“STAY HOME“ REC音源 『STAND ALONE』の 使用機材をただ見ていくだけのnote(2)

前回からの続き。

表題曲「STAND ALONE」は
西千葉のcafeSTANDでの独演会に向けて作った曲
だから、2019年5月頃か。
実際その時に披露したんだったか
その後も何度か独演会で演奏した。

「前髪切ったの 勢い任せ」
という歌い出しの歌詞は
曲を作った当初からあって
今時勢いに任せて前髪切る、
なんて発想、あんのかなぁ…
と早速歌い出しからダメ出ししそうになる自分もいつつ、
実際このコロナ禍にあって
なかなか髪も切りに行けず
伸びっぱなしの髪の毛&
伸びてくっぽい自粛期間
何コレ?ちょっといつまで続くの?
振り回されるのも飽きたわ
って気分になって
勢いに任せて前髪を切った自分、発見
あ、そうなんだ、コレ現実にあるんだ
それが3月の末ごろ。
(で、 4月後半にさらにバッサリ切る)

ちゃんと日々とリンクしてる
じゃこれをまず録ってみよう
というところが、今作の主題。
(そこら辺は、ZINEに詳しい)

Logic内蔵のラテンパーカッションをループさせ
ベースを一本、二本と重ね
歌ってみる。

若干モヤっとしてる?
歌がぼやけて聞こえる
誰のせい?何のせい?
声のせい?俺のせい?
で、機材のせいにして
マイクを買ってみる。

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コンデンサーマイク。
正直、ダイナミックも
コンデンサーも、
よく知りませんでした。
恥ずかし、RECスタジオにて
当たり前のように設置されてた
あのマイク&このマイク
実は超高性能&高価なもの
だったんですね。

で、歌ってみると…

音像もクリアに。自分の声が
生々しい。あぁ俺だね、これ。
実に俺、もうどうしようもなく
というところまで辿り着いたのに
何やらつれない、無表情で一人澄ました感じの
よく知ったところで例えるならば
トーク時におけるナガイケジョーみたいな
全体のグルーヴ感崩してるやつがいるぞ
誰?俺?...あ、オマエか!
ってことで、内蔵の打ち込みパーカッション
違和感。やっぱ生の音で差し替えてこ。
刺し違えてこ。もっと血の通った音で。

というわけで、
まずはギロっぽいイメージでこちら。

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昭和感漂う木製洗濯板。
ウォッシュボード、というのは
ジャグ・バンドなんかではよく使われるもので
(その場合、主に金属製)
我らがベース&ドラムデュオ=Silence Is A Rhythm
タカノタイチ君がなかなかの名手であったりする。

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これをこちらの木の棒でギロのように鳴らしてみたところ
若干音の立ち上がりが鈍く、もうひと華やかさ欲しいわね!
と、なぜかキャラもオネエっぽくなってきたところで
お薬罐のフタらしきものが目の前に転がっていて、
いいからアナタ、ちょっとコッチ来てここ歩いてみてくれない?
と、洗濯板の上をなぞらせてみたところ、あ、いい音。

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いいおと、と書いた時真っ先に、
飯尾と、と変換されてその瞬間
2月に高崎でACIDMANと対バンした終演後の中打ち時に
ベースのサトマさんから
「ジョー君って、声とか話し方が、ずんの飯尾さんと、似てるよね」
と爽やかに言われたことは最早、飯尾と、いや、いい思い出だけども、
けども、そんなことはさておき、いい音。よし、これでいこう。

そこに、先述の木の棒でテーブルを叩く音も加え、
さらに、こちらのビニール袋。

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レジ袋有料化に伴い、
最早なかなか手にする機会も減ってきただけに
ゴミ袋として使うのも惜しい存在と化し始めた彼らを
実に有効に活用したと言えるこのアイディアは、
ブラジルのベース&ボーカルデュオ
”Vanessa Moreno & Fi Maróstica”
の演奏動画から拝借したもの。
身の回りのものをなんでも楽器へと変換させてしまう、
実にブラジル的陽気な発想力。あやかっときましょう。

イントロからの口笛は、もともと声でパラパラ言ってた
はじめはそうしていたものの、聴いてるとずっと歌
ずっと自分、出てき過ぎ(とは言え、全部自分なのだが)
そこで口笛に差し替え。
さらに、ハモらせたらグッジョブ。フルートみたい。

中盤の展開部には、トライアングルを連打。
これは、エルメート・パスコアールっぽさ。
こういうの、あった気がする。採用。

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「STAND ALONE」はひとまず、そんな感じ。

歌の質感&テンション感は、
ジャズ・ピアニスト=Steve Kuhn のこちら

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前世からの因縁もあって、しょうがなく歌ってる
って感じの力加減が好みで、そんなイメージで。
どうしても低音好きな身の上、
1オクターブ下のコーラスも合わせ、安心する。

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