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【仕事】提案して怒られる

相手の怒りの裏には「言われたくない不都合」がある。

質問しても提案しても怒られる

私自身はあまり経験がないのと、自分もしないようにはしていますが、会社の組織の中でその組織の中で当たり前になっていること、当たり前にやっていることに対して疑問を持って、質問や改善提案をすると「それはあなた分かってない、勉強不足だ」などと怒られるというエピソードをたまに聞きます。(今日も聞きました)

私の価値観でいえば、分からないまま進められてしまったり、私自身が思い込みをしていたり、状況や環境が変わっているのにそれを捉えずにこれまでのままやっているのは変な話なので、質問されたり提案してもらうことはとても嬉しいのですが、怒る人はどのような心理なのでしょうか?

怒りの裏にある「言われたくないこと」

もちろん提案するにしてもあまりにも筋違いなものであれば、怒られてしまうのは仕方が無いでしょうけど、業務の効率化やコストダウンのための改善提案であれば前向きに検討されるべきです。
業績を上げるための、新たなプロダクトやサービスの提案も本来ならどんどん提案してほしいのが組織として継続的に成長していくなら、有るべき姿です。

しかし、それでも端っから否定し、否定だけではなくそこに怒りの感情を乗せてくる人もいます。

分かっていても変えたくない

人間は変化を嫌います。もし非効率であったり、本質ではないことをやっていると気づいていても、変えなくても怒られない、働いているフリができてお給料も出るという状況は変に頭も使わず、楽な状態です。

新しく部署に来た人がピュアでフレッシュな目で見て組織やワークフローを見たときに起きた疑問から、問いかけや改善提案が出てきても、なんとしてでも変えたくないという力が働きます。

説明できない

非効率や無駄、本質でないことは少し今の組織から離れてみたり、外部の情報を知っていれば気づくことも多いのですが、中にいると気づけません。上司から「○○やっておいて」と言われて、言われたまま疑問に思わずやってきている人は、何故それをやるのか、やらなければならないか、を説明できません。

自分のポジションとプライドを守る

組織を改善する良い問いかけや提案がなされることで、これまで疑問に思っていなかった人が気づいてしまうとその組織のマネジャーは立場がありません。
マネジャーがプライド高く、ポジションに拘るタイプだと自分が一番偉い、逆らって欲しくない、部下が優秀だと評価されたくないという心理から、いろんな理由をつけて拒絶します。

前にも書きましたが、マネジャーやリーダーは役割に過ぎません。
それにマネジャーやリーダーは「神」ではありません。全てを知り、必ず正しい答えを出せるとは限らないのです。

不都合は「怒り」で乗り切る

変えたくない、説明できない、プライドが傷つけられる…
これら組織の中の人やマネジャーにとって不都合なことが起きた場合、最初のうちは何とか誤魔化そうとしますが、それで引き下がらない場合には、イライラが積み重なり、概ね「怒り」の感情によって退ける方法を取ることになります。

どの状況においても、問いかけや提案を言われた側は、まともな論理展開で説得することができないわけで、あとは力技となり、それが怒りの感情となります。
そして、あたかも問いかけや提案をした相手の方が無知である、空気を読めてない、組織の安定を揺るがす危険因子のようなものと見なし、怒り出します。

正直、こんな状況で組織がまともな成果をだせるとは思えません。
戦う相手は身内ではなく、外にいる競合やお客様の悩みや課題なのですから。

ちょっと味付けして一般化しすぎた書き方になってしまったのですが、もし誰かに指摘されたり、自分のやっていることとは違う提案が来た場合に、もし少しでも自分の中に「怒り」の感情が沸いてしまったときには、思い出して欲しいです。

「何故自分はそう思ったのだろうか?」と感情の前に、捉えた気づきを知ることで、怒りの感情にならずに、前向きな取り組み方ができるようになります。


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