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喜ばれる人になりなさい

以下の文章は自分の読書感想を思いつくまま書いたもの。個人の主観を多分に含んでいるため、苦手な方は回れ右してください。

本の情報(読了日1/21)

書名:喜ばれる人になりなさい 母が残してくれた、たった1つの大切なこと
作者:永松 茂久
出版社:すばる舎
ASNI:B08ZY6GF75

この本は作者の母親永松たつみさんが、作者の幼少期から彼女自身の臨終までを通して作者に教えたことを実話を通して綴った話である。

この本には当たり前のことがたくさん書かれている。しかし、その当たり前をしっかり実行しているか、理解できているかはっとさせられた。

例えば、あいさつについて。「きちっとあいさつできていますか?おはようございます こんにちは こんばんは ありがとう すみません ごめんなさい あいさつが立派にできる人って素敵な人になれると思うよ」本文で作者のお母さんはこう書いた紙をトイレに貼った。

正直、毎日しっかり挨拶できているかどうか。自分はとくに、「ありがとう」はあまり言えていないと思う。扉の前で人とすれ違うときに譲ってくれた方に対してなど、言うべきタイミングを逃して会釈で済ませてしまうときが多い。大事にしようと思った。

例えば、相手の気持ちや痛みを理解する力について。弱い立場にいる人の痛みを知ることは、優しさにおいて大切なのだそうだ。自分と違う立場の人について考えることはとても難しく、意識しないとできないことだ。少なくとも、自分は難しいと感じる。相手の立場を慮り、自分の発言や行動が相手にとってどのように受け取られるかを推測して行動するということだそうだ。

相手の気持ちそのものはわからないが、想像することはできる。その立場や性格を予め知ることでなんとなく想像はできる。これを繰り返す、または自分が似たような経験をすることで相手の気持ちを理解できるようになるそうだ。自分の父がこのようなことを言っていたことを思い出した。

人として当たり前のことだが、これらが本当にしっかりできているかどうか定期的に確認する意味でこの本を何度も読み直したいと思った。物語として読むと、平凡だが暖かいストーリーで面白いと感じた。また、人はまだ生きていると思っているとあっという間に亡くなるものだと改めて感じた。

作者は紛れもなく成功した人だが、その背後にこのような物語があったことは彼の読者なら知るべきではないだろうかと思う。30にも満たない若い女性がやんちゃな息子2人をいかに苦労して育て上げたか、彼女がやりたいことをやりぬいて懸命に生きたことを知ることができてよかった。

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