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【仕事】フレームワークの意味を理解する

構造や要素の意味を理解せずに、言語化するのは難しい。

思考を整理するのに便利なフレームワーク

新規事業企画や商品企画をやっていると、ほとんどの人はビジネスのフレームワークを利用すると思います。

有名どころだと3C分析やSWOT/クロスSWOT、ビジネスモデルキャンバスやリーンキャンバスなど様々あります。

いきなりビジネスにおいて事業企画せよとか、商品企画せよといわれてもなかなか思考が回りません。ビジネスに必要な要素を抽出し、構造化して考えやすく、理解しやすくしたものがビジネスのフレームワークです。

ここには先人たちの知恵が研ぎ澄まされて、シンプルに表現されています。
そして既に使ったことがある人同士でディスカッションしたりレビューしたりする場合には、一般的に広がっているフレームワークであれば共通認識と理解をもって対話することができます。

意外とフレームワークがあっても書けない

私も自分で使ったことがありますし、最近では誰かに書いてもらってレビューする側であったりもしますが、なかなかみんな上手く書けない人が多いです。
そこそこ企画経験があるとか、新規系やってますという人でさえ、フレームワークの各要素の内容を理解できず、本来書かれるべき事が書かれてなかったり、的外れなことが書かれていたりします。

昔、あるフレームワークを書いてもらった人からは、「このフレームワークで書けば革新的なことが生まれるんですか?」とも言われました。
いや…書いただけでは生まれないよ、情報や戦略としては言語化されるけど、肝心なのは実行することなんですけどね…

また、フレームワークの構造自体に意味があることもあまり理解出来てない人も多いです。思考しやすいように枠組みが組まれているので、フレームワークの各要素の間でどのように流れていくのか?を理解して取り組めば、より各要素への言語化は進みやすくなるかと思います。

ビジネスモデルキャンバスも顧客に対してどのような価値をどう届けるか?という流れが組まれています。価値と顧客との間には関係性やチャネル(販路)がありますし、価値を提供する側がどう価値を作り出すかという観点で、パートナーやアクティビティ(活動)、資源が書かれています。
そして価値を提供する側はコストがかかるのでその下にコスト構造がありますし、お金をいただく顧客側に収益の流れがあります。

どういう成り立ちでできたものか理解する

そもそものビジネスのフレームワークが、どういう目的でフレームワーク化されたかという成り立ちを理解せずにとりあえず使ってみようと使っている人も見かけます。

スタートアップ的にまだまだ仮説検証が必要な場合にはリーンキャンバスですが、顧客開発が必要無いある程度確度が付いている場合にリーンキャンバスを使っている人もいます。(この場合はビジネスモデルキャンバスが適切かと)

フレームワークもある意味、思考を巡らせ、対話するうえでの共通認識を持つための道具です。道具には必ず何のために作られた道具という、込められた意図があります。フレームワークを使う際も、そのフレームワークに込められた意図を理解して選ぶ必要もありますし、フレームワークの各要素にも意図がありますので、それを理解して書き出していく必要があります。

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