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服わけわからん

暑いんだか寒いんだかわからん。Tシャツで家の中をウロウロしてたら少し肌寒い気がしたので長袖に着替えたら何となく暑い気がして、厚手のTシャツを引っ張り出したらどうも心もとない。改めて薄手の長袖Tシャツに着替えて出かけようと外を見ると風がビュービュー吹いているじゃないか。やはり上着は必要だろうということでウィンドブレーカーを羽織ったら暑い。自分が持っている上着の中の最薄であろうこのウィンドブレーカーで暑いのだから、もう何かを羽織るという選択肢はなくなった、と思ったら薄手かつ風を通す生地みたいなもので作られたジャケットを持っていることを思い出す。ウィンドブレーカーを脱いでジャケットを羽織るも長袖Tシャツとの相性が悪く、袖のあたりがモサモサする。大事な打ち合わせがある。このモサモサは事前に解消しておくべきと思い、クローゼットの奥底でひっくり返っていたウィンドブレーカーを見つけて袖を通すとふと「その服コンビニの店員みたいですね」と言われたことを思い出してすぐさま脱ぎ捨てる。そもそもウィンドブレーカー何枚も出てきてわけわからん。やはり上着はこのジャケットしかない。過去に何度かジャケットと組み合わせたことがある綿素材の長袖に着替えて慌てて出掛ける。外は馬鹿みたいに暑かった。ジャケットを脱いでも綿素材のそれがもう暑い。この出掛けるまでの何分かで一体わたしは何回服を脱ぎ、服を着て、また服を脱ぎ、服を着たのだろう。暑いんだか寒いんだかわからん。わけわからん。服わけわからん。

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