【PART6】目的を見失わないために

そもそも目的とは?

目的について説明する前に、2種類の記憶をご紹介します。まず一つ目は回想記憶と呼ばれるもので、これは過去に経験した出来事を記憶したものです。この記憶は、「あっ前みたことある!」と思ったときなどに実感できるでしょう。二つ目は展望記憶と呼ばれるもので、これは未来の予定などを記憶したものです。もちろん未来のことなので、予定した日時に自ら思い出す必要があります。

この記憶の性質を踏まえて目的を考えてみると、目的とは最終的にたどり着きたい状態であり、未来の予定に通ずるものがあります。よく「目的を明確にして~」などと言っている人がいますが、これは目的を忘却しないための行動としては非常に有効です。

目的を明確にすることのメリット

目的を明確にするという行為は、頭の中で具体的なゴールのイメージを作っておくことで、具体的であればあるほど、ふとした時に思い出しやすくなるというメリットにつながります。なぜなら、逆に目的が漠然としている状態というのは、想起するきっかけが少ない状態であるからです。

機械的に目的を見失わない方法

非常にあたりまえのことをいいます。未来の予定忘れないための手段としてはカレンダーにメモしておくだけで十分です。同様に、システム開発のプロジェクトであるならば、各工程ごとに目的達成に必要な項目を確認しながら進めていくだけです。要するに、定期的に目的を確認するルーティーンを用意しておくということです。

最後に

ビジネスにおいては目的を忘れるなんてことはあってはならないので、きちんと事前に目的を決め、ドキュメントにするなどするべきでしょう。ただ、理想としては、具体的なゴールのイメージさえ頭の中に構築できれば、十中八九忘れることなんてなくなるので、日々意識してみるのもいいかもしれません。

次回は、自分の行動をルーティーン化することのメリット、デメリットをご紹介したいと思います。

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