櫻井貫大
自家現像に関する研究記録
アートについてのとりとめのない論考
今回はモノクロ低温静止現像の実験をしましたので、その結果をまとめたいと思います。 結論結論としては十分成功したといえる。 およそ目的の感度は得られているし、画像としての機能性も損じていない。 しかし、後述のとおり懸念事項がいくつかあるので、結果とともに述べる。 低温静止現像とは通常、タンク現像においては現像液の注入直後に30秒程度連続で攪拌をおこなう。これは、フィルム面に付着している気泡やごみを取り除く目的で行う。 また、一定間隔(1分ごとに10秒など)ごとにも攪拌を行う
アートとは新しい思考の創出である前回、「アートとは思想や感情を創作的に表現したものである。」と定義してみた。 しかし、マルセル・デュシャンが1917年に制作したアート作品「泉」は果たして創作的なのだろうか。換言すれば、これはアートと呼べるのか。というところで筆を置き、その後私は更新をさぼり倒した。(下書きに置いていたデータが消失したのが主な原因である。) 今回は、アートの意義とは新しい思考の創出にあるのではないかという説である。 芸術作品としての「泉」まずは、この作品につ
アートとは著作物である 今回の説は、あらゆる著作物はアートと言えるのではないか。という説である。では、著作物とは何か、その定義から考えていこう。 法律上の定義著作物とは何か、その定義を考えるにあたっては法律上の定義を拝借してこよう。 法律とは、人類の多くが、本意にしろ不本意にしろ共有している概念を文章にしたものである。 これは、人類の叡智であり、先人たちのたゆまぬ努力の賜物である。これを使わない手はない。人類パイセンあざま〜すと感謝を述べて拝借しよう。 日本の著作権法
アートとは…… この後にテキトーな語彙を足して、それっぽい答えを口から出まかせに述べるという戯れを友人としていました。 彼曰く、あらゆる語彙を網羅的に当てはめていくと、いつか正しい答えにたどり着くのではないかと。 それらしい解説を試みるのは存外楽しく、いつかは記事にしたいと考えていたのを着手しようかと思います。 理知的に、または感情的に、根拠があったりなかったり、いろんな観点からいわゆるアートというもの見つめ直してみたいと思います。 ↓続きはこちら
お久しぶりです。 みなさま、いかがお過ごしでしょうか。 今回は深タンク手現像によるカラーネガフィルムの増感現像を試してみたら良い結果が得られました。って話をします。 現像液の成分は変更せず、時間延長のみでの増感効果の確認をしました。 それでは結果をみていきましょう。 **1段増感例 **Lomograhy Color Negative 800 Film: Lomograhy Color Negative 800 Camera: NikonS + NIkkor–P.C
久しぶりの更新です。みなさん、お元気ですか。 タイトルの通り、自宅に暗室を作ってしまいました。 いよいよ後に引けなくなってきましたね。。。 これに合わせて、いろいろ買ってしまいましたので、お小遣帳がてら必要だったものを記録しておきます。 まずは肝心の引き伸ばし機 Lucky 90M-D集散光式引伸機 いろいろ付属して¥25,000- 京都の老舗写真機店 三条サクラヤさんで中古を購入しました。 そもそも、以前から暗室計画は持っていたものの、いまいち踏ん切りがつかずにいた
久しぶりの投稿になってしまいましたが、カラーリバーサルの現像結果がうまくいかずに苦心していました。 いまもうまくいってないので凹んでます。 とりあえず、失敗録ということでここに記録していこうと思います。 一回目 Velvia100F 使用液700m 第一現像 富士フィルム パピトール 保存液175ml+水525ml 38℃ 5min. 第二現像 CNL-N1R A 70ml+B 70ml+水560ml +NaOH 5.8g 38℃ 3min15sec. 漂白 赤血塩 5
今回はFUJI PRO160NSを現像しました。 また、漂白定着液が無くなったので新たに作りました。 現像条件 処方 現像液 CNL-N1R A液100ml + B液100ml + Kodak現像スターター13ml + 純水を加えて総量1000ml 漂白液 自家調合 水(40℃) 800mL + 赤血塩 50g + ブロムカリ(臭化カリウム) 15g + 純水を加えて総量1000ml 定着液 中外 マイフィクサー 1+4希釈 現像処理 温度30度 現像時間7分 初
いまさら紹介するまでもないかもしれないモノクロフィルム。 先日、生産・出荷終了がアナウンスされ、フィルム愛好界は大きな悲しみに包まれました。 値段も手ごろで、品質も良く、入手しやすい国産唯一のモノクロフィルムが無くなってしまう寂しさを噛みしめながら、今この記事を書いています。。。 FUJIFILM NEOPAN100 ACROS 120 D−76原液 23℃ 5分30秒 Mamiya RB67 + MAMIYA-SEKOR 180mm F4.5 微粒子なために、T-M
先日KodakからP3200が復活しましたね。喜ばしいことです。 さっそく三本買って見たのですが、今のところ使い道がなくて冷蔵庫で眠っています。。。 P3200が復活するまでは、ILFORDのDELTA3200が白黒フィルムで最高の感度をうたっていました。 ただ、実効感度はもっと低くて、増感現像しても粒子が荒れにくい、ディテールがしっかりと残るという意味合いでISO3200なのでしょう。 減感現像でISO400にもできます。この時の現像条件はD−76使用液で20℃ 7分と
先日自家現像したカラーネガフィルムを、ヨドバシカメラ京都店のDPEでプリントしてもらいました。 自家現像を始めて間もない頃のものは、 発色現像液にKodakエクターカラーRAを希釈使用しています。 何度も試した見たのですが、この現像液ではネガが緑っぽくなり、スキャンやプリントすると全体にマゼンタっぽいカブリが出てしまうため、CNL-N1Rに乗り換えました。 しかし、ヨドバシのプリントではマゼンタ被りが抑えられているように見えます。 色補正などは無しで注文したのですが、自分
今回はPortra160の自家現像を行いました 現像条件 処方 現像液 CNL-N1R A液70ml + B液70ml +純水を加えて総量700ml 上記にKodak現像スターター10mlを添加 漂白定着液 Kodak エクターカラーRA A液53ml + B液70ml +純水を加えて総量700ml 処理 温度31度 現像時間7分30秒 初回1分連続攪拌の後、1分毎に10秒攪拌 漂白定着処理 現像に同じ 結果 スキャン時に幾分補正した部分もあるが、全体
どうもはじめまして。櫻井と申します。 正直、何書いていいのか、よくわからないままはじめました。 まずはここに、自分のやりたいことを書いて整理していこうと思います。 1.写真を発表したい 写真を撮って、発表するのが私のライフワークです。 現在主にツイッターやインスタグラム、まれに写真展を活動の場にしていますが、これを拡大したいのです。 2.フィルム写真を盛り上げたい 昨今、規模が縮小しつつあるフィルム写真をなんとか盛り上げたい。 そのために、「へぇ、フィルムっていいな」って