イタリア滞在73日目
イタリアで2回目のカンティーナ訪問、今回はピエモンテ州のLasserra(旧Agriturismo Il BuonVicino)のアグリツーリズモです。
カンティーナ内の写真はたくさん撮ったのだけど、それは後半で。
この前L'Arcoへ遊びに行って、それも最高な体験だったけれど、アグリツーリズモに参加したのは何気に初めて。日本で木戸泉の酒造見学・貴醸酒ボトリング体験に参加したことがあるけれどあれに近い。ワインを知るには作っている人たちのところに赴くべし、というのは千葉まりえさんから学んだけれど、マジで行ってよかった。連絡をした時から感触よかったのだけれど、なんとインポータ以外の日本人がカンティーナへ足を運ぶのは初めてのことだったらしく。「どこでここのことを知ったの?」と興味津々で聞かれた。
アグリツーリズモではカンティーナ見学・試飲・お食事がメインの体験となるけれど、ワインを作っているLeonardoがちょーノリノリで説明してくれて。その上イタリア語を英語に翻訳してくれる人もいてすごく助かった。
カンティーナを経営している兄弟たちにはそれぞれパートナーがいて、昼間訪れた時にはそのパートナーや友達がいて短いおしゃべりをしたのだけれどイタリア語を褒めてもらえた。「いつからイタリアにいるの?」はすごくよく聞かれるのだけど「Da ottobre(10月からだよ)」と答えるとみんな決まって「poco!(まだほんのちょっとじゃん!)」と言う。住んで2ヶ月で色々旅してイタリア語話す日本人ってあんまりいないみたい。
イタリア語で行われるカンティーナ説明、全部はわからないけれど元々あるワインの知識や文脈からの推測でなんとなく言いたいことがわかったり、というか予測するのも面白い。
肝心のワインのお味はと言いますと、ぶっちゃけ日本で飲んだことのあるアキッレの味はほとんど忘れていて、でも美味しかったことだけは覚えている。飲んで「あ〜〜〜」って思い出した。飲んだことのなかったAugusto、Leonardoは年代にもよるのだけどマジで美味しくて。
ここまで書いてなかったけれど主力の4つのワインは4人の息子たちの名前が付けられている。そう、彼らがワイン作りを始めたのではなく、彼らの両親が始めたものを今は4人の息子が分業して経営している。
(作り手の)Leonardo曰く、(ワインの)Leonardoは2020年のが美味しい。僕は飲んだ瞬間説明が頭に入ってこなくなるくらい美味しさに浸ってしまった。ほんとうに美味しいワインを味わうと僕は黙ってしまう。2017年のAugustoは商業ルートには存在しない(作り手の)Leonardoが身内とだけ飲んでいるらしく、これも大変美味しかった。この2つを知らずにカンティーナを訪問したのが恥ずかしくなるくらい。これら2つのワインは毎年作るものではなく葡萄の出来が良いときだけ造るらしい。L’Arcoでも同じようなお話を聞いたのでイタリアいるあるなのかもしれない。
以下カンティーナスナップショット、の前に今日の考え事。
年内年始の過ごし方に迷ってる。特に予定は建てていなかったのだけれど、語学学校とアルバイトのお休みが被るから長期の旅行するなら今なのかなって。シチリア、サルデーニャ、ナポリ、マルケ、リグーリア、行きたいところはいくらでもある。でも旅行するならしっかり目標を建てて、かけたコストに悔いを残したくない
美味しいワイン体験はできているけれど美味しいレストラン体験ができていないのが今の悩みで。美味しい一品には巡り合ってはいても「ここにまた食べに来たい!!!」と強く感動してないんです。むしろ日本のイタリアンの方がその経験が多い。これは単に言語の問題、検索能力や人伝のレコメンドがない故の状況と捉えていて。だからこそ、今わかってる間違いなく美味しいレストラン、Casa VissaniとOateria Francescanaへ行ってみたい。行って僕が何を感じるかを知りたい。
Oateria Francescanaはモデナにあるからまだ近所だけど、Casa Vissaniはウンブリアでなかなか遠い。どっちも行くなら車がほぼ必須だからとうとうレンタカーにチャレンジするか。チャレンジするならまずは近いOateria Francescanaで練習して、行けそうなら5時間ドライブでCasa Vissaniを目指すか。いずれにしてもお店の予約と宿の予約と車の予約で気が重い。とゆーかそんな食べ歩いていていいのか。僕はもっともっとイタリア語勉強を頑張るべきではないのか、と頭の中の城拓が言っている。なんならレストラン行く以外にも考えるべきことがあるのでは?それが何かはわからないけれど。
話は変わるけれど、語学学校がお休みになって広いお家で1人過ごすようになって急激に寂しさが訪れている。この前まではリビングのソファーにいたから1人の時間がほとんどないくらいだったのに急転直下の孤独。なんやかやで僕は寮的な空間が好きだったんだと思い出す。人と一緒に食べる飯はうまい。
だから、アルバイトに行っている方が気楽ではあるんですよね。人といられるし、お金稼げるし、どうせ1月には語学学校もアルバイトも休みになるのだから。
となると12月は勉強とアルバイトを頑張りつつ、ミラノのグルメを探求して。1月からガンガン旅に出るのがいいのかな〜どうなんだろう〜?ともやもやして言葉にしたくて書きました。
Grazie per leggere. Ci vediamo. 読んでくれてありがとう。また会おう!