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【カルチャー雑感】2022年2月6日~12日の本、マンガ、ラジオ、映画

この一週間でふれて、印象に残った物の感想です。



ポール・オースター著/柴田元幸訳「幻影の書」(2008)

海外文学には詳しくないけど、ポール・オースターはたまに読む。何が良いのかはわからないけど、少しだけ非凡な文体に、とにかく引き込まれる。妻と二人の息子を事故で亡くして、打ちひしがれていた大学教授が、たまたまテレビで観た喜劇役者に魅せられて、彼の全作品を観ようとする所から物語は始まる。架空の映画の描写が非常に濃く描かれているのに、本編を邪魔していないのが印象的。


マンガ
オジロマコト「君は放課後インソムニア(7)」(2021)

写真が入選して、正式に天文部が部活として認められた。そしてついに二人が付き合うことになった。恋愛感情抜きに支え合ってる二人が良いと思っていたけど、今は「良かったね」と素直に思える。感情を上手いことコントロールされた気分。


ラジオ
マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0 (02/03放送分)

冒頭の体鍛えている人が年中行事をどう楽しむかのトークもさることながら、野田さんがアップルストアに行った話でめちゃくちゃ笑った。起きた出来事だけでも面白いのに、村上さんが遊びだしてからはもう最高。「もしもしママ~?今さ~」の言い方が100点だった。


映画
偶然と想像(2021)

濱口竜介監督のオムニバス作品。作家の山崎ナオコーラさんは「誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない文章を書きたい」という目標を著者略歴に書いていたけど、それを映像でやられた感じ。作中に出てくる印象的なセリフが、そこだけ引用されること、名セリフとして扱われることを拒んでいるかのような印象を受けた。

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