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おうちで楽しむアイリッシュ

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セッションやケーリーだけがアイリッシュの楽しみ方?本を読んだり、動画を見たり、歴史を知ったり。アイルランドを知る方法は沢山あります。アイルランドをお家で知れるマガジン、はじめまし…
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#アイルランド

アイルランド音楽・ダンスを愛する僕たちに"今"できること

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の流行により、セッションやケーリーなどのアイリッシュ関係の各種イベントが中止・延期が続いています。 こうした状況がいつまで続くのか。 セッションやケーリーを以前のように楽しめる日々は戻ってくるのか。 生演奏が主軸にあるアイルランド音楽・ダンスはどうしてもコロナとの相性が悪い。 残念ながら、コロナとの戦いは長期戦になりそうです。 それでも、僕たちはアイルランド音楽・ダンスを愛している。 この文章では、COVID-19の感染を

アイルランドの劇作家たち Vol.5 ブライアン・フリール

これはおたくが推しについて書いている推しの応援記事です。 初めましての方、アイルランド演劇初心者の方はVol.0をみてもらえると。 随分久しぶりの更新になってしまいました。ていうかしばらく見ないうちにnoteいろいろ仕様が変わってるやんけ…。 今回は知る人ぞ知る現代アイルランド演劇の代表的劇作家、ブライアン・フリールを紹介しよう。アイルランドのチェーホフ、と称されていて、わたしが個人的に大好きな劇作家の一人でもある。 日本でも時々上演されるので、やっぱりそれなりに人気な

【体験レポート】Adult Sean Nos Dance Summer Camp 2020 by Edwina Guckian

この記事では2020年8月のオンラインイベント「Adult Sean Nos Dance Summer Camp 2020」の体験記録をまとめます。 末尾に習ったステップを踊った動画を載せます。10分あれば見られます。動画の説明文に目次も作ってあるので必要な箇所だけ見られます。 オンラインイベントの設定レベルは「beginners and advanced dancers」とありますが、実際はシャンノース初心者〜中級者と思われます。シャンノース初めての方は以下の記事を読ん

[書評]奈加靖子『緑の国の物語』

奈加靖子『緑の国の物語』(愛育出版、2021) アイルランド歌集。12曲の解説、手書きの楽譜、訳詞に絵 (柏木リエ) がついた大型の本。原語で唄った CD が附属する。CD の歌とハープは奈加靖子、ピアノは永田雅代、録音は塙一郎。 本は3章に分かれ、各章に4曲が配される。 第1章は「季節はめぐり たどりついた愛のかたち」の題で、Thomas Moore (1779-1852) の〈夏の名残りの薔薇〉(The Last Rose of Summer, 'Irish Mel

アイリッシュパブ公演 「白と黒」 アフタートーク

去る11月21日日曜日、神奈川県日吉にあるオブライエンズ・アイリッシュパブで演劇企画CaLにパブ公演が行われました。初日にして楽日、昼と夕方の2回こっきり。 ご時世により席数は少なめでしたが満員御礼。公演後2週間経ちましたが、大きな問題もなく無事終えられました。 この記事では、本番後の夜にあった「アフタートーク」でお話にあった本公演の裏話をまとめます。 公演を終えてーー公演を終えて、反響や手応えなどはありましたか? 吉平「アイリッシュパブの大きな特徴の一つである『空間の

演劇企画CaL「白と黒」を観て、"俺にも台詞とギネスくれよ"と思った観客の話

演劇企画CaLさんの、「白と黒」という演劇を見てきたのですが、これがめちゃくちゃ良かったので、何が良かったのかをひとりのアイルランド好きとして書き留めておきたいと思います。 ●ストーリー この演劇のストーリーは至ってシンプルというか、誤解を恐れず言えばほぼないと言っても過言ではありません。 アイリッシュパブのバーテンダーと、常連である「おけいさん」と「はづきさん」、そして新しく常連になった「ふらさん」の4人が、ひたすら日常会話を繰り広げるだけの話です。 もちろんストー

【FleadhFest Sligo 2021】アイルランド伝統音楽のお祭りをオンラインで楽しもう!

