21年間生きてきて初めてちゃんと失敗したのがよりによって就活だった話

我ながら、昔から真面目だと思う。学校の課題は必ず期日までに提出するし、赤点は取ったことないし、部活は厳しい練習をコツコツとやる。中学も高校もキャプテンで、それなりの結果も残してきた。中学では、県大会に行くという目標を叶えた。高校では、インターハイに行くという目標を叶えた。
大学受験はイマイチ思うようにいかなくて第1志望は諦めたが、それでも浪人という道ではなく今の大学を選んだことは失敗とまではいかないと思う。友達も出来て、楽しい日々を送っている。

努力すれば何とかなってきた。他人より、少し上手くできた。

でも、就職活動は努力じゃどうにもならなかった。
就活で「挫折経験を教えてください」という鉄板の質問があるが、私の人生初めての挫折は、たぶん今だと思う。

ずっと小さい頃から働きたい業界があった。何がなんでも…!という熱量ではなかったけれど、憧れだった。何をすべきなのかは分からなかったが、とにかく何か努力しなくちゃいけない。そう思って、1年以上インプットとアウトプットをとにかく繰り返すことを自分に課した。
これを始めたのは水溜りボンドも理由の1つだ。彼らに少しでも近づきたい、そう思ってずっと続けてきた。エッセイを書いたりYouTubeに動画を投稿したり他の映像作品を作ったり映画を見たりと、あらゆることをした。また、就活を頭に置いていろんな情報を手にした。面接のやり方も、エントリーシートの書き方も、自己分析も、ノート数冊分をまとめたと思う。

それでも、行きたい場所に届くことは無かった。

まあ、努力なんて綺麗な言葉で言っているが、所詮私のやった事なんてちっぽけなことだ。他の人たちはもっと手を打っていて、私にはその覚悟が無かったのかもしれない。だから、私の1年間が「努力」なのかと聞かれれば即答できはしない。でも、一応頑張ったとは思っている。

頑張っても、叶わないことはある。私は、20年以上生きてきて、ほぼ初めてそれを体感した。人生の岐路で、初めてちゃんとしくじった。挫折を味わうのは人よりかなり遅かったのかもしれない。

最終面接まで行ったのに落ちたり、あと一歩で夢が叶いそうな場所には何度か立ったのに尽くダメだった。面白いくらいに上手くいかなかった。社会情勢も相まって初めて精神面から体調を崩すし、涙腺ぶっ壊れたの?みたいにダバダバ泣くし、しっかりと失敗し続けた。もはや、ウケる〜!という感じだった。

就活って点数制じゃない。筆記テストで高得点を取るための努力はできても、その後の面接で気に入られなければダメなのだ。勉強ってどんなに簡単な事だったんだろうと思った。目の前の問題と向き合って一つ一つ潰していけばいい。だけど面接の模範解答は三者三様で、完全な解答は存在しない。
もちろん面接にも攻略法がある、とよく言われる。だから、小手先の技術はちゃんと手にしたと思っているし、受けた面接のいくつかには通って内定をもらうことができた。ちゃんと保険をかけて就活した。だけど、心から行きたいと思う企業の試験は攻略出来なかった。
就活の本当の意味での挫折は、「内定ゼロ」なのかもしれないが、私にとっては今の状況もかなり大きな問題だ。行きたい場所や憧れの場所以外、どうやって選んだらいいのか考えても分からなかったから。これまでの完璧主義者で負けず嫌いな自分がつくづく邪魔だ。

具体的な夢は何ですか?と聞かれれば、分からない。「水溜りボンドとご飯食べて話をすることです」くらい。
だからこそ、漠然とした憧れの場所に漠然とした夢を描いて就活をしていた。その場所に立てば、具体的な夢を持てると思った。憧れの業界に入ってそこで働けば、夢は少しずつ叶うだろうと思っていた。でも蓋を開ければ、私は全く違う場所の切符しか持つことが出来なかった。


いま目の前にあるできることを前を向いてやるしかないのだと思う。頑張っても叶わないことはあると知れたのは今日からの私の強さになる、そう信じるしかない。今までがかなりラッキーであり、そのせいであまりにも綺麗な人生を夢見すぎていたのだと思う。
別に新卒で入社できなかったからと言って人生が終わる訳でもないし、案外働いてみたら考えが変わる可能性もある。天職なんてどこに転がっているか分からない。ポジティブに生きていくしかない。

「努力は報われるとは限らない。でも、努力の仕方を知っている人は、どこかで自分の才能のある何かを見つけた時に成功できる」とトミーさんは言う。
私もいつかどこかで、自分の才能のある何かに出会いたい。平凡で、大した取り柄もない私だが、誇れるような何かを見つけたいなと思う。

水溜りボンドのおかげで、頑張れた1年だった。水溜りボンドに出会ったから、憧れの場所にチャレンジする覚悟を持つことが出来た。毎日投稿する2人の姿勢に憧れて、三日坊主の私が初めて日記を書き続けられた。YouTubeも毎週投稿できた。50週以上エッセイを書き続けられた。何となく大学生活を送るはずだった私が毎日何かに夢中になれて、自分に少しは自信が持てるようになった。
この1年がどう自分の力になっているのかは分からないが、腐らずに前を向こうと思う。

私は、他人と比べてしまう完璧主義者の自分を卒業する。点数やタイムで全てが決まって、順位がついて、それが自分の価値になる時間は終わった。他人と同じ軸で生きるべきではない。

「自分はどうしたいの?」という正答の無い考えをこれまで以上にちゃんと大切にしたい。他人と比べたところで何も生まれないから、その分自分が幸せになるものを探そうと思う。この挫折は糧になる。きっと今日の私は昨日の私より少しだけ強い。そう信じながら。気ままにいこうと思う。

…ダラダラと書いてしまっていまいち何を言いたいのか分からなくなったが、とにかく失敗した私の「ポジティブに生きるぜ☆」という決意表明である。

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