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元銀行員がNstockに入るまで

はじめに

ありがとうございます!こんな私の記事を見に来てくださった貴殿にまず感謝申し上げます。
年末年始で時間と心に余裕がある時だと思いますので、箸休め程度の気軽な気持ちでお読み頂ければ幸いです。

1. noteを書こうと思ったきっかけ

私が勤めているNstockで共にファイナンスチームとして働いてる"さと○ん"さんから、

「年末なのにnote書かないんすか?」
「スタートアップで働いてる人は年末にnoteを…blah blah」
さと○んの言葉

と言われたことがきっかけです。ちゃんと聞いてなかったので正確には覚えてないのですが、『なんか新しいことしないといけない病』に取り憑かれてる今の自分には、それだけで十分な言葉でした。

おそらくこれを見てくださってる読者の多くはTwitter経由だと思いますが、Twitterで訳わからんことをしてるこいつはどんな奴なのか?どういうバックグランドなのか?と少なからず興味を持ってくださってる(と信じたい)と思いますので、その辺りを中心に書きたいと思います。

ちなみに、さと○んが最近書かれた記事もとても良かったのでぜひ見てみてください。
※悔しいので参考にはしなかったです。

2. 社会人としての基礎を学べた銀行時代

J1〜J8までの激しい競争

私は新卒で某銀行に入行したのですが、私が最初に配属された江古田支社は練馬区の閑静な住宅街にある老舗店舗でした。

ご存知の方も多いと思いますが、銀行は割とノルマにシビアな世界で、個人単位だけではなく、まずチーム(支社)単位で競争をさせられます。

よくJリーグで例えることが多いのですが、当時はJ1〜J8まであって、昇格や降格があり、さらにその順位によって支社に配分されるボーナスが大きく変わります。下位順位の支社で良い成績を上げた人より、上位順位の支社でそこそこの成績だった人の方がボーナスが良かったりします。

ちなみに私が配属された江古田支社は当時J5で、その中でも中位〜下位に位置する状況でした。

J5時代

そもそも、J5の支社はJ1と比較して大きな差があるのか?

おそらくサッカーでJ1のチームとJ5のチームが戦ったら10-0とかでJ1のチームが勝つくらい大きな差があるでしょう。しかし、銀行の場合はそこまでの差がないと私個人としては感じました。

当時の江古田支社にも、専門性の高い金融知識を持った方、税務や事業承継に精通された方、どんな話題にも対応できる幅広い知見を兼ね備えた方など、自分には持ってないスキルを持ってる方がたくさんいました。

そこで過ごした3年半の間に色んなことを学ばせて頂き、特に失敗を糧にして成長することができたと思っています。

記憶に残る失敗

(1)安易な融資の約束
1年目の終盤に初めて担当先を持たせてもらった直後、お客様から融資の相談を受け、嬉しさのあまりよく考えずに二つ返事でOKと言ってしまったことです。

その後、銀行の与信ルール上、その会社には追加融資が難しいことがすぐ判明し、次長と一緒に謝罪しに行くことになってしまいました。

金融の世界では、お客様が利用したいと思ってもお断りしないといけないケースが頻繁にあり、そこが他のビジネスの営業活動とは大きく異なる部分だと思います。
与信ルールを頭に叩き込むことは当然として、審査を通すために何が障害として立ちはだかるのか?その障害を乗り越えるにはどうすれば良いのか?を事前にイメージして交渉に臨むことの大切さを勉強できました。

(2)準備不足の会議
どこの会社にも大事な会議はあると思いますが、銀行のそれは目標に対する進捗会議です。その進捗会議であとどのくらい実績を積み上げないといけないのか(=ノルマ)を把握して施策を考えるのですが、このノルマの算出をミスってしまったんです。

銀行の場合、過去の融資による残高の"貯金"や、お客様の事業活動により増減する決済取引など、極論すれば「何もせずに勝手に実績が上がる」取引がたくさんあります。

なので、それらの見込み実績を事前に推測し、真に積み上げないといけないノルマを正しく算出できないと、支社の目標に結果的に届かなかったり、逆に余剰に実績を上げてしまうことになる(翌期に実績を繰り越したいケースもあるため)のでとても重要な作業になります。

このノルマ算出をミスったまま会議に臨んでしまい、全員の前で支社長からボロクソに怒られてしまいました。

「お前一人のせいで全員に迷惑がかかる。お前一人が勝手に船で沈むのは構わないが、俺たち全員を巻き添いにしないでくれ。」
恩師より

恥ずかしながら、いい大人が人前で泣いてしまいました。
ただ、悪いのは完全に自分なんですよね。確かに、その当時はチームへの影響をしっかり考えながら責任を持って計数管理していたかというとできてなかったんです。それで周りの人たちにどれだけ迷惑をかけることになるのかをちゃんと想像できてませんでした。

この経験が、「仕事に責任を持つ」という今の自分の働き方に大きな影響を与えてくれました。

(3)価値のない訪問
銀行では”顧客訪問数”にプライオリティを置く風潮があります。日次、週次、月次で可視化されて管理されてたりするんですね。

経営者の方やCFOの方なら経験があると思うのですが、特に何の用事もないのに「訪問して良いですか?」と依頼されるのが多いのもこのためです。

私の場合も、新人時代は「とりあえず訪問しなければ!」となっていたのですが、これって完全にお客様目線ではないんですよね。

お客さまの多くは社長など経営者の方なのですが、そんな方々の貴重な時間を割いて会って頂いているという感覚が完全に抜けてしまっていたんです。

一方で、幸運だったのは、2年目の時に着任された支社長が訪問頻度ではなく訪問の質を重んじる支社長だったことです。
”今日何件訪問したか"でははなく”今日お客様とどんな話をしてきたか”を重要視するマネジメントスタイルだったおかげで、「そんな程度で訪問しに行くな」とよく怒られました(怒られてばっかりですねw)。

