前に見たはずだけど・・・
最近、本をあまり読まなくなりました。
忙しいというより、機会がないといった方がいいかもしれません。
前は仕事帰りにカフェによってコーヒーを飲みながら読書をして帰っていたのですが、今は職場が近距離ということもあってあまり寄り道をしなくなりました。
また、定期的に本を購入して読むようにはしているのですが、面白いと思える本との出会いから遠ざかっています。
それで、いつも立ち寄る書店に今日久しぶりに行ってみました。
今度はどんな本を読もうかと物色しました。
これは前から思っていることなのですが、面白そうだなと思える本て、そのタイトルから何か感じるものがあるのですよね。語りかけてくるというか。
なんか、「ここだよ」という声が聞こえてきそうな気がします。
それで、まずは目次を見て、著者のプロフィールを見て発行年を見て、はじがきを少し読んで、面白そうだなと思ったら購入します。
いつも書店に行くと、心理系のコーナーやキャリア系のコーナー、新書のコーナー、脳科学系、福祉系、自己啓発コーナーなどを見て回ります。
それで今日も、いつものように心理系のコーナーに行きました。
だいたいどのコーナーでも、あまり変わり映えのしない本が並んでいます。
しかし、今日に限っては、以前に見たことがあるはずの本に目が止まりました。
その本は心理系というか神経科学系といえばいいのでしょうか、そういう内容の本です。目次などを読んでとても面白そうに思えました。
そして実際に購入しました。
少しだけ読み進めると、内容は難解ですがわからないわけではありません。
非常に興味をそそる内容です。
こういう一見、答えをそう簡単に導き出しにくいことを考えるのは非常に楽しい。
しかし、この本のタイトルは今まで、その書店で何度もみてきたはずです。
いや、発行年からしてそうでもないかもしれません。
しかし、新奇性はあまり感じられません。
初めて見た本なのでしょうか。
なんかよくわからなくなってきました。
なぜ、今回に限りこの本を手に取って、面白そうに感じ、実際に購入まで至ったのでしょうか。
これもプライミング効果なのでしょうか。
何かしらの先行刺激を受けてのことなのでしょうか。
何か意識にのぼらないものを知覚、認知していたのでしょうか。
思い返せば、今度の哲学カフェのメインテーマが「自分」でした。
自分の頭の中で、「自分」を類推して、「意識」や「知覚」「認知」「脳」「身体」などのワードを連想していたのでしょうか。
だから今日、この本を手に取ったのでしょうか。
とても不思議です。
でも、こういうことを考えるのって、とても楽しい。
ちなみに、今回購入した本は、アニル・セス著
『なぜ私は私であるのか』青土社 です。
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