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「ひとりでがんばる」を学ぶ

来週から地元の美術学校で集中講座全8回。書くことと、そこから派生するさまざまな不安と期待をお伝えしていく。今年でお世話になって3年目。1年目の学生も、2年目の学生も本当に素直で、貪欲で、思っていたよりコミュニケーションが上手で、何よりGoogle検索ばかりしていた。授業で伝えたことをすぐさまGoogleで調べたりする。「キャッチコピーとは」という授業をやった直後に私の真ん前で「キャッチコピーとは」と調べる。わかる。生身のどこかの知らないおじさんよりも身近なGoogleなのはわかる。そして自分のカリキュラムの甘さを痛感する。3年目こそGoogle検索されないような授業をやりたいところだ。
今年は、「とにかくひとりでがんばる」「でもだめだと思ったらすぐに誰かに助けてくださいと言う」という方針でやっていこうと思っている。グループワークでの学びは大変素晴らしいものだけれど、同時に必ず「暇なやつ」が生まれてしまう。グループ内で「忙しい」「ちょっと忙しい」「ちょっと暇」「暇」が階層的に出来上がる。不思議なものだ。どこの組織でもよくあるグラデーション。今期は8回の授業でずっと忙しいという環境を作ろうと思う。頼れるのは自分。でも頼りがいがないのも自分。わからなければどんどん人に聞けるようになるのも、生き残るためには大事なことだ。
コピーライティングはリサーチ8割。学生にとってはとことん調べる夏になる。「そこまでやるか」と思わせるある種の「異常行動」に期待したい。

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