この営業スタイルを早い段階で経験できたことは自分の財産になりました。
お客様目線を常に忘れず、また事前の準備で9割が決まるということを学べたことが大きかったです。

3. 転職のきっかけ

J5だった江古田支社の後、有難いことにJ1の中位〜下位にいた神戸支社、その後J1の1位に君臨していた浜松支社へとステップアップすることができました。

※順位はあくまで業績目標に関するものであり、その支社の優劣を表すものではないです。

お取引させて頂くお客様の規模も中小→中堅→大企業と変わっていき、銀行員としては申し分ない経験を積ませて頂いたのですが、同時に年々不安を感じる様になっていきました。

Fintechの台頭により銀行を取り巻く環境が一変すると予想される中で、ここまで巨大になり過ぎた組織ではなかなか変化に適応することが難しいと中にいて感じていたからです。

また、社会人になる時から、「仕事を通じて世の中になくてはならないような商品・サービスを提供したい」と考えていたのですが、時間が経つに連れて銀行員として働く延長線ではそれを感じられないのではと思うようになっていました。

そもそも、昇格試験の論文で『お客様により向き合う為に本部に取り組んでほしいこと』というお題に対して『もっとリスクを取るべきだ』という内容を書いたら、B-という下位10%以下の最低評価を付けられたくらいなので、銀行員としては不適合人格だったんだと思います(無事昇格は出来ました)。

2. OLTAへの転職

そんな中、神戸支社時代の先輩から声をかけて頂き、創業半年も経たないFintech系スタートアップのOLTA株式会社へ転職することになりました。

OLTA株式会社は、お客様がお持ちの請求書(=入金待ちの売掛金)をOLTAが買取し、お客様の早期キャッシュ化を実現するファクタリング事業を日本で初めてオンライン完結・最短1営業日で提供している会社です。

4. 創業初期のカオスだからこその良さ

創業間もないフェーズだったため、文字通り何もないんですよねw
初日に会社に行ってもオンボーディングとかがある訳でもなく、何からやればいいかを自ら考えて行動する必要がありました。

また、メインのコミュニケーションツールが内線電話からSlackに変わるなど、銀行時代から働き方も180°変わりました。
クラウドで共有できることや、作業途中でも自動保存されることなど、そんな当たり前のことすら私にとっては衝撃の毎日でした。

あと、私はノートpcとモニターの画面分割もできないくらいデジタル弱者の"お侍"のため、最新のアプリや機能などを次々と導入するところも個人的には大変でしたねw

その中でも特に、下記の状態をどう改善していくか日々試行錯誤しながらやっていた感じです。

  • 審査基準やオペレーションフローも何もなかった中で、1営業日24時間以内の審査回答だけはフルコミット。

  • 従来10〜20%の手数料で成り立っていたファクタリング業界において、2〜9%の手数料でもユニットエコノミクスを成立させなければならない与信モデルの構築。

  • 元銀行員たちの勘によって、Microsoft OneNoteにテキストベースでまとめられた審査情報。

今思い返してもなかなかなハードシングスだったと思いますが、こういった「0→1」の経験ができるのがスタートアップで働く醍醐味だと思いますし、間違いなくその時の経験が私の財産となりました。

いつか書ける日が来れば、OLTAでやってきたことについてもう少し詳しく紹介できればと思います。

5. Nstockに入社

OLTAで4年を過ごし、オペレーションフローや審査プロセスをある程度確立させることができたため、今後自分が創業初期の頃のようなバリューを発揮できるのか、これ以上ここにいて成長できるのかと考えた結果、新たな挑戦をすることを決意しNstockに入社しました。

Nstockに入って、代表の宮田さんをはじめ、周りのメンバーに恵まれてるなとつくづく感じてます。
自分にないものを持っている方々が多く、刺激を受けれて、自分もこのままではダメだなと思い、Twitter運用を始めるに至ったほどです(どんな思考回路w)。

Twitterは、行動力のない自分を変えること、情報収集の質と量をUPすることを目的に始めたのですが、ここ最近は当初の目的からずれたツイートが増えているなと自分でも反省しているところです。
しかし、先週末に開かれた会社の忘年会で、色んな方から『真面目なツイートがノイズ』と言われてしまいました。

そんなまさか…。

ということで、今後はテキトーなツイートが増えると思いますが、『あいつは従順な奴だな』と思って見守っていてください。

最後に

ここまで読んでくださりありがとうございました!
文字数の割に内容が薄いなどツッコミどころが満載なところもご容赦頂ければ幸いです。

もしこの記事で、Nstockがどんな会社なのか気になった方がいましたら、こちらをぜひご参照ください。



また、Nstockでは志を共に働けるエンジニアの方を絶賛募集しておりますので、ご興味がある方はぜひカジュアルにでもお話しましょう!(私のブログをエンジニアが見ている訳ないと思いますが)


ご清聴ありがとうございました。





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