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プリズム/レプリカント

半年とちょっとぶりに、不定期ネットプリントマガジン「オルタナ旧市街」をつくりました。ようやっと11号です。「深海駐輪場」「徒花を埋める」の2本です(サザエさんの声で)。

「徒花を埋める」は、5月の文学フリマで頒布した「おためし旧市街」というペーパーに載せたものの増補版です。葬式に関する話ならなんだか無限に書けてしまう。単著『一般』の次は『葬送』を出せるといっても過言ではない。結婚式は数えるほどしか出たことないのに、葬式や法事の類は物心つく前からなぜかむちゃくちゃ出席している。なぜというか、親戚が多いだけなのか。葬儀に関する腹立たしい話もたくさん憶えているのでそのうち書いておきたいな。

あと3日ほどで配信終了です。

表紙は最近購入したプリズムの立方体です。3個セットで買いました。眺める角度のわずかな違いで表情がかわるうつくしい代物です。寒天のようでもありますね。思わず齧ってみたくなる。

暑い暑いというばかりの日々ですが、きのうは思い立って「代わりに読む人」主催、『挾み撃ち』に登場する街を歩くという後藤明生オリエンテーリングに、挾み撃ちを読んでないのに図々しくも(え?書いてて思ったけど本当に図々しいな……)参加してきました。上野から『うろん紀行』著者のわかしょ文庫さんと途中合流して、わかしょさんに解説してもらいながら亀戸、御茶ノ水を練り歩きました。諸先輩方とお話しできてたのしかった。代わりに読む人のサブリミナル効果で、わたしはこのところずっと「後藤明生が気になって」います。読みます。

モリモリ生長していた上野公園のハス。わかしょさんはずっと「気持ち悪い」と呟いていた

でもきのうは比較的涼しかったので良かったです。夏ってあれくらいの気温が限度だと思います。がんばれ地球くん!

ネットプリントマガジン11号、ならびに雑文集『一般』も引き続きよろしくお願いいたします。お取り扱い書店さまもおかげさまで着々とふえました。発送と精算、もろもろ本業と両立させるのがなかなか難しく、営業活動らしい活動がほとんどできていないのですが、いろいろな方のたすけをいただいて、ありがたくお声がけくださった書店さん。本当に感謝のきもちです。時間はかかってしまいそうですが、1軒1軒かならずご挨拶にうかがいたい所存です。

忘れないうちに申し込まねばと思っていますが、11月の文学フリマにも出ようかなと考えています。新刊らしい新刊はきっと作れないと思いますが、『一般』をつうじて新たな出会いもたくさんありましたので、このほとぼりを自分ひとりの内側で感じていられるうちは、イベントなるべく出ようと思います。まだまだよろしくお願いします。



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