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中国語中級レベル向け 発音のコツ。

弊社では事業として中国語オンライン教室を行っています。

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オンライン中国語教室をやってます。|株式会社JNG 江内谷(エナイダニ) (note.com)

さて、初っ端から宣伝になってしまいました。

中国語のオンライン教室を始めて4年目に突入しました。
最初は私一人でやっていたのですが、受講者さんも増えてくださったお陰で、今ではパートナー数名と実施しています。

生身の中国語にご興味のある方は是非ご連絡ください。


さて、そんな我々の中国語教室の受講生からのご要望で最も多いのが、職場などで中国語を使う機会があるので、発音を練習したいというものです。

私自身も講師として携わらせてもらっているのですが、恥ずかしながらパッとピンインが出てこなかったり、レッスン中に調べ直すこともあったりします。
発音を意識しながら発声することは少なくなってしまうものです。

そのおかげ?で、私自身も改めて中国語と向き合えている実感がありますが、一方でビジネス上級レベルの中国語を身に着けている私でも、咄嗟にその中国語を説明できないことがあります。

すらすら発音はできるのに「二声」なのか「三声」なのか判断できなかったり、「n」なのか「ng」なのか書き表せなかったり、恥ずかしながら度々そういうことがあります。

今日はそんな中途半端な講師ではありますが、真っ正直に中国語を教えている身として、中級者レベルの受講者さんの中国語発音でよく指摘させてもらうポイントを書いていこうと思います。



1.母音が二つ以上あるとき。(複合母音の発音)

初級レベルの時にはそんな傾向がなかったのに、中級レベルになってくると突如、母音が二つ以上重なる発音(複合母音と言います)が聞き取りにくくなる傾向が現れたりします。

この問題点で厄介なのは、ご本人は「発音が正確にできている」と勘違いされがちなところで、実際にはかなり多くのケースで見られます。

中級レベルともなれば、簡単な単語はすらすらと漢字だけを見て発音をしていきます。
ただ、慣れというのは怖いもので簡単な単語のときほど、複合母音が丁寧に発音されなくなるようです。

例えばよくあるのが、「今天」「多少」といった、ごくごく初歩的な単語で特に顕著に現れます。
簡単だと思って油断してしまうのか、少し早口になってしまうと「今天」の場合は「jin ten」、「多少」は「do shao」や「dou shao」と発音してしまう(あるいは、そう聞こえる)ことが多くあります。

中国語と触れ合う機会が増え、自分ももっとスラスラと読みたい!とスピードを上げてしまうからでしょうか。
しかし実際には二重母音は中国人でもかなりはっきり、明確に発音をします。

反り舌音有気音はあまりに特徴的なので、発音に意識が向きますが、二重母音を軽視してしまうことが多いように感じます。


2.中途半端になりがちな二声。

もう一つは二声の発声が中途半端になりがちなことです。

もちろん受講生それぞれによって、一声が苦手、三声と二声で混乱する、、などなど悩みは人それぞれです。

その中でも最も多い印象なのが、二声がハッキリ上げ切れない、中途半端な発音です。
これもまた、複合母音と同じで、本人に自覚症状がないケースが多いのも特徴です。

最近ちょうどあった文例を紹介しますと
「你会读吗?」という文章です。

中級レベルの方であれば簡単に読めてしまうと思います。
問題なのがむしろ簡単すぎる文章であることと、また区切りが二声の前に入ることで、混乱しやすいようです。

実際に発声をすると「你会 读吗?」というように、動詞の前に一拍置いて発音をすることになります。
しかし、この「du2」の発音が一声や三声の中間のような発音になってしまうことが多く見られます。

また、この例文の場合は、特に単独の動詞「堵du3」などとも混在しやすく、ハッキリと上げ切る必要性がかなり高い場面です。
(実際こうした必要性が高くない場面では、曖昧な二声で伝わってしまうことも多い)

このように数々の背景があって、特に大事になりがちなこの「读」の発音で、きっちり二声を出し切れるかはネイティブへの道となるように感じます。


3.ピンインや声調から単語を逆探知(推察)する能力を身に着ける。

これは発音のコツ、という訳ではありませんが、中級から上級レベルに達するのにかなり大切なスキルがあります。
それがピンインや声調から読み取って単語を逆探知(推察)するスキルです。

またまた例文ですが、つい最近私が中国人と話していた時に
「あなたの性格はまさに【深不可测】ですね」
と言われたことがありました。

四文字熟語は中国語を極める上でとても重要なモノですが、初見の四字熟語に突如姿を現されても、その意味を推察することは困難です。

こうした場面に遭遇した際に、中国語の上級者は恐らくピンインや声調からその単語(漢字)を結びつけることが多いと思います。

たとえば「shen1 bu4 ke3 ce4」とそれぞれのピンインや声調が理解できたとすると「shen1」「深」「身」「伸」のように自然と候補が出てきます。

「bu4」は恐らく否定の「不」「ke3」は比較的簡単に「可」が出ますし「ce4」「测」「册」「策」「厕」と色々と候補は出てきますが、前後の流れ的に「测」が自然と浮かび上がってきます。

そうなると字面がハッキリしてくるので、意味も何となく理解ができるようになります。
この脳内のルーティーンは、中級者から上級者へ勉強効率を高める効果もあります。

そもそもピンインや声調といった基礎的な能力がしっかり身についていなければ、こうした推測は難しいでしょう。
基礎が大事だということの証左でもあります。


4.最後に。

最後にまた宣伝です。

中国語オンライン教室を絶賛開催中です。

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受講者様のご要望に合わせたレッスンをモットーとしています。

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