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ウィルさんと水原一平さんとの通訳の違い。

ある知り合いから勧められて始めたnoteですが、本来はお風呂やサウナのことを書きたいのですが、なかなか踏み込んだ話も書けず。

結局ネタとしては中国関係の話の方が展開しやすくなってしまっています。

そんなこんなで、今日も中国、というか外国語のヒトネタを。

誰もが知る人ぞ知る水原一平さんですが、あくまで通訳者としての話。

面白い記事が載っていましたので、今日は通訳について。



1、自己流翻訳術。

私も中国語教師の端くれとして、通訳を頼まれたことも少なくない。

とはいえ、私自身から「僕は中国語の通訳ができますよ!」なんて宣伝したことはない。

なぜなら、実は「中国語が話せる、理解できる」からと言って、
即ち中国語の通訳ができるかというのは全く別の話だからだ。

自分で理解して自分で話すことはできても、
誰かの言葉を代弁する、オンタイムでの橋渡しは全く別の話なのだ。

商談の内容によっては専門用語などを理解する必要性もある。

私の場合、契約を交わして云々という正式な通訳というよりも、
何らかビジネスで関わりのある方から、
中国でのアテンドであったり、中国語商談のお付き合い上で、
通訳を依頼されることが多い。

私が知り合いから依頼されるようなレベルであれば、自分も入り込んで会話に参加してしまっても問題ないケースが多いので、
「なるほど!」「へえ、そういうことがあるんですねえ!」などと相槌を打ちながらフランクに通訳してしまうことがほとんど。

いずれにしても、こうした相槌を打つことで、相手との距離感を縮めて、よりお互いに理解しやすい「場」にしてしまうことは、営業出身の私ならではの手段でもある。


2、記事を見た感想。

さて、解雇されてしまった水原一平さん、新しい通訳のウィルさん、この両者同じ通訳者だが、タイプが違うってことで話題になっていた。

彼らは「職業・通訳」ですから、私と違ってその道のプロ

この記事を見た最初の感想は、通訳者と被通訳者の間柄も重要だということ。
特にこれを第三者が客観的に評した場合。

たとえばこの記事の中では水原さんは「意訳スタイル」だと指摘していて、ウィル・アイアトンさんを「直訳スタイル」だと評している。

実例を交えてその両者の差を表現していて、確かにその傾向があるようだ。

が、水原さんの場合、大谷選手との間の関係性から、阿吽の呼吸というか、
お互いの意図を理解して通訳できる(できたように感じた)かもしれない。

私はすべての会話を見ているわけでもなく、お互いの関係性にも詳しくはない、
ただ、少なくともそうした背景から「意訳スタイル」になっていった可能性も否定できないかなあと。


また、水原さんを行間を読み違え「雑」になりやすい、とも語っている。
一方でウィルさんは一言一句を丁寧に通訳しすぎることで、発話者の要点を見失いやすい、とも指摘している。

確かに、これは性格が出やすい比較の仕方だ。

これについても通訳者としてどちらが優秀という話ではなく、取り上げたシーンによっては、
質問が矢継ぎ早だったり、取材シーンによっても若干のスタイルが変わる可能性もあるだろう。

いずれにしても、文化の相違や専門外の質疑応答によって、通訳者を通して(通さなくとも)のお互いを完全に理解することは非常に難しいのが分かる。

しかし、大谷選手の場合、すでにアメリカ暮らしも長く、かつ、かなりの英語力を既に保持しているようなので、
何となく通訳者を通してより発信者の意図をくみ取りやすいことも言えそうではある。


3、通訳を依頼した際に気を付けること。

さて、彼らの場合、あまりにもプロの専門家すぎて、ちょっと通訳を頼んだというレベルとは世界線が違う。
私の尺度では到底理解できない話だ。

話のレベルを少し下げて、
一般的な海外駐在者やツアー旅行などで気を付けたい通訳について
書いておきたい。

私も長く海外生活に身を置いていて、通訳者について色々と思うことがある。

たとえば、
「あまりに自分の意思を入れ込んでしまう通訳」
「(専門用語など)分からないことを言えない通訳」

中国だからなのか、それとも日本人が細かすぎるのか、海外では普通のことなのか。
私が見聞きした通訳に関するトラブルとして、こうした傾向の「ちょっと不味い通訳者」は結構多い。

海外駐在をしていたころは、上海の日本人居酒屋で駐在員がこうした通訳トラブルでボヤいているのを幾度となく聞いたものだ。


何百万円も支払って正規の通訳者に依頼するのは別だが、ちょっとした以来の「通訳」従事者ではその通訳レベルはピンキリだ。

何度も言うように、外国語ができる=通訳ができる、これは大きな間違い。

発信者は通訳を介した話し方、というのも学んでおく必要がある。

どういうことかと言うと、端的に、分かりやすく。
和製英語や流行り言葉、ことわざ、比喩や皮肉や略語なども、あまり使わないようにする、などなど。

これは非常に重要。

「それはまさに万事休すだね!」は「それは大変でしたね」
で、十分伝わるだろう。

「リスク管理をしないと」なら「その方法は危険だから変えよう」
「オンラインミーティングを開催しましょう」は「インターネット上で会議しましょう」

言い換えても、十分話は伝わりそうだ。
また、ゆっくり話したり、しっかり言い切った形での表現、やや硬い言い方になる方が圧倒的に通訳に伝わりやすい。

自分が話せない言語を話す相手(通訳者)に対して、ついつい何でも通訳してもらえている気持ちになってしまうが、
発信者が少しだけ気を付けてあげられるだけで、通訳の精度は飛躍的に向上するだろう。

また、ある程度その相手の国柄、文化などを理解しておくと通訳を介した会話も繋がりが持てやすいし、通訳も困らなくて済むはずだ。


4、中国語オンライン教室を開催しています。

さてさて、ようやく宣伝をさせてもらいます(笑)

通訳を介さずに会話するまでには少し時間がかかるかもしれませんが、千里の道も一歩より。
自分の中国語で会話できると中国旅行や駐在生活、中国ビジネスにも喜びが増すかと思います。

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