見出し画像

【キャリア】経歴を価値にできるかどうか?

改めて自分の経歴を書き出したことがありますか?

書こうと思うと結構大変な自分の経歴

自分の経歴を書き出すタイミングってあまりないものです。
私がまずちゃんと書き出した記憶があるのは、会社の中で昇格試験を受けるときに書き出しました。
書き出すときに、何時どんな部署でどんな役割で、かつどんな成果を出したかをそれぞれ書いていくのですが、それを思い出すのがかなり大変だった記憶があります。

ましてや「成果」と言われるとなかなか書きづらくて、特に大きな会社だと仕事としては何か一つを任されているというわけではない時代は何を成果に書いてよいかわからなくなるものです。

私は幸運にも、商品企画や商談支援をやっていたりもしたので、明確に自分がどのプロジェクトでいつリリースしたとか、その商談でいくらの売上を上げたとかはかける方ですが、大きなシステムの一部のモジュールを担う人や、人のサポートをする仕事の人はなかなか書きづらいものです。

その後、たびたび経歴を示す機会がある

その後、自分の経歴については比較的いろんなところで利用することがありました。

  • 部署異動したときの自己紹介

  • 異動してきた人に対して自己紹介するとき

  • 講師として自己紹介するとき

  • 講演会やパネルディスカッションの登壇者紹介を出すとき

  • 社内公募や転職活動をするとき

  • 会社のタレントマネジメントシステムに登録するとき

特に年齢というか仕事の役割や内容が変遷していく場合、この経歴は積み上がってきますので、またイチから書くのはなかなか骨が折れます。

なので私は自分の経歴のフォーマットは常に手元に持っておき、基本はそれを流用したり、アレンジしたりして自分の経歴を示していきます。

このように再利用を意識して経歴を書き出しておいて、定期的にメンテナンスをしていくと、自分がどのような歩みをしてきたのかを度々再認識することができ、そこで自分が何を大切にしてきたか、苦労して乗り越えてきたかなど、また考えさせられるきっかけになります。

私は一つの会社に長くはいましたが、比較的いろんな職種を経験する機会に恵まれていたので、経歴として書き出してみるとなかなか彩りがあります。
なので会社のタレントマネジメントシステムには一通り書き出していて、社内ではオープンになっているのですが「ここまでバリエーションがあって、かつ明確に成果を書けている経歴ってあまり見たことがない…」と言われたりしました。

たしかに、一つのスペシャリストとして長年やっているとなかなか書きにくいだろうなと思います。私はそれを否定するつもりはないですし、それも立派な経歴と思いますが、その場合どこの部署にいたかは重要ではなく、そのスペシャリティでどのように貢献してきたかが大事になってきますので、明確な成果も合わせて書いていかないと、ただ長くその職種や職場にいただけと思われてしまいます。

トラックレコードをストーリーとして語る

一つのキャリアを長く続けるにしても、色々な職種を経験するにしても、自分の経歴を価値に変えられるかどうかは、自分が自分の経歴に自信と誇りが持て、そして自分の外側に明確に示すことができるかどうか次第だと思います。

もし自分のキャリアを時期や役割、部署名だけでしか表現できず、自分の価値を示せないと感じたのなら、経歴にストーリーを持たせると良いかと思います。

キャリアレコードとかトラックレコードとか呼ばれたりしますが、表面的な経歴だけではなく、成功も失敗も停滞も、全て細かく出してみて、そこから自分の手触りのあるストーリーを作り出していけば、ただ年代を羅列している経歴よりも、より人の心を動かせるような経歴になっていくと思います。

みんな漫然と何となく生きているわけではありません。卑下して「たいした経歴ではない…」と言ってしまいたくなることもあるかもしれませんが、一人ひとり、人の心を動かせるようなストーリーのある立派な経歴があるはずなのです。

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?