健全なメンタルの話。
先日、約7年働いた会社を退職した。
業界で言えば旅行業にも携わっていたので、
コロナの影響は凄まじく、
今後業界や会社がどうなっていくのか、先行きに不安を感じてのことだった。
しかし、退職した理由はそれだけではない。
とにかく社内の雰囲気が悪かった。
それはもはや私一人の力ではどうすることも出来ないところまで来ており、
私自身、正直かなりメンタルをやられていた。
社内では毎日怒号が飛び交い、
互いが互いを信じられない状況だった。
「仕事」という一面においては、まだ関係が成立していたが、
とにかく全員が全員を敵視していたように思う。
入社当初は自分も社会経験が少なく「そういうものか」と思っていたが、
数年働いてみると、それがやはり普通ではないことを悟った。
コロナの影響でその嫌な雰囲気は更に加速し、
とてもではないが、普通に仕事をこなす雰囲気ではなかった。
そんな時たまたま見かけた求人で、今の会社に転職することができ、
今のところ社内の関係も良好で、ストレスもかなり軽減されたように思う。
健全なメンタルを取り戻した私は、少し前までの自分との違いを一つだけ感じている。
人間は、メンタルが健全だと腹が減る。
この当たり前のことが、私にとっては当たり前ではなかった。
前職の時は「腹が減った」と感じることは稀だった。
どれだけ疲れて帰ってきても、
どれだけ働かされても、
「腹が減った」と感じることはほとんどなかった。
特に食べたいものもなく、
ただ身体を動かすためだけに食べていたように思う。
仕事の日はそれこそ身体を動かすために3食食べてはいたが、
休日は腹が減らないので1食で済ませたりしていた。
妻から晩御飯のリクエストを聞かれても、
「何が食べたいか」よりも「早く食べられるか」が基準になっていた。
とにかくここ数年は何を食べてもあまり美味しいと感じることはなかった。
しかし、今の会社に転職して健全なメンタルを手に入れてからというもの、
腹が減って仕方がない。
仕事中も、終わってからも、とにかく腹が減る。
まるで今までの分を取り戻そうとしているかのように食べる。
お酒の量は減ったが、ご飯の量が増えたので、
太ってしまわないか心配ではある。
よくストレスで過食になってしまう人は聞くが、
自分の場合は間違いなくそれではなく、
「ご飯が美味い」と感じるメンタルを手に入れたのだ。
あまり腹が減らない、何を食べてもあまり美味しいと感じない人には、
一度自分の胸に手を当てて、
自分の抱えているストレスと向き合ってみて欲しい。
それを解決することが出来れば、身体は正直だと気付くはずだ。
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