見出し画像

【コーチング】自分のリズムを取り戻す

落ち着かない状況が立て込んでリズムが崩れるときがあります。

コーチングができなかった3ヶ月間

あるクライアントさん(仮にDさんとします)とは隔週のコーチング・セッションを行っていましたが、ある時期からリスケジュールが増え、ときにはリスケジュールの予定もなかなか決まらない状況がありました。
基本、コーチングではクライアントさんの意思や能動的な動きを期待して、あまりこちらからリマインドしたりはしないようにしていたのですが、あまりに連絡がないので何度かこちらからもリマインドしていました。

そしてようやく最近、3ヶ月ぶりにコーチングの時間が取れました。
こうやって書いてしまうと「やる気がないのかな?」「コーチングに価値を感じてもらってないのかな?」と思ってしまいますが、状況をキャッチアップしてみると、仕事も超多忙、(ちょっとここでは書けないですが)プライベートでもトラブルやイベントがあり、Dさんは自分に向き合う余裕も時間もなかったとのこと。

人間、生きていると何かとこのような事象が集中してしまう時期があるものです。

3ヶ月前のリズムを取り戻したい

3ヶ月も空いてしまうと、どのようにコーチングをキャッチアップしていこうか悩むところですが、正直に聞いてみました。

色んな事が重なってコーチングなど自分のことをする余裕がなかったことは理解しつつ、改めて聞いたのは私のコーチングを必要としているか?価値として感じているか?を確認してみました。

その問いかけに対し、Dさんはコーチングの時間は価値があり、是非続けていきたいという意思がありました。

Dさん自身も気づいていたのですが、目の前の問題をこなしている状態が長く続きすぎて、自分のやりたいことやキャリアについて、先のことを考える余裕がないほど、この3ヶ月は頭が飽和状態だったとのこと。

Dさんの要望としては、「とにかくもろもろのリズムを3ヶ月前に戻したい」「3ヶ月前の状態に戻って、自分に向き合えるよう立て直したい」とのことでした。

焦らず目の前のことを小さくても変えていく

コーチングはカウンセリングではないので、何か専門的な知識やノウハウでケアすることはできないのですが、3ヶ月前のリズムに戻すために障害になっている問題を乗り越えていくことはコーチングで支援できそうだなと感じました。

そこでDさんに、このように問いかけてみました。

「何時までに、3ヶ月前の状態に戻りたいですか?」

すぐにでも元に戻したいのか?ゆっくりでもいいので戻したいのか?
ここはDさんの意思が重要だと感じたからです。

そうするとDさんからは、年末くらいまでかけて元に戻したい、ちょうど12月にまとめないといけない仕事があるが、それだけに注力するのではなく、その仕事の流れに合わせつつ、自分のリズムを取り戻せないか…と考えたようでした。

残り2ヶ月と半分であれば、ある程度の時間の幅をもって一緒にやりたいことに向かって調子を戻していくことを伴走できそうな感触もあったので、隔週のコーチングを再開し、コーチングのテーマも長期的な目標ではなく短期的でも(いずれ長期の目標に繋がるように)乗り越えたい課題に着目しても良いことにしました。

どうしてもコーチングだと大きな目標を立てがちですし、そのゴールの姿をちゃんと描いておくことはもちろん大事です。しかし着実にゴールに向かうには途中の目標地点(マイルストン)が必要です。

途中のマイルストンがないと一気に上がっていくしかなく、勢いが衰えるとモチベーションが下がります。また、目標に向かって進む中で何か上手く行かなくても、マイルストンがないと途中まで戻れなくもなり、一気に奈落まで落ちてしまうかもしれません。

これは途中のマイルストンとマイルストンの間にも言えることで、自分に勢いを感じられない、自分のリズムを乱している状態でマイルストン間の幅を大きくしてしまうとなかなか次のマイルストンにも辿り着けなくなります。

自分の調子が上がっていないときには、短い期間で目の前のことでも良いので、少しでも・小さくても、自分の行動によって少しずつ良くなっていくことを感じつつ、本来の自分のリズムの戻していくのが大事だと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?