海外理系ホームレス女子大生 | メキシコ湾まで3000kmをカヤックで漕いでみる
初めまして、ボロロン玲子です。アメリカの人口5000人の町にある小さな大学へ通っています。
なんの脈絡も無いけれど、この夏、思い切ってアパートを断捨離してホームレスになり、メキシコ湾まで3000kmを1人でカヤックで漕いでみる事にしました。
ボロロンの現在地:
スタート地点アメリカ州のど真ん中にあるネブラスカ州からゴール地点メキシコ湾まで、3週間で1200/3000kmを漕ぎきり、現在 St. Louis セントルイスに滞在しています。
セントルイスの手前約60キロ地点で偶然出会い仲良くなった現地カヌーガイド、マイク氏のお宅に数泊し、嵐が過ぎ去ったところで明日ようやくミシシッピ川を漕ぎ出します。
写真のマイク氏(もちろん右)はメキシコ湾まで何度も漕いだ経験がある舟好きおじさん。
川の話に限らず、アメリカが抱えるディープな社会問題から恋バナまで、たくさんのお話を聞かせて下さいました。詳細はまた別の機会。
ボロロンのボロボロ装備:
そもそもなぜ私が留学先アメリカでアパートを解約しホームレスを選択したのか。
もともと入居していたアパートの家賃、いくらだと思いますか?
答えは
...
2万円です
そんな格安アパートの家賃すら払うのが惜しかった。
そんなボロロンの旅の装備はもちろんボロボロです。例えば:
1)テントはホームセンターで3000円。旅行3日目に30km/hの風にやられてポールが折れると、そこら辺に生えていたアスパラみたいな雑草で修理。アスパラ巻いたまま今日まで3週間、使い続けています
2)レインウエアは5年以上ヘビーユーズしていて、特にズボンは痛みがひどいためガムテープの修理跡だらけ。このままではガムテープのズボンを履いた女になってしまうので、せめて見た目だけは...と思うのが女心。ガムテープを外側ではなく内側から沢山貼り付けた結果、素肌で履くとヒンヤリ冷たい夏仕様に変貌を遂げました
無駄なコストカットに徹底的に取り組んでいます。
ボロロンの相棒はフォールディングカヤック:
そんなボロロンの旅のカナメであるカヤックは、実は全装備の中で一番ボロボロかもしれません。
なんと言っても1980年代制のフォールディングカヤックです。(別名ファルトボート)
フォールディングカヤックは読んで字の如く、折り畳み式のカヤックを意味します。フレームと呼ばれる金属製の枠組みを舟の形に組み立てて、スキンと呼ばれる防水性の布の中に挿入する造り。
今回の旅の途中、破けて穴が開いて修理を余儀なくされた事もありましたが、それでもボロロンは漕ぎ進めるのです
ボロロンとカヤックとの出会い:
たくましくアウトドアに取り組んでいるように見えるボロロンですが、実は林間学校などの行事も全部欠席するくらい、超インドアっ子に育てられました。
「女の子は女の子らしく」
そう育てられた私にとって、アウトドアの世界は縁のないもの、いわばファンタジーのように遠い世界でした。
そんなボロロンが中学時代に入り浸っていたお店が、東京都大森にあるオーディオ/クラシックカメラ屋さん。
そしてその店主のおじいちゃんの趣味が、カヤックでした。
ボロロンとアウトドア:
中学生の頃にカヤックと出会うと、ボロロンはどんどんアウトドアにのめり込んで行きまた。
山なんてそれまで登ったことも無いのに、高校では山岳部に入部。頼もしい同期と真面目な後輩に支えられて、柄にもなく部長を担当。
フリーター生活を経て今度は留学のためアメリカに渡ると、幼い頃の喘息持ちがウソのようにランニングに目覚め、フルマラソンや80キロのトレランレースを複数完走。
2019年には南米大陸アコンカグアに登頂。
ちなみにボロロンの拠点ネブラスカは山無し州の大草原。高所登山の話は珍しい、とのことで、プチ講演会を開いたり。
そして次なる最新プロジェクトが、今回行なっている川下り
ホームレスになって1ヶ月、今日もボロロンはメキシコ湾を目指して漕いでいます
ネブラスカを含む中部地域の歴史は、インディアンの歴史です。
インディアンがかつて共生していた固有の草原地帯は、今どれくらい現存しているか、ご存知でしょうか?
答えは
。。。
1%です
アメリカ人も知らない、あるいは知ろうともしていない。ほとんど誰も、中部地域に関心などないのでしょう。
忘れ去られた自然と、各地域で見られる色濃い個性。ボロロンはそれを確かめるために、旅に出たのです。
現時点でのボロロンの旅の事件簿ハイライト:
1)ドレッドに脇毛をタンクトップから覗かせたお姉さん率いるカヌー4人衆との奇妙なキャンプ生活
2)川下りのトイレ事情: 船乗の証言「川は無限のトイレットペーパー」
3)浜で出会ったカヌーガイドの方の自宅で過ごした4泊と、黒人住宅街の裏事情
などなど
旅の様子はTwitter→ https://mobile.twitter.com/Boloron_Tokyo
そしてたまにインスタ→ @boloron_tokyo
にて紹介しています
ちょっとでも興味を持っていただけた方は、是非フォローお願いします👍
追記:
出発から30日目の節目の今日、満を辞してクラウドファンディングを公開しました🛶
いつか本を出版するのが夢だけど、「私の旅行記を、お金を出してでも読みたいと思ってくれる人がどれくらいいるのか」
満を辞して挑戦です💪
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?