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【仕事】アウトプットではなくアウトカムを

自分はまだまだアウトカムの意識が甘いと感じたシーンがありました。

以前、市谷さんの本「これまでの仕事 これからの仕事」の各章のまとめを連日書いてました。その中でアウトプットとアウトカムの話があったと思います。

新しい組織の新しい上位職の方(仮にAさんとします)と1on1でお話をした際、自分のこれまでの仕事の経歴、そしてどのような成果を出してきたかを説明しました。

私の経歴としては組み込みエンジニア→商品企画→新規事業開発→価値創造支援とという流れですが、Aさんからはそれぞれで何に苦労したか、そして全体の中でどこが一番頑張って成果を出し切ったと思っているかを問われました。

私は商品企画時代にあるスマホのアプリを企画してリリースしたこと、新規事業を一つリリースできたことを挙げました。私は多くの場合、ゼロからイチにする仕事が多かったのでそれが自分のこれまでの大きな成果だと思っていました。

そのとき、Aさんはこのように言いました。(多少味付けしてます…)

「それを出したのが成果って言うけど、だから何?で、どうなるの?」

続けてこう仰いました。

「それがどう事業貢献しているか?ただ出しただけだと意味ないよね」
「それを聞いた人は、『で、どうなったの?』と聞きたくなるよね?」

正直私は自分がゼロからイチな人なのでまず新しいモノを出すという事に誇りを持っています。しかしAさんはそれは会社に貢献しているわけではないという認識でした。

その他に私は商品企画時代に商談支援をして、億レベルの売上のあった案件があり、しかもそれは今でも現役で世の中で使われていて、かつ売上も利益も上げているプロダクトがあります。それについてAさんは、

「これのことだよ。成果は。これが事業に貢献し、そして今でも使われている」
「こういうところを成果と言ってほしい。多くの人はただこれを作った・これを出した、それだけのものを成果だ・事業貢献だと言うんだよね」

このとき、市谷さんの本の「アウトプットより、アウトカムを」という言葉を思い出しました。

自分でもアウトカムの話はよく分かっていた、共感していたはずなのに自分のこれまでやってきたことの「成果(アウトカム)」を眺めてみると多くはただ「アウトプット」を出していただけだったかもしれないと…

もちろんアウトプットを出した後にそれをタネとして事業的貢献はしていた認識ですが、Aさんにズバッと言われたときに、それがどういうところで貢献していたかを即答できなかったのは、やはり自分の中でのアウトカム(成果)に対する意識が甘いのではと感じたわけです。

自分は会社に所属し、会社のアセットを使いそしてお給料という対価も頂いている…会社は私に何を期待しているのか、何を求めているのかというとそれは…

「ちゃんとお客様に価値を提供しお客様から対価をもらって、企業活動が継続できるようにすること」

であり、それはただのアウトプットではなく、アウトカムであることをちゃんと認識して働かなければならないなと改めて思いました。


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