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【エッセイ】注意書きを注意して読む

最近、コンビニでよくグミを買って食べている。

どのお店に入っても、グミが並んでいるスペースは小さい。それでも注意して売り場を眺めてみると、意外と多くの種類が売られていることが分かる。様々な商品を食べてみたが、特に歯ごたえのある酸っぱくないものが好み。多少高いものでも、250円もあれば購入できる。

気が向いた時に売り場をチェックする程度なので、新商品の情報に詳しいとか、ありとあらゆるグミを食べてきたとか、そこまでディープな楽しみ方はしていない。そんな私でも、新しいグミの存在に気付き、興味を引かれて購入することがある。

最近買ったのが、一つの袋にオレンジ味とアップル味の両方が入っているものだ。どちらの味も同じ形をしているが、固さが異なる。二つの味を同時に口の中に入れることで、ソーダ味に変わるという情報もパッケージに書いてあった。これは元々、グレープ味とマスカット味の両方が入っている商品があって、それから派生したものだと、普段からそれなりにグミに関わっている私はすぐに分かった。

そのオレンジとアップルのグミを食べ終わり、何気なくパッケージの裏を読むと、こんな注意事項が書かれていた。

「アップル味が多めに入っております」

少し驚いた。「そうなのか」と思った。味が2種類あるので「入っている量は大体同じくらいか、どっちかが多いんだろうな」となんとなく思っていた。その推測は、今まで複数の味を楽しめるお菓子を食べてきた経験に基づいているのだが、まさかその答えが書いてあるとは思わなかった。

アップル味が多いということは、工場で作る段階で、アップル味を多くするために何かしらの意図的な設定をしているということになる。それは良いとして、アップル味を多くしている理由がわからない。オレンジ味の方が作るのにコストがかかるから、抑えているのだろうか。二つを完全に同じ量には出来ない、どちらが多いかをランダムにするより、片方が多いと決めた方が良いだろう、それならコストがかからないアップルを多めにしよう。そういう流れで決まったとしか思えない。

そうなると、他の複数の味や種類が味わえるお菓子の表記が気になる。柿ピーの袋には「柿の種が多めに入っております」と書いてあるのだろうか。気付いていなかっただけで、書いてあるのかもしれない。ちなみに、多くの種類のお菓子が味わえる商品の代表「味ごのみ」のパッケージを確認すると「それぞれの量はバラバラです」みたいなことが書いてあった。

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