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リーダーは、自分で思ってるよりも、メンバーから行動を見られている

 「他人はそんなに自分のことを気にしてないよ」というのは間違いではない。が、もし自分がリーダーという立場にいるのであれば、この言葉はいったん忘れたほうがいい。チーム全体の成功と失敗の鍵を握るリーダーは、チームメンバーから、それこそ一挙手一投足をいつも注視されていると心得えるべきだ。

 自分が以前、HRサービスのITスタートアップを経営していたころの話(その会社は、後にリクルートへ売却した)。その頃は、全部で30人くらいという所帯だった。数日間、ハードワークのツケか、少し体調の悪い日が続いていた。新規事業の立ち上げ中でとても重要かつデリケートな時期だったこともあり、自分の調子の悪さを悟られないよう、務めて元気に振る舞っていた。朝会のスピーチでも、いつもよりも精力的に話をしていたつもりだ。

 しかし、その後に、ある役員から耳打ちされた。松本さん、メンバーの間で、「社長、なんか元気ないね。もしかして会社に何かあった?」みたいなメールが出回ってるみたいですよ、と。

 あれ、バレてたか。。メンバーの眼力の鋭さに舌を巻いた。というか、ああ、これが当たり前なのかも、とすぐに思い直した。リーダーは、これだけ細かく観察され、その姿勢が組織に与える影響がこんなに大きいのだ、と。とても貴重な気づきだった。それ以降、体調管理は徹底したし、たとえ疲れていたり調子が悪かったとしても、それまで以上に、全く問題ない振りをしてがんばって元気に仕事をするように務めた。

 社長だけではない。様々な職位にいるマネージャー、管理職も、そのチームメンバーからは、同様の視線が投げかけられている。この重要さに気づいていないリーダーは意外と多いのではないか。目の前のことに忙殺されすぎていて、周りからは一体どのように見られているのか、そこに気が回っていないということはないか。

 ましてや、リーダーの、サボったり、不正をしたり、ズルをしようという姿勢は一発でチーム中の空気に伝播する。人間の直感を侮ってはいけない。うまくやれてると思ってるのはそのリーダー本人だけで、周りは全員とっくに気づいている、ということはよくある。リーダーの普段の姿勢が、そのチーム全体の雰囲気を決めるし、全体がうまくいくかどうかの重要なキーとなる。

 チームに活気を与え、希望をもたらすことこそ、リーダーの最も重要な責務だ。そのことを肝に命じ、自分がリーダーであるからには、楽に流されず、気概を持って姿勢とたたずまいを正さなければならない。

 とっても大変だけどね。。


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