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アラサーになってからヤクルトスワローズにハマった話。

子供のころから20代中盤まで、

「野球」というものにほとんど興味がなかった。

夏の甲子園をギリギリ観る程度で、

好きなプロ野球チームもなければ、選手もほとんど知らなかった。

別に知らなくても問題はなかったし、

得も損もしたことはなかった。

だが、20代中盤に入った頃、

仲間内で飲んでいる時にあることに気が付いた。

飲み会の最初の内は近況報告や他愛もない話で酒が進むのに、

後半に差し掛かると必ず野球の話になる。

皆お酒が回ってテンションも高くなり、一番楽しい時間のはずなのに、

野球を知らない自分だけが輪に加われていないような感覚。

それがとても寂しかった。

しかし、自分でも不思議なほどポジティブだったのは、

「だったらまずは観てみよう」という気になれたこと。


仲間内の話によれば、

「ざっくばらんに観るより、推しのチームがあった方が絶対に面白い。」とのことだったので、

とりあえずどこか1チームを中心に観ることにした。


地元ということもあり仲間内に中日ファンが多かったのと、

何故かは分からないけれどDeNAファンも一部いたので、

まあ応援するならどっちかかなーと思ってはいたが、

ここで自分の天邪鬼ぶりに大きく左右される。

待てよ?

同じチームを応援するより別のチームを応援した方が面白くね?

せっかく新しく何かを始めるなら、人と違うことをしたい気持ちになり、

ここで上記2チームが消えた。

なんとなく応援するならセ・リーグかなという気がしていたので、

残るは4チーム。

ここからは消去法になるのだが、

巨人は何だかありきたりだなぁという気がして却下。

広島は当時とても強かったのでミーハーみたいだから却下。

阪神はファンがガチすぎて怖いという理由で却下された結果、

残ったヤクルトを応援してみることにした。

更に言えば、当時のヤクルトはとても弱く、

どうせ応援するなら弱いチームを応援したかった。

そして決め手だったのは、

仲間内に聞いた「ヤクルトは戦力外になった選手がもう一度活躍することが多い」ということ。

いいね!

そういう男心をくすぐる感じ。笑

ともかく、こうして東京ヤクルトスワローズにスポットを当てて「プロ野球」というものを観てみることにした。

正直、ルールもよく分からなければ選手も全く知らないので、

最初は「勉強」から始まった。

まずは有名な選手から覚えていくことにし、

ルールも何となく覚えていった。

山田哲人やバレンティンくらいは名前を聞いたことはあったので、

そこを中心に少しずつ選手を覚え、

何となく「野球を観る」という行為に慣れていった。

しかし、普段はスマホやアプリで観ていたので、

どうしてもある欲求にたどり着く。

生で観てみたい。

もはや画面越しに観ることに満足出来なくなっている自分に気付いた。

そんな時、ある先輩が仲間内での野球観戦を提案してくれた。

忘れもしない、人生初の野球観戦。

中日ドラゴンズ VS 東京ヤクルトスワローズ @ナゴヤドーム

結果的に試合には負けてしまったが、

この日から俺は「ハマった」と言っても過言ではない。

それほどに楽しかった。


まさか自分がアラサーになって「野球」という趣味を見つけるとは思っていなかった。

今では選手の応援歌を覚え、

本拠地神宮球場で試合を観戦するまでになった。

コロナウイルスの影響でまだ現地観戦は出来ないけど、

早く球場で傘を振って応援出来る日が来ることを心待ちにしている。


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