こんにちは!CCÉ Japan(アイルランド音楽家協会 日本支部)です。 毎年8月にアイルランドで行われている世界最大のアイルランド伝統音楽・ダンス等の祭典、フラーキョール(Fleadh Cheoil na hÉireann)。 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、昨年はバーチャルフラーという形で、オンラインのみでの開催となりました。 そして今年は、オンラインとリアルタイムの対面(In-Person)を組み合わせたハイブリッド型のイベント「FleadhFest」として、

ギネスビールを使って、アイルランドの家庭の味

こんばんは! ケルティックハープを弾いている松岡莉子です。 海外に行くことが、まだ難しいこのご時世。 皆さんは、「 あの場所で食べたあの味が忘れられない 」という経験はありますか? 私は最近、アイルランドで食べた ギネスシチュー を思い出していました! もう一度食べたいなぁと思い、せっかくなので作ってみることにしました! (はじめての料理企画です) まず 材料 を揃えます! 牛肉 セロリ、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、ローリエ、牛肉ベースのスープストック そ

"Toss The Feathers" by Pat Murphy を日本語訳する - 歴史

アイルランドの民族ダンスであるセットダンスの教科書的存在、Toss The Feathersを日本語訳しました。 序文はこちら 誤りはコメントやDMで教えてね! 日本語訳(意訳) 歴史 初期のアイルランドのダンスはヨーロッパの影響を強く受けています。我が国でのセットダンスの発展を調べるにあたり、セットダンスに関する数少ない初期の資料、およびそれらが数少ない理由は、西ヨーロッパの国々、特にフランスとイギリスでのダンスの発展が関わっていると私は考えています。 私はダン

セットダンスの基礎ステップ・動きが学べるオンライン配信 by CCÉ Japan

一年越しですが、とっても素敵なクラスがあったので紹介です。セットダンス初心者の方にオススメ。 以下の内容が解説されています。 ★超基本リールステップ ★ホーム・ハウスの回り方 ★ちょっとだけバタリングステップ ★カレドニアンセット Fig. 3を踊ってみよう ↓ ライブ配信のアーカイブ タイムスケジュール2:40 セットダンスって? 5:48~ 超基本リールステップ 13:06~ アドバンス&リタイア 24:28~ ホーム・ハウスの回り方 36:47~ ちょっとだけバ

"Toss The Feathers" by Pat Murphy を日本語訳する - 序文

アイルランドの民族ダンスであるセットダンスの教科書的存在、Toss The Feathersを日本語訳しました。Toss The Feathersは60種以上のセットが収められているだけでなく、セットダンスの起源、歴史、ステップの説明などなど、有益な情報に溢れています。ぜひ、みなさまも原文を読んでみてください。 誤りはコメントやDMで教えてね! 日本語訳(意訳)序文 近年、民族ダンスであるセットダンスに対する関心への高まりは最も成功した社会的な発展の一つとして何世代にも

アイルランドの劇作家たち Vol.4 【後編・戯曲編】 ウィリアム・バトラー・イェイツ

これはおたくが推しについて書いている推しの応援記事です。 初めましての方、アイルランド演劇初心者の方はVol.0をみてもらえると。 William Butler Yeats (1865-1939) これは後編です。前編はこちら。 前編からだいぶ日が開いてしまいましてすみません。 この記事では演劇作品に関することのみ触れており、前編を読まなくても大丈夫ではありますが、前編をお読みになってからの方がより深まるかと思います。 イェイツの戯曲前編にて触れたように、彼の戯曲は

Annetteさんと学ぶOld Style Step Dancing(基礎ステップ、2月・全3回)

こんにちは!CCÉ Japan(アイルランド音楽家協会日本支部)です。 北アイルランドにお住いのダンス講師Annette Collinsさんから、日本のダンサー向けにOld Style Step DancingのワークショップをZoomで開催いただけることになりました! 2月は全3回・初心者向けで、Jig, Reel, Hornpipeの基本的な動きについて学ぶワークショップです。(全3回、£25、Annetteさんに直接お支払い) 3月は全1回・中級者向けで、Madam

2/14(日) 13:30~ シャン・ノースを踊ろう! with 堀円花さん -Edwina GuckianさんWSを復習しよう-

*有料記事ですが、無料でお読みいただけます こんにちは!CCÉ Japan(アイルランド音楽家協会日本支部)です。 2/14(日)13時半より、昨年12月に開催したEdwina Guckianさんによるシャン・ノース(ソロダンス)ワークショップのオンライン復習会を実施します!Edwinaのワークショップに参加した方はもちろん、参加していない方もご参加いただけます。ぜひご参加ください! 今回の講師は、堀円花さんに担当いただきます。堀さんと一緒に、改めてステップを練習してみ

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