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イタリア滞在36〜38日

毎月第一日曜日はDomenica al Museo。イタリア中の美術館や博物館が無料で入れます(すべてではない)。11月6日は僕がイタリアに来てから初めてのDomenica al Museo。この日のために美術館や博物館はお預けしていたのです。

行ったところは下記2つ。
・Museo del Novecento ミラノ近代美術館
・Museo d'Arte Antica 古代藝術博物館、楽器博物館 

最寄り駅まで
以前の日記でも書いたスーパーフードがめっちゃ落ちてます。秋なので
ちなみにこいつは伏線です
推しの店に寄って
Farro Nociを買って
チェントロへ
Duomoにも無料で入れるのかな〜と試しに並んでみたのですが有料でした
Museo del Novecento ミラノ近代美術館に朝から並ぶ人々。
朝はめっちゃ混んでいたのですがお昼過ぎに行くとスカスカでした。日曜のランチどきみんなお家やお店でのんびりするから観光なら狙い目の時間です
ヨーロッパの美術館博物館(新しめ)ってこういう遊び心あるよね。無駄に歩かせる。でもそれが異世界への入り口になる
どちらも下りのエスカレータがあるっていうのも面白いよね。周遊ルートがぐるぐる回る、交差する設計なっていて遊び心を感じました
Somaniって人の作品が好きでした
拡大すると
朝見かけたやつが作品に使われている
サインしないと入れないインスタレーションもあって
これが個人的に面白かった。錯視を使って歩いていると変な気持ちになる
これは光が移動する
スフォルツェスコ城、再来
Museo d'Arte Antica 古代藝術博物館。
お部屋番号がある
銃。いっぱい飾ってあった
こんなふうに使っていたみたい
ありしひのイタリア
その2
その3
当時の世界観
一つ一つ絵柄の違うお皿が
こんなにたくさん
(もっともっと飾ってある)
ギルガメッシュが持ってるやつですね。
古いチェスのコマ〜
ガリレオガリレイのコンパス
古いカトラリー
古いピアノ!
譜面台に絵が描かれている!!
バレリーナ
ヴァイオリンの展示も
ギターも
マンドリンも
複雑な弦楽器も
リラも
アコ!
木製フルート!
パイプスみたいの!
ハープ!
18世紀のピアノだったかな。庶民に渡るようになって小型化していったらしい
イタリアではよくタペストリーを見る
イタリア唯一?ユニクロがあるのがミラノ。まだ一度も訪れていなかったので行ってみよう!と軽い気持ちで訪れると列が!でも少し並んだら入れました。
冬コート、持ってこなかったんですよ。日本で使っているお気に入りのがあるのですが、(日本から持ってくるには)重いのと、春夏になったら邪魔になりそうなのと、ミラノの冬がどんな感じかわからなかったので(雨が多いのか、寒さが厳しいのか、雪が降るのか)、様子見て必要なものを買おうかなと。でもこっちの衣服高くて(日本円に換算すると)、1着買うのにいつもめちゃくちゃ悩んでます。
Seamless Downというのを買ったのだけれど、發水機能もあってヨーロッパの気候に合うはずっ!と思いながらまだ袖を通していません。思い直したら返品できるように。もう1週間は寒さを我慢できそうですが、みんなはちらほら冬コートを纏い始めています。
夜はナチュールを扱っているエノテカへ
この日は周年パーティ
