだけで大学院出願でも有利になることが知られています。

日本から出願できる奨学金として、フルブライト奨学金は、世界で最も評価されている奨学金のひとつです。今回はフルブライト(大学院留学奨学金)に合格した私が、出願書類の考え方と書き方、面接への準備の仕方をご紹介します。

5月のオンラインフォームの書き方も含めて解説していますので、フルブライトの全容が、この記事で理解できることと思います。

なお、面接は守秘義務があるので、内容については公開できません。そのかわり、私があちこちから情報をかき集めて、面接前に準備した想定問答集をお示しすることで、どのように合格者が実際準備したかをご紹介したいと思います。

フルブライト奨学金の特徴は、

  • 締切が早めで(大学院出願の書類よりも前に作成することになる)

  • 英語での書類作成(しかも長い)が必要、かつ

  • 研究やアカデミックな内容が求められる

ことです。

ですので、あらかじめPhDなどの研究志向で準備を重ねてきた方でなければ、ハードルが少し高めのが正直なところでしょう。

ただし、月並みですが応募書類に書く内容は大学院出願でも求められるものです。最終目標が大学院合格である以上、早めに出願に似た形で、ステートメントの執筆を行えるのはまたとない機会です。

また、誤解されがちですが、長文のステートメントのほうが、短文よりも書くのは楽です(短くまとめるほうがよっぽど大変です)。その意味では、挑戦しないのはもったいないと思います。

大学院出願には資金が必要です。複数校出願でさえ出願費用の面で大変です。ここに留学コンサルタントなどの費用が加われば、100万円単位の出費もありえます。

この記事では留学コンサルタントに高いお金を払わなくても、オンライン出願(5月)から書類作成、面接準備にいたるまで、すぐに実践できるように工夫してまとめました。1万6000字近く、この記事だけでフルブライト対策の全容がわかるよう、網羅的かつ詳細に書きました

このNoteでは、これまで本庄国際、伊藤国際などをはじめ、複数の奨学金に合格した私がかつて行った方法をご紹介しています。ここに紹介する内容は、書類審査の項目などから推察できる選考の舞台裏なども交えています。留学コンサルタントは1時間あたり約3万円の費用がかかりますが、このNoteではアイデア出し+書類作成アドバイス+面接アドバイスと、コンサルティング5−6時間分(15万円近い金額)にあたる内容を、先着限定で9980円と設定しています。このNoteを活用することで、少しでも留学準備が楽になれば嬉しいです。

目次をご確認いただき、コストとベネフィットをお考えのうえ、もしお役に立てそうであればご購入を検討ください。また、この記事の内容は、合格を保証するものではありません。ひとりの合格者であるわたしが行った方法論ですので、たとえば分野や背景によって合う合わないなどがあるかと思います。そうしたこともご判断のうえ、購入を検討していただければと思います。

わたしの経験が、ひとりでも多くの方のお役に立てれば、一経験者としてとても光栄に思います。

なお、併願が多いフルブライトと伊藤国際については、割引セットのマガジンとしてもまとめています。こちらもあわせてご検討ください。

それでは、早速対策を見ていきましょう。


フルブライト奨学金とは?申請方法や倍率など

フルブライト奨学金とは

フルブライト奨学金は、世界で最も歴史のある奨学金のひとつです。日本だけでなく世界中にネットワークがあり、各界で著名な方々を多数輩出しています。

フルブライト留学生の有名人

たとえばノーベル賞受賞者の利根川 進(ノーベル生理学・医学賞受賞)、小柴 昌俊(ノーベル物理学賞受賞)各氏をはじめ、国連で活躍した明石 康(元・国連事務次長)氏もOBに名を連ねています。

大学院に行くと、世界中のフルブライターが有名大学に集まっていることもすぐにわかりますし、フルブライト奨学金であることを伝えるだけで尊敬されることもあります。

年齢制限やMBAなどの制約もない

さらに。年齢制限もなく、またMBAなどでも応募できるので、とにかく門戸が広いです。アメリカ留学が前提ですが、それを除けば比較的間口の広い奨学金と言えるでしょう。

ただし、それだけ準備も大変で高倍率なのも事実。公開はされていないものの、面接を数日で行うことを考えると、相当数の応募があると考えられます。

計画的に準備をしていくことが大切です。

締め切りとスケジュール

フルブライトの出願は比較的早くに始まります。具体的には、

  • オンライン出願フォーム(締め切り5月末)

  • 出願書類(7月)

  • 面接(10−11月)

の順番で選考が進んでいきます。5月末にすでに締切がひとつあることは、TOEFLなどのスコアメイクの観点からは難点となりがちです。ただし、大きな山は8月の出願書類です。5月のオンラインフォームは、細かな点まで詰めていなくても、大枠さえ掴めておけば問題にはならないはずです。

理想的には、GREやGMATとまでは言わないものの、5月の時点でTOEFLやIELTSのスコアメイクがある程度できているとよいと思います。(ただし、できていなくても出願はできます。書類選考までにTOEFL 80点あるいはIELTS 6.0が出願の条件となっています。)

応募対象

他の多くの奨学金と異なり、フルブライトは明確な応募要件があり、これについてはしっかり確認しておく必要があります。特に、

  • 日本国籍

  • 日本在住

  • 過去の長期米国滞在歴

  • 90日以上の今後の海外滞在予定

  • 分野(米国研究、日米関係、現代社会の諸問題、グローバル社会の課題、教育)

については要件に合致するかを確認しておきましょう。分野は現代社会やグローバル社会の観点から殆どが合致するとは思いますが、実学との関連を示しにくい分野(たとえば、数学)などは注意が必要です。

オンラインフォーム(5月)に何を書くか?

5月末締切のオンラインフォームは、基本的には出願要件に合致するかをスクリーニングするものです。したがって、率直に言ってさほどナイーブになる点はないはずです。

ただし、英語と日本語でいくつかの短いエッセイがあります。具体的には、

  • Brief summary of the research project(研究内容。英語、日本語)

  • Background/feasibility(分野を変更する場合の理由、実行可能性。英語)

  • Justification for proposal(研究内容と募集分野の一致性。英語)

  • Justification for proposal 2(なぜ今米国で研究なのか。英語)

の4点です。5月末の段階では多くの方が、研究内容についてぼんやりとしたイメージしかないはずです。まずはこの4点について、何を書くべきかをまとめてみます。

研究内容

短くまとめる場合、ここに書くべき内容は以下の4点です。

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