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【マネジメント】予算(お金)の取り方・使い方
当たり前ですが、予算の使い方は目的と得られる結果から考えます。
外注するか?中でやるか?
4月からを会計年度にしている会社だと、今日は12月ですから、もうすぐ第三四半期も終わろうとしています。これくらいの時期になると、周りから予算がらみの話もシビアに聞こえてきます。
足りなかったり削ったりすることで、やるべきことができなくなる部署もあれば、当初やることが無くなり、取ってしまった予算が余ってしまうところもあります。面白いもので、新規系をやっている部門は年始に決めたとおりになることは稀なのに、差異が出ると責められるという辛い立場ではあります…
もろもろの市場変化から、売上利益の目標が厳しい会社も多いと思います。そうなると予算が使えなくなり、やるべきことを一時保留にしたり、社外にお金が出ないように中の人(=法律上急に削減ができない正社員)で対応するという話がでてきます。
特に中の人でやるという選択は、本当に得意な人がいなければ勉強しながらなんとかやれとなり、結果的に時間がかかりますし、そのやることになった人が別の得意なことを持っているなら他に貢献できることがあったはずなのに、それができなくなります。
私は幸運にも、ちょっと頑張れば私でできた業務があったのですが、
「林さんは他にもっと貢献できる業務があり、そちらに影響すると問題だから、この仕事は外注しましょう」
と言ってくれたりします。うちのマネジャーは理解があり、価値観も似ていてこの辺の交渉がやりやすかったのです。
なまじありすぎても困る予算
予算がたくさん与えられて、やりたいことができるように外注で外の力を使えるという恵まれた状況であっても、成果に繋がらなくては意味がありません。
そしてあまり外注しすぎてしまうと、自分たちのノウハウやナリッジにならなくなってしまう問題も出てきます。勿論専門分野でなかったり、これまでやったことがないようなものを外の力を使ってやるのは良いのですが、それは最初のうちでいずれは自分たちのものにしていかないと、会社の中で根付かず、ずっと外注し続けることになります。
実際に新規のことやDXという文脈で潤沢な予算をもらえても、将来コアになりそうなところを延々外注し続けて、組織の中のものにできてないチームもいたりします。そうなると単なる社内で外注に依頼するだけの仲卸のような役割になってしまい、組織としての価値や存在感を発揮できなくなってしまいます。
承認を得て必要なものを予算解放していく
新規系をやっている部門の予算の持ち方として良さそうなのは、細かく用途を刻んだり、小さなグループごとに真面目に割り当てたりするよりかは、大きな枠として例えば「新規プロジェクト予算」として決裁権のある人がプールし、プロジェクトごとの進捗によりレビューをして、必要な分を解放していくスタイルが適しています。
会社ごとの考え方や時期による都合で、予算として取れる大きさは変わってきますし、部門ごとにガイドラインもあったりします。その中の限られた予算で多くの新規プロジェクトを回すなら、期初の時点で個々のプロジェクトに細かく分けて与えるより、大きなプールされた枠から承認分を解放していくスタイルにすれば、いちいち「予算を取り過ぎた」「予算が足りない」と細かいレベルで気にしなくてよくなります。
承認を得るタイミングも幾つかのステージに分け、小さい規模で実験(仮説検証)を行い、見込みがあれば次のステージに移る段階で必要分の予算を解放します。
見込みがなければプロジェクトを畳んだりピボットしたりしますが、プロジェクト単位で見れば使用する予算が小さく、ダメージを少なく見せることができます。
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