中途採用面接に学歴は関係ないと言うけども

転職先は大体が課題だらけなので、いつも中途採用の面接官業務を行うことになり、その度に感じること。やっぱり学歴って関係あるよ、と。

■4大卒だからって優秀の時代は終わった
若いのにどうも短い職歴が多いなという職務経歴書、ただ見てみるとちゃんと公立の4大を卒業されている。
私は退職理由ではなく、入社理由を聞くようにしている。学校ならば「なぜその学校に行こうと思ったか」である。この方にも聞いてみた。調べると高校は偏差値も高いようではない、地方。就職の選択肢もあったのでは。と。

「なぜ〇〇大学に行こうと思ったのですか。」
『先輩に誘われたからです。』
「何を学んだんですか?」
『えっ…』

会話として破綻している。なぜ大学に行こうと思ったか、きっかけは何でも良い。その中でもなぜ〇〇大学なのか。スポーツでも芸術でもいい、そこで自分の学びや、やりたいことがあったのではと思うのだが、無いんだろう。意思の無いところには何も生まれない、そこでダラダラと過ごしたその4年間が無意味と彼はいつか気づけるのだろうか。

■いわゆる高学歴の人たち

反して、都内の私立で言えばMARCH以上や地方国立出身者は全く変わってくる。意思があり、考えを持って行動してきた人たちが確率的に増える。そうすると、この質問をしても、淀みなく答えてくれる。別に喋りが上手というわけではなくて、ちゃんと考えをアウトプットしようとしてくれているな、というのはこちらもわかる。それはそうなのだ、周りの人よりも少し勉強量(難関はもっとだが)が多いだけ、自分で思考を巡らせる機会が多かったから、考えなしに進路を決めるなんてことないのだ。

■この溝はどこまでも埋まらないのか
冒頭に出てきた方と高学歴者にできた溝、これは本人が気づけば簡単に埋まるものだと思う。そもそも面接なんて対策ができるはずなのに、練習すらしてこない。想定問答もネット上にいくらでもある。求職中ならば時間はあるだろう。でも準備しない。それでもこの求人倍率ならば、どこかには引っかかるだろう。そうするとまた努力せず、言われたことを淡々とこなす日々が来て、永遠に気づけない。

学歴なんて本当は関係ない、私自身もそう思いたい。だがしかし、意思意欲を持って突き進んでいる人と、周りに流されて過ごしている人には差が出る。それを初めましてで見抜くのはとても難しい。だからわかりやすい学歴が判断基準になってしまう。悲しいけれど、これが現実。

これからの企業も学歴だけで判断してる場合じゃない!と躍起になるかもしれないが、多くの応募者を相対しているうちに気付くのだろう。ああ、学歴で篩(ふるい)に掛けるか、、と。

書類選考で学歴だけで通過できない皆さん、頑張りましょう。あなたに意思があれば必ず良いご縁があるはずです。

学歴はあるのに通過できない皆さん、恥を捨てて、友達や家族と面接練習してください。


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