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アジャイル

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アジャイル開発というより、アジャイルの考え方・プロセス・プラクティスを活用した組織マネジメントや組織改革など開発以外に関することをまとめる予定です。
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#組織

【仕事・アジャイル】すぐやる?それとも待つ?

適応させるならすぐやるべきだが? 早く学び適応するなら、すぐやるアジャイルではできるだけ早く分からないことを分かるようにしていくこと、カイゼンすべきことがあれば早くやることで不確実で正解のない課題の解に早く近づいていくことができます。 とはいえ何でもできるわけではないので、カイゼンするためのアクションなど様々なアクションが出てきた中で自分たちの持っているリソースやケイパビリティを見ながら、優先度を付けて取り組んでいきます。 あえて待つ事もある?重要でリソースも充てられる

【アジャイル】組織アジャイルの「組織」とはどういう括りだろうか?

「組織」の解釈でたまに混乱します。 組織アジャイルの対象範囲は?シンアジャイルのコミュニティの中で私は「組織アジャイル」の分科会チームに入っています。目的は開発・非開発に関わらず、組織でアジャイルな動き方や価値感、マインドセットを取り入れて、変化に富む不確実な時代に乗り切れる強い組織・学ぶ組織を作っていこう、そのためにはどういう活動をコミュニティの中でやっていくべきかを考えて実行していくというのが大枠の目的です。 この時の「組織」という対象は、確かチームとして明確にした記

【アジャイル】「ふりかえり」は今後も続いていくのか?

1年間、毎月ふりかえりをしていたメンバーたちは体制変更で離散します。 4月からはバラバラの組織へ今年度、現在所属している部署では毎月ふりかえりをしてきました。 その辺についての記事もいくつか挙げていました。 去年4月の始め、異動したばかりにはアジャイルな働き方は要らないと一蹴されてしまいましたが、何とか月1回の「ふりかえり」だけはやれることになり… やっていく中で「ふりかえり」がマネジャーにとっても価値を見いだし始め… 実際に改善の起点になってきた、という話を書いてき

【アジャイル】シン・アジャイルイベント〜ハンガーフライト(後編)

昨日の続きになります。 2周目は「コンセプチュアル・スキル」1周目のシェアの後、各ルームの参加者を変えて2周目を行いました。 引き続き私がファシリテーターとして入ったルームで扱うテーマについて投票を取ったところ「コンセプチュアル・スキル」に決まりました。 正直言うと運営メンバーの中でも、この「コンセプチュアル・スキル」をテーマの一つに扱うかどうか最後まで迷いがありました。そして他のものより分かりにくいのもあるため、4つのテーマ(目標設定/KPI、分断解消の場作り、組織構造

【アジャイル】シン・アジャイルイベント〜ハンガーフライト(前編)

シン・アジャイルコミュニティのイベントに参加しました。(運営側で) 組織をシンからアジャイルにするために語り合うイベントの概要はこちらです。 ハンガーフライトというのは、飛行機乗りの世界の言葉で「天候が悪く飛べないときに、天気が良くなるまでパイロットがハンガー(格納庫)で待機をしている間、他にも待機しているパイロットと雑談すること」であり、この雑談により色々な情報交換や共有がなされるというものです。 会社で言えば、タバコ部屋みたいな感じですかね。今は全然そのような場や機

【仕事】まずはGiveしよう

WIN-WINやGive&Takeを考えるより、まずGiveから始めよう。 困ったときに助けてもらえた仕事をしていると内容によっては当然ながら自分だけや自分のコントロール可能な範囲だけでは成果を出せない状況もあります。 今の仕事である施策で実験をする必要があったのですが、その実験に参加していただける有志の人がなかなか集められませんでした。 そのとき、うちのマネジャーが他の施策で支援し、既に一定の成果を出している他の部署のマネジャーやコミュニティに対して実験参加者の募集をか

【アジャイル】傾きをゼロにしないという信念

現在毎日note更新チャレンジをしていますが、今回は私も参加している「シン・アジャイル」コミュニティでAdvent Calendarを行っており、そちらに参加しているので、それに乗っかった記事になっております。 (人生初のアドベントカレンダー!) 本記事は、2022年6日目の記事です。テーマは「書籍「組織を芯からアジャイルにする」の好きなフレーズについて」を選びました。 コミュニティはこちらです。 書籍化の前から伺っている心に残るフレーズ実は既に市谷氏の書籍「組織を芯か

