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【コーチング】リシンク(Rethink)させよう

誰かからの問いかけで、考えを改めたことはありますか?

先日、コーチ・エィ アカデミアでコーチングの講習を受けた中で印象的な言葉を聞きました。

「コーチングの醍醐味は、相手をRethinkさせること」

Rethinkとは、再考するという意味があります。
ようは考え直す、考えを改めるということですね。

この話が出たのは、ストレスを感じる思考パターンの中で出てきました。
またこの辺の詳しい記事は書きますが、大きくいうと3つです。

一般化思考:
少ない事実からの決めつけ。「みんな○○だ」「いつも」「結局」など。

二極化思考:
白黒つけてしまう考え方。「成功か/失敗か」「有能か/無能か」など。

すべき思考:
過度に〜すべき、〜すべきではないと考える傾向。

これらは多くはその言葉を使った人の思い込み、その人の価値観、その人の正義があり、それから外れるものにストレスを感じてしまうのです。

理想が強すぎて自分の成すことが思い通りにいかないときには自分自身がネガティブになり、相手が言うことを聞かなかったり議論になると、相手に対して攻撃的になります。

このとき、コーチとしてはそのストレスになる思考パターンから相手を抜けさせる必要があります。これがRethinkです。

それぞれの極端な思い込みを問いかけで気づかせていきます。

  • それは事実ですか?「いつも」と言いますが、具体的にどんなときですか?

  • 「みんな」とのことですか?本当にみんなですか?

  • 成功と失敗しかないように仰いますが、第三の考え方はありませんか?

  • 良いか悪いかではなく、間があったり、グラデーションになっていませんか?

  • その〜すべきではない、は、なぜそう思うのですか?

  • その〜すべき、は、もししなかったら何が起きますか?

など、一言で終わらせてしまう言葉を具体的に、そして掘り下げていく問いかけをしていくことで、相手はそれを自分の口に言葉で表していくうちに、自分自身もそれが本当に思っていることなのか?事実なのか?と、落ち着いて考えられるようになってきます。

落ち着いて考えられるようになれば、これまでの自分の思考を客観的にみることができ、そこで考えが改められる、まさにRethinkが起きることがあります。

Rethinkが起きれば、前に進めます。
思考のパターンから抜け出し、捉え方を変えるだけで、ストレスを感じにくくなります。そして人間それぞれが持つ価値観の違いも理解し、受け入れ、互いに尊重しあって前に進む落とし所を考えることができます。

なかなか人の考え方や思考パターンは変えられないものだと思い込んでしまいますが(これも思い込みですね)、コーチングによるRethinkを促すことで、打開できる可能性があるということは、まさにコーチングの醍醐味と言えるのではないでしょうか。


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