zi bal duz, giulio & gaia。白のフルーティーなのを飲みたいと言ったら飲んだことのあるやつが出てきたので(向こうも驚いていた)、別のをオーダーしました。これも美味しかった。
好きなワインを見つけたらググるようにしているのですが、ワインの名前で調べて生産者のLinkedInがヒットしたのは流石に初めてだよ。
インタビュー記事
https://www.unisg.it/en/alumni-network/unisg-professionals/alumni-giulio-antonio-pagni-an-italian-wine-grower-in-catalonia/
推しの店がフォローしているハンバーガーだったので買いました
美味しかったけれど推しの作ったハンバーガーの方が美味しかったな
明くる日。この道は一方通行でここを歩いているのは9時くらい。緑のトラックが道脇にあるゴミ箱からゴミを牛歩で回収している。後ろには先に進めない車が3台くらい待ってる。非常にイタリアだなと感じた
メルカートへ向かう道すがら「クンクン、むむ、これは美味しいパン屋の香り!」と立ち止まったパン屋。Le Cose Buone. レビューが完全に街のパン屋さんで情報がほとんどない。
"Nessuno e saggio a stomaco vuoto. Tu scegli cosa mangiare e noi te lo prepariamo!!". 「腹が減っては戰ができぬ」かな(意訳)
Ciabatta(Ciambella panino). 英訳だとDonut sandwichってなるんだけどどゆこと。美味しかったけど。お店の実力が知りたくてプレーンなパンを頼んだけれど、僕の鼻はブリオッシュが美味しいと言っていた
"Mercato Kramer"。
街の中心に近いけれどこじんまりとしたメルカートだった
皮の手袋はマジで持ってこなかったことを後悔している。でもボロボロだったんだよな〜。と買ったのですが、
縫製が雑?左右で手を入れた感覚が異なるんです(ちゃんと確かめろい)。正規品にならないやつを安く卸して売ってるんだろうな
この日の帰りはRidemoviというシェアサイクルを試しました。めっちゃ早いの。まじバイク。乗ったことないけど。でも5,6キロ走っただけで5ユーロだからなかなかのお値段。一人でタクシー乗るよりは安いよね、くらいの価格。
なので次の日からは人力自転車に乗っています。
とゆーか、電動自転車もそうとは知らず間違って乗ったんだけどね。でも楽しかったし、いい経験になった。ミラノ、というかヨーロッパはroundaboutが多かったりと停止することが少ないので自転車も楽しい。
こいつが僕のお気に入りのConadピスタチオアイス。
上のアイスとは関係ないけれどピスタチオスパゲティがこなれてきた。「イタリア好き」にあるレシピをアレンジ。玉ねぎは入れず、パンチェッタとラディッキオにピスタチオペーストと牛乳。砕いたピスタチオはソースに混ぜず仕上げにかける。オリーブオイルはシチリアのを使うのがポイント。
カポナータ。こっち来てからトスカーナのオリーブオイルで作っていたのだけどなぜか美味しく作れず。シチリアのオリーブオイルに変えた途端に懐かしの味になりました
カルボナーラ con funghi
ピスタチオ研究中なのでスーパー安売りの明らかに美味しくないと思われるクロワッサンを買いました。でも美味しかった。
道端のお店にパネットーネが本気で並び出しました。胃袋が足りません


