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イタリア滞在128日目・129日目・130日目

土日月曜日。Pistoia散策、Chianti試飲会、その他日常です。

休日は牛のトリッパとリッボリータを仕込みました。Pistoiaは初めて行ったけれど不思議と懐かしい気持ちになった。

土曜日

Piazza del Duomo. 結構大きめのメルカート。街の中心街にある。
服とか物にあまり興味がないので華麗にスルーしてMercato della Sala、食品が売ってるところに向かいます。
野生のトリッパ発見!Trippa alla fiorentina. トリッパにフィレンツェ牛の格付けとかあるんだ。この書き方は100gで10ユーロ、と読んで(安い!)、買うことに決めました。ちなみにイタリアでは100gをetto、エットと表現します。昔は日本にも銭という単位がありましたが、慣れると楽でいいですよね。まだ慣れてないけど。
お気づきだろうか。生トリッパの上に小さな切れ端が乗っているのを。僕が美味しくいただきました(好意で味見させてくれた)。
Piazza del DuomoのメルカートはスルーしたけれどDuomoにはちゃんと入りました。礼拝堂巡りが趣味なのだ。
Torreもある。
石でできてて、荘厳な内装だった。割と好き。僕的礼拝堂ランキング5本指に入りそう。
天井もいいのよね。
Chiesa di San Francesco. メルカート見終わってからふらふら散歩。ここは新しめの教会かな。余談だけれどヨーロッパの教会はどこ行っても冬には暖かく夏には涼しい。断熱がしっかりされているから。それだけ特別な場所だったんだといつも感じる。
鶏肉専門のRosticceria
鶏肉丸ごと焼いててめちゃくちゃ気になったけれど、この手のお店は想像の枠を越えない味であることがほとんどなので5分くらい並びながら悩んで買うのをやめた。
Museo dello Spedale del Ceppo. ここもPistoiaの有名施設。昔の病院。
メルカートで用を済ませてから「これからどうしよーかなー」とちょこっとググったんだけど、どなた様かの体験談とか読んでオチを知ってから街を散策するのも面白くないなと思い直して気ままに歩いていたら何やかやで有名施設とも出会えた。
Fortezza di Santa Barbara. Fortezzaとは要塞のことです。
言葉で説明するのは何とも難しいのだけれど、ここに来た時にすごく懐かしい気持ちになった。まるでここにいたことがあるような。在りし日の情景がありありと思い浮かべることができるんですよね。ここに人がいたとか、ここにこんなものがあったとか。妄想だけど。日本のお城とか見せても全然そんな気持ちにならないから不思議。世界史好きだし、ヨーロッパの風景好きだから自然とやってしまう想像なんだろうけれど。ミラノ・ローマ・フィレンツェのような大きな都市じゃなくて、ちょっと外れたところにある田舎の空気が合うだろうなと感じる。
要塞からの眺めとかもね。「ここも昔は野原だったのだ」とかタイムトラベルものの感慨になる。
要塞の上からイタリア人の日常が垣間見れる。
こーゆー部屋いいよね。
床が石で詰められてるんだけど、ところどころ凹んでて。これは重さで凹んだのか、施工が雑で少しずつ凹んだのか気になった。
週末はカルネバーレあるんだって。日曜行こうと思ってたのにすっかり忘れてたわ。
Norcineria! 初めて見たけれど、豚肉の加工品を扱うお店らしい。
奥に見えるブランコでちょっと遊んだ。ブランコを見ると乗りたくなる。
Nessuna pace senza giustizia! 正義なくして平和なし。うむむ。深い言葉ですね。正義があると戦争が起きそうだけど。
これが、こうなって、こうじゃ!(トリッパ)
日本ではトリッパ(とスーゴ・ディ・カルネ)が手に入らなかったからモツで練習したのが良い思い出。塩ケイパー入れすぎちゃった。また練習する。

リッボリータやトリッパを練習してて感じるのだけれど、とにかく時間がかかる。

白インゲン豆は夜通しで水に戻すし、リッボリータはその名の通り2回bolleするのでそこだけでも2時間弱かかるんです。僕の使ってるリチェッタだとパンもステュファートするから白インゲン豆を抜きにしても調理から食べるまでに3,4時間はかかる。

