【仕事】なぜ今、アジャイルなのか?
価値創造の本質的な動きはアジャイルにあると思います。
アジャイルについては以前書きました。
どうしてもアジャイルと聞くと反射的に「アジャイル開発」反射的という言葉となり、ITやソフトウェアの開発手法やプロセスという見られ方をします。
私はアジャイル「開発」のプロでもスクラムマスターでも無いですが、普段の仕事の仕方から組織運営、お客様や社会を良くするための価値創造といった開発以外でも、アジャイルの考え方やアプローチ、マインドがこれからの時代は当たり前にやれることが必要であるという気持ちと、アジャイルにより仕事の仕方もそれによる成果や学びも、まだまだ良くできるということを信じて、普及や啓蒙を仕事でも(仕事以外でも)取り組んでいます。
IPAのこのまとめている内容は、そのアジャイルが開発以外でも必要なことを説明しており、一度目を通しておくと良いかと思います。
なぜ、いまアジャイルが必要か? (リンク先はPDFファイル)
まさにこの資料の冒頭にあるポイントがアジャイルが必要なポイントです。
特に探索と適応は、新たな価値創造を行うには必要なアプローチです。
既存の決まった事業を決まったプロセスで回す場合には「わかっていることを、より効率的に低コストで回す」というものですが、新規事業など新しいことをする場合には正解が分かりません。よって、探索によって「わからないことを、わかるようにしていく」のと、起きている状況に適応していく必要があります。
これを短い期間で繰り返し、わかることを増やしていく。
そしてわかることを増やす中で、やり方自体も見直していく必要があるので、「ふりかえり」をすることで組織やチーム(や自分)の学びを得て、より良くする。
加えて、自分たちの周りは速く大きく変わる可能性もあるので、ある期間や節目で未来を「むきなおる」という動きをしていきます。これもまさに探索と適応です。
むきなおることについては詳細に記事にはしてませんが、私自身が2022年度の第一四半期として「むきなおり」をしていますのでご参考に。
アジャイルなマインドについては、先に紹介したIPAの資料のP16にまとめられています。書かれている内容は納得できますし、共感できるのですが、正直このマインドを持っている人、また、このマインドに切り替えられる資質のある人はそんなに多くないというのが私の印象です。(少なくとも私の働いている会社では…)
理解してないというより、理解もできるし、言われてることは総論OKとも言うでしょうけど、実際の普段の仕事の動きとしてできているかは別と思ってます。
良いなと分かっていても、その動きにできない背景には、これまでの常識や成功体験、政治的な背景など何かしらしがらみがあるように感じます。
特に組織文化に関しては、既存でやることが決まっていて、それをその通りだすのが成果だと言われているところでは必要性も感じられず、変えづらいでしょう。
しかし、本当に変わらなくて良いのか?という問いは持ち続けて欲しい気はします。
あとは、IPAの資料では参考にはなってますが、P18にある選択肢を絞っていく動きのところは、事業開発やプロダクト開発に限らず、考え方としてはとても良いなと思います。
選択肢を絞る前には選択肢を広げるというプロセスが入ると思いますが、コーチングにおいてもまず選択肢を広げるアプローチが必要です。
選択肢を見つけ広げるためには健全な心身でアカウンタビリティが発揮されないと選択肢は生まれてきません。(被害者意識になって、起きてることを人のせいにしている限り、自ら選べる選択肢は生まれてこない)
この辺もアジャイルマインドのところにも通じるところがあると感じます。
ある意味、コーチングのプロセスも、探索と適応なんだろうなと思います。
それは決まった未来があるわけでもなく、今の時代そしてこれからの時代は多様で複雑化していく中で、アジャイルに動いていくことが一つのこの時代を乗り切るヒントになると思います。
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