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落下の解剖学

鑑賞:2024年3月@新宿ピカデリー

痴話喧嘩。

予備知識なしに見ました。「ソレっぽい」「意味深」「ミステリー風・法廷劇風・痴話喧嘩」です。2.5時間もかけて見せるものでしょうか。

人は嘘もつくし、科学的な客観も手に入らないと主観しかないし、物事や人は多面的だし、本当はどうだったか分からないし。それは描けていてスゴイです。でも、楽しくないし、嬉しく無い面白さでした。犬が救いです。かわいそうに。

のっけから不快な音楽に邪魔され、何が言いたいのかは最後まで見てくれというシーン運び。ときおりドキュメントタッチに見せるカメラワークと凄みのある演技のアンマッチで集中力が落ちます。

ミステリー風のフリで興味を惹きつける。法廷劇風のフリで興味を惹きつける。だけれど投げっぱなしでヒューマンドラマに逃げる。夫婦の痴話喧嘩にまったく入っていけません。「上手い」けれど、2時間半見せるのは間違いではないでしょうか。

見る側がハイコンテクストに拾う必要がある作品でした。

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