【アジャイル・マネジメント】作る過程が大事

何かを作ることも大事ですが、作る過程のコミュニケーションが大事なのです。 作るだけが目的ではない以前、インセプションデッキの話をしました。 プロジェクトの目的や価値観などをチームや顧客、ステークホルダーと頭を合わせ、共通認識を作り出すプラクティスですが、これを作るときには関係する人と対話をして一緒に作っていきます。 いきなりたくさん集まって作り始めてもなかなかまとまらないので、多くの場合、誰かが叩き台を作ってそれを叩いてまとめていきますが、じゃあその最初に作った人のもの

【アジャイル】アジャイル組織運営とは(パーソルさん)

Agile Japan 2022の本編は聞けなかったのですが、レッドジャーニーさんのサテライトでパーソルホールディングスさんの「アジャイル組織運営」についてを視聴しました。 アジャイルは組織運営にも使える私も一応、組織運営や個人の仕事でも活用できるアジャイルというのに共感し、推進・普及にも微力ながら関わっておりますが、パーソルさんは戦略も体制も実行の仕方もしっかりしている印象を受けました。 (最初に出されたアジャイルの誤解、誤解してないことを確認でき安心した・笑) パー

【アジャイル】ふりかえりで変化の兆し

やり続けていると少しずつ変わっていく。 とりあえず続けてみた「ふりかえり」以前にnoteにも書きましたが、今の私のいる組織では月1回ふりかえりをしています。見える化は要らないけど、ふりかえりはやってもよいという話でした。 4月からやり始めて、9月末まで6回実施をしました。 そこでわかったことを挙げておきます。 個々人がそれぞれ個別の仕事をしているため、他の人の気づきや学びを活かす機会が少ない しかし仕事への姿勢などジェネラルな改善は共通項として得るものがあった 週1

【アジャイル・マネジメント】「助け合う」という関心

助け合うことで関心が持ち合える、関心があるから助けられる… お助けボードがなんか良さそうつい先日、パナソニックさんのアジャイルセンターの記事を読みました。 開発手法だけではなく、組織改革・組織運営にアジャイルを取り入れている点など、共感できる部分が多かったです。 特に面白いやり方だなと思ったのが「お助けボード」の話でした。 これは仕事の「見える化」の一貫なのですが、誰が誰をどんな内容で助けたかを見える化するボードとのこと。 アジャイルを始めるにはまず全ての仕事をオープ

【仕事・アジャイル】はじめることをやめる、やめることをはじめる

やることばかり増やしても、改善はうまく動きません。 どうしてもやることを増やしてしまう以前、やめることが難しいという記事を書きました。 ここ最近、新しい事をはじめると何かと改善点が見えてきますが、本来ちゃんとやっておくべき改善もあれば、これまでの延長線でなんとなくやっておいた方が良いという感じではじまる改善もあります。 改善をすることは工数ゼロでできる話ではありません。 つまり、改善するというアクションやタスクを起こした時点でゼロより大きい工数は取られることになります。

【マネジメント・アジャイル】「組織」は世の中に価値を届ける「プロダクト」

自分たちをお客様に価値を届ける機能と手段と捉えよう。 日本の組織に「芯」がないというお話市谷さんの書籍「組織を芯からアジャイルにする」の中にある、日本の組織が芯を失っているという話は、これまで組織やマネジャーの問題を書いてきたことに共通することで、共感と納得しかありません。 この辺あたりも経営層やマネジメントに芯(意図)がないことが問題です。 組織やチームにおいて、自分たちが何者か?今どのような状態で、どこに向かっていくのか?何を価値観としているのか?何をやって何をやら

【マネジメント・アジャイル】内発的動機付けとアジャイル

モチベーションに繋がる3つの基本欲求をご存じでしょうか? 自律性・有能感・関係性詳しい内容は他の記事を参照として… 動機付け(モチベーション)には外発的動機付けと、内発的動機付けがあります。 これまで企業で働く人のモチベーションとしては昇級や昇格、賞罰などの要素が強く、これが外発的動機付けです。特に短期的に成果を出すには外発的動機付けが有効とされています。 しかし最近は内発的動機付けが注目されています。個人の内面にあるものを満足させるものであり、特に最近の若手の世代は昇