大英博物館やルーブル美術館はもとより、スペイン、ドイツ、フィンランド、もちろんイタリアの美術館・博物館には行ったことがあるのでミラノの美術館・博物館には正直それほど期待していなかったのですが、Museo d'Arte Antica 古代藝術博物館は本当に面白かった。イギリスもフランスも、一度は覇権をとったことがあるからこそ他国の文化を数多く飾っていて。見る側としてはもちろん面白いのですが、ヨーロッパの歴史を一度に食わされるのって正直きついんですよね。バイキングで世界各国および日本のの料理を食べるみたいな?「多いわ!」ってなる。

反面、古代藝術博物館はイタリア、歴史的な経緯を考えるとミラノ公国及び貴族が収集した物品が集められていて、いい意味で偏りがあってイタリアの歴史や文化を想像しやすく、とても面白かった。
イタリア好き、歴史好き、楽器好きにはとてもおすすめです。

語学学校のこと。

最近の悩みというか、事象というか、語学学校の授業についていけないんです。難しいとかではなくて、速すぎる。速いと言っても「イタリア語を話すスピード」ではなく、授業の展開スピード。

どういうことかと言いますと、11月から担当してくれている先生はMacをバリバリ使って授業をされる方。板書はしない。ノートはすべてWordに書く。それもリアルタイムに書くのではなく以前に使ったところからコピペする。授業中には次に説明しようとしているところをどんどん加筆する。で、口では別のことを話す。

これがどんな結果を生むかと言いますと、板書(プロジェクターでMacの画面が投影されている)を読めばいいのか、話を聞けばいいのか、常によくわからないんです。板書の内容をノートに書こうとしたら(板書を後でコピーするなり参照してもいいけれど、人は書かないと覚えない)、先生は別のことを喋ったり、次に進んだり、新しいノートを増やしたりする。

先生はコピペを多用するのでどうやったって追いつけないんです。最初のうちは「Aspetta(待ってくれ)」とか言ってたんですけれど、ここ数日は最早諦めの気持ちで。授業中も先生は画面を見ている時間が多かったりでこちらの様子をきちんと見てくれていないように感じます。生徒のテンポや理解の是非よりも、「ああ、この人は完璧なノートを作って、完璧な授業進行をしたいんだな、、、」と観察しています。

クラスメイトは前回から一緒のメンバーなんですけれど、明らかにみんなのノリ、空気が変化したように感じるんですよね。

10月に担当してくれていた先生はどちらかというとアナログで、別のテキストからコピーした用紙を授業のたびに配ったり、生徒との対話や相手がどうな様子かを常に気にかけてくれている人でした。授業はイタリア語だけで進行するのですが、できるだけわかりやすい語彙だけを使って授業も進んでいた。必然、喋りやすい空気もあった。

11月からの先生はイタリア人が普段話すような速度で話していて。それ自体は良い意味で練習になるから構わないのですが、語彙も難しい語彙をバシバシ使っていて。言ってることの半分もわからない。それで「わかる?」ってこちらに反応聞いてくるんだけど、明らかにみんな圧倒されていて誰一人返事しない。スピード早くて、語彙難しかったらそりゃそうなるよね。。。

返ってくるのは「Si」「OK」みたいな片言の返事だけ(僕がやる)。授業って先生で変わるものだというのはわかっているけれど、なんだかなぁという気持ちになっています。

長々と書きましたがなんでこういう気持ちになっているかと言うと、昔は僕がバリバリのデジタル派だったからです。大学生の頃もノートはMacでとるとかあるあるだったし、もし仮に自分が教師になるとしたらまさにこの人のような授業進行をしていただろうな、とも思っていた。

だからこそ、そんなふうに進行されると生徒はこんな気持ちになるのだな、と残念な気持ちになってる。

散髪。

海外生活あるある?散髪話です。イタリア人に切ってもらいました。

カットはイタリア語で「Taglio」。髪は「Cappelli」で髪をカットするのは「Taglio i cappelli」。カットをお願いしたのは近所の床屋のおじいちゃん。事前にGoogle Mapでレビューを読んで、廉価で信頼できるお店を選出。

夕方に行ってみたらお父さんとお子さんが先客。人が並んでいる=信頼できるお店だなと一安心。ちょうどいいので2人がどんなふうに切られるのか凝視してマイヘアーの安全・安心を確認。イタリア語のやりとりはわからないけれど悪い人じゃなさそう。

いざ僕の番になって「Solo taglio(cut only)」って言ったんですけど髪が長かったので事前と事後に洗いが強制的に入りました(よく言われることですがイタリアの洗いは日本のそれとは丁寧さが異なる)。

「どんなふうに切る?」とイタリア語で聞かれ「Abbastanza corti」とYouTubeで覚えたまんまで答える」。Abbastanzaってenoughって意味なんだけど、Abbastanza cortiだとquite shortになるらしい。失敗したわ。shortがよかった。

おじちゃん、僕の左側の髪をバリカンでバッサリ切ってから「cosi? (is it well?)」って聞いてくるんだけど、ノーって言ったらどうなるんだよ笑 もう切ってるじゃん遅くない?って思いながら「Si」と答えました。

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