【アジャイル】むきなおるタイミング
定期的なむきなおり以外でも必要な時がある。
ミッションの内容や範囲が変わったとき
特に4月や10月などの節目に起きやすいですが(会社の会計年度が何時かにも寄りますけど)、会社の方針が変わったり、寄り明確になったりしたタイミングで組織やチームの持つミッションが変わったときには必要になります。
そもそも向かう先や目標も大きく変わるかもしれません。仮に目標が変わらないとしても(多くは変わらないということはないでしょうけど)、ミッションが変わる、役割や責任の範囲が拡大する・縮小する等ということはその組織やチームのスタンスやその価値や意義も変わる可能性があります。
インセプションデッキを改めて作り直してみることで、自分たちが何者であるか、何に価値をおき、なにをやるか・やらないか、も見直すべきタイミングになります。
人事異動による人の変化
目指す方向性を組織やチームのメンバーと対話し共通認識を持ち、普段から仕事を見える化してふりかえりで改善して…という動きがうまく習慣化できて動いているなと感じているときに、人事異動など人の変化は急に訪れます。
人が抜けたり、新しく入ったりもしますし、もしかすると他のチームと合流することもあるでしょう。
他のチームとの合流は多くの場合、ミッションの範囲も拡大するでしょうから前項で書いたようにむきなおりが必要です。
それだけではなく、組織やチームの人の入れ替わりは共通認識を持っていたことや、習慣化して回していたことのバランスを崩すことになります。
人が減れば回せるタスクの量は変わります。できることも減るかも知れませんし、その機会にあえてやらないことを決めても良いかもしれません。
人が増えたときは人的リソースが増えてやれることが増えるというメリット以上にデメリットになりえるのが、共通認識を持ち得なかったり、価値観が異なったりする場合です。そのギャップが埋まらない限り効率的に回せなくなったり、すり合わせるための対話の時間も増えてしまいます。
特にチームの合流は考えや価値観が異なる相手の集団同士となるので、すり合わせるには多少時間を使うのは否めません。むきなおりをすることで、共通認識を作り出していく機会は大事なのです。
大きな変化を常日頃から捉える
むきなおりは、変化することを捉えるだけではなく「変化しなくてもよい」ということを改めて共通認識を持つために実施することも大事です。なので、大きなイベントがなくても2ヶ月に1回や3ヶ月に1回やって確認をすることがオススメです。
(最近、市谷さんは本の中では隔週と言ってたりしますが…)
そして明らかに大きな変化があるという状況も逃さず捉えてむきなおることも大事です。なんとなく変わったなくらいの感覚でむきなおりもせずに現行のことを進めていくとズレを捉えるタイミングが遅くなり、取り返すのが大変になります。
特に人事異動などの人に関わる部分は早々に組織やチームの方向性や軸をみんなで理解しておかないと、新しく来た人が疎外感を感じてしまうでしょう。対立構造になったら目も当てられません。(戦う相手はチーム内ではなく、その外にいる競合です)
定期的なイベントだけではなく普段からむきなおるタイミングであるかどうかをアンテナ立ててキャッチしていくことは重要なことなのです。
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