Jogan

日本で唯一の『和』専門デザイン会社 株式会社京都デザインファクトリー 代表取締役 / …

Jogan

日本で唯一の『和』専門デザイン会社 株式会社京都デザインファクトリー 代表取締役 /  日本の伝統文様研究家 / 伝統産業デザインアドバイザー / 和文化デザイン思考講師 /  好きな言葉は「美を求めるものは、必ずや美を見出す」

最近の記事

曼荼羅思考の薦め

曼荼羅図は、定説を元にそこに描かれた意味を理解する事も重要ですが、同時に素直な心で向き合い、仏の心を想像する自由も与えられているのです 言葉によって想像の自由を束縛しない曼荼羅。 それは、人種、時代、国柄を超えた永遠普遍の真理が描かれているという証です。 曼荼羅思考とは、多様な人間が個々の役割と尊厳を認め合い、個性を明確にしながらも、見事に全体の調和がとられている状態を形成する思考です。 曼荼羅思考は、デザイン思考のさらにその先にある思考だと思っています。 重要なこ

    • 曼荼羅思考の薦め

      曼荼羅図は、定説を元にそこに描かれた意味を理解する事も重要ですが、同時に素直な心で向き合い、仏の心を想像する自由も与えられているのです 言葉によって想像の自由を束縛しない曼荼羅。 それは、人種、時代、国柄を超えた永遠普遍の真理が描かれているという証です。 曼荼羅思考とは、多様な人間が個々の役割と尊厳を認め合い、個性を明確にしながらも、見事に全体の調和がとられている状態を形成する思考です。 曼荼羅思考は、デザイン思考のさらにその先にある思考だと思っています。 重要なこ

      • 「弘法、筆を選ばず」は嘘。 空海は全く逆のことを言っている。

        「弘法筆を選ばず」は、空海(弘法大師)の真意ではありません。 『能書は好筆を用う』が、空海の言葉です。つまり、「優れた書家は良い筆を使う」と言う意味です。 『弘法筆を選ばず』ということわざとは正反対の意味ですね。 これは空海以外の誰かの浅はかな理想論です。 空海の真意である『能書は好筆を用う』は、永遠の真理です。 あの天才イチローがあれ程までにの道具に拘ったのはなぜでしょうか? それは、良い道具を使うことで、結果に差が出ることを誰よりも知っていたからです。 余談

        • 着物の図案家とは?。

          着物の図案家は明治以降、型友禅の発明によって生まれた職業です。 明治時代になり、庶民も絹物を着るようになると、絹の染物の量産が求められました。 そのニーズに応えるべく、広瀬治助が化学染料を使う型友禅を発明し、着物の大量生産が可能になりました。 それ以前の絹の着物の図案(下絵)は、円山・四条派の絵師や琳派の絵師達が余技として呉服商などから依頼され、描いておりました。 それが、明治になり、着物の需要が拡大すると型友禅の下絵を描くことを専門にする絵師が求められ、結果、着物や帯の

        曼荼羅思考の薦め

          和文化デザイン思考

          日本の伝統的な美意識は国内だけに留まらず、18世紀以降世界の芸術とデザインに大きな影響を与えてきました。 一般的な『シンプル』の意味は「簡素、飾り気が無い、無駄をそぎ落とした合理性や実用性」を言いますが、 日本が世界に影響を与えた『シンプル』の概念は 「一見簡素に見えるが、多くの要素を凝縮して成立させ、想像力を引き出す余白を残す」という、より高度な『シンプルの概念』です。 このシンプルの概念は日本の様々な文化に共通する美意識です。 茶の湯や華道、能狂言などの芸能、俳

          和文化デザイン思考