トリッパもトリッパ自体の下処理や肉を柔らかくさせるための煮込みと焼き目をつけるための煮込みで1,2時間かかる。300gしか調理してないのに。

そういった工程を繰り返していると、いかに昔のイタリア人(特にマンマ)がcucinaにかかりきりでいたか。パンを焼いたり、パスタ捏ねたりしながら生活していたかをありありと想像できる。フィンランド人にとってのサウナが生活の基盤であったように、イタリア人にとってのキッチンがきっと生活の基盤。煮込んだり焼いたりしていると自然と部屋も暖かくなるのです。

ピストイアのメルカート
https://www.comune.pistoia.it/aree-tematiche/commercio/mercati-settimanali-pistoia

日曜日

Fortezza da Basso. 二日続きで要塞です。ここはFieraにも使われるみたい。
Chianti Loversというイベントです。
https://www.consorziovinochianti.it/chianti-lovers-rosso-morellino-anteprima-2023-firenze-12-febbraio/
この日は基本的にキャンティしか飲めなくて。(ナチュラルワイン置いてないしキャンティそれほど好きなわけじゃないから)絶対飽きるなと思っていたのだけどヴィンサントが飲めると後から気づき、途中からヴィンサント巡りになった。
この「C」みたいなマークのボトルはおそらく新物。このイベントのために瓶詰めしてきてる。どこのブースにも(名前だけ変えた)同じエチケットのボトルが置いてた。
関係者チケットで行ったんだけど、冊子くれて、ノートまでついてる。ボールペン忘れたから一才有効活用できなかったけれど。
試飲会スタッフの方からランチチケットを譲り受けたので凸つぜ!
もう見た目から豪勢。果物とかはただの飾りなんだけど、使い終わった後どうするんだろ。
サラミとプロシュートが美味しくて、めっちゃおかわりした。

出店ワイナリーは100ほど。巡れたのは10ちょっと。試飲したのは30~40杯位。心から「美味しい」と思えるキャンティには出会えなかったけれど、ヴィンサントはどこも美味しかった。

ナチュラルワインじゃないと、飲んだ後体調良くないんですよね。悪いってほどじゃないけれど、家に帰っても大したことはできない。なんか変なのが残っちゃう。悪いものがあるって感じでもないから翌日には持ち越さないけど。

月曜日

月曜日は午前語学学校。今日からA2-2。先生が変わったのですが、久しぶりにいい先生に出会えた気がします。

いい先生ポイントその1:授業の初めに目次をみる

当然のことのように感じますが、当然のことをちゃんとやるのがいい先生です。教科書の目次を開き「前のコースではここまでやったから、今回からはこのユニットをやります。このユニットでは〜」とちゃんと頭出ししてくれて、めちゃくちゃ展望が伝わった。

いい先生ポイントその2:話す速度が速すぎず遅すぎない

ちゃんと聴こうという気持ちになる。前の先生、あまりに速度が遅くて冗長だったので(リモートをいいことに)授業時間をタスク消化時間に充ててたんですよね。よくない。とても良くない。今の先生はうっかりボーッとするとついていけなくなるので集中しやすくていい。

今の宿、洗濯機がないので久々にお洗濯をしました。いつもは手洗いしてます。でもシャツとかズボンを手洗いするわけにもいかないので渋々6ユーロ払って洗濯機にかけました。「35min」とあって、タイマーかけて鳴ったから戻ったらまだ終わってないですよ。なんで?あと5分て表示されるし、時間の進み方がおかしいんです。前に住んでた家でもそうだったんですよね。タイマーがタイマーの役割を果たしていない。スタンド攻撃でも受けたのでしょうか。

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不定期連載。実験的に始めます。買い切り。

イタリア滞在期(2022.10~)を連載中です。イタリア料理、ナチュラルワイン、日々のこと。エッセィ。

Grazie per leggere. Ci vediamo. 読んでくれてありがとう。また会おう!