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【仕事】自己評価は自分で下げなくてよい

盛るわけではないけど、あえて下げる必要はないです。

うまくいかなくて自己肯定感が低かった時代

十数年前のことですが、会社の中で大きな変化があって、新しい事にも取り組むタイミングでこれまで自分がやっていなかったことにチャレンジしたり、マネジャーとなる人の考え方も違っていたりして、なかなかうまく行かない時期がありました。

そんなこともあって、かなり精神的にも落ち込むタイミングは多く、自己肯定感がとても低くなっていました。何かしら問題があるたびに、自分のせいだ、自分なんかやってもうまくいかないという思いが頻繁に訪れる状況でした。

そのため、期末の面談での自己評価はかなり下げてマネジャーに持っていきました。目標通りできたのを100とすると、20や30で持っていった記憶があります。

この新しいところに来る前は、比較的何でもうまくこなし、マネジャーの覚えも良く、自己評価も100かもしくはそれ以上を持っていって、その通りの評価もしてもらっていました。

とにかくこの良くなかった時期は自分で自分の評価を大きく下げていたのです。

「こんな低評価、自分で付けてくる奴、はじめて見た」

当時のマネジャーが面談で発した言葉でした。
そもそも標準100に対して、20や30を付けてくる部下というのに驚いたそうです。

私は自分のプライドもあったのかもしれません。
できなかったことは本当に申し訳ないと思い、自分としてはこれくらいしかできなかったと判断して持っていったのです。

私の自己評価を見た後、当時のマネジャーはこのように言いました。

「自己評価は、なんとしてでも100になるようPRするもんだよ」
「本当に20や30くらいしかできなかったの?期初にコミットした文面通りできなかったとしても、違う見方をすると組織に貢献できていたことはないの?」

当時の私としては驚きました。
マネジャーは普通、部下が自分でできてないなら、駄目出しして、最終評価も下げるように動くものだと思っていました。

むしろ、100になるように何ができたか?何を学べたか?他に貢献できたことはないか?という異なる切り口で100にするよう考えて見ろというのです。

これは当時のマネジャーがしっかりと私のやっていることを普段から見ていてくれたから言えることです。そのマネジャーとしては当時の私は20や30の評価ではなく、もっと活躍していたということです。

当時はまだ私も若かったので、そこまでマネジャーが詰め寄ることなく、マネジャーの言葉を参考にして自己評価を補整しました。

これ以来、私は自己評価を入れるときには、様々な面で組織や顧客に貢献できていることをプロモーションし、もし大きく変わるときには合理的な理由も付けて、期の途中でマネジャーと目標を握り直します。

これで私の会社人生では真ん中より下の評価は一度も取っていません。

目標設定の仕方で上手にPRできる

だからといって、別に成果を盛ったり嘘を書いているわけではないです。

期初に決めたことがそのまま半年後の期末にできているべきかというと、そうは限りません。特に新しい目のチャレンジングな目標であれば、もし速く上手くいかない、間違っているというのが分かって学びとなれば、それはそれで成果です。
そのたびに、マネジャーと目指すことや目標を握り直せば良いのです。

あとは目標を細かく置きすぎないこと。
大きく目指すことを定義することで、そこに至るひとつの手段が自分の具体的な組織活動であり、その手段がうまくいかなくてもピボットして、結果的に大きく目指すところに貢献できていればよいのです。

とはいえ、期初に決めたまま、ろくにマネジャーと対話もせずそのまま期末で、できてないんですけど違う見方をすれば貢献できていて…というのは通じません。

正当な評価をしてもらう、自分を売り込んで評価してもらうには、やはり日々マネジャーとのコミュニケーションや関係性の構築はとても大事なものなのです。





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