【白血病は突然に】 (第23話) ストレスのない環境づくり 〜私服をリメイク〜
こんにちは、「根本雅祥(ねもとまさよし)」といいます。「ソルトコントロール」という方法を使って、塩分管理の支援サービスを提供しています。
この記事は、「37歳起業家、がん宣告から社会復帰までの3年間の記録」の第23話となります。
(これまでに書いてきた記事はコチラで見られます↓)
それでは、どうぞ!
私服をリメイク
前回の記事に引き続き、「ストレスのない環境をつくるために僕が実践してきたこと」について書いてみたいと思います。今日は「点滴をしたまま着替えられる服」を作った話です。
白血病の治療で入院をすると、ほぼずっと点滴をつけたまま生活をしなければなりません。点滴そのものにはすぐ慣れてしまうのですが、想像以上にストレスなのが「着替え」です。
僕は移植前までは腕から点滴をしていたため、点滴をつけた状態で着替えようとすると次のような感じになっていました。
1. ナースコールで看護師さんを呼ぶ
2. 看護師さんの到着を待つ
3. 点滴を一旦止めて外してもらう
4. 看護師さんは次の現場へ、僕は着替える
5. 再びナースコールで看護師さんを呼ぶ
6. 点滴を付け直してもらう
これ、文字では伝わりにくいかもしれませんが、すっごい時間がかかります。看護師さんが忙しいときなんてもう最悪です。いつ来るのか分からない看護師さんを待ち続けるのは、結構ストレスがたまります。
また、点滴を付け替えるときに菌などが入り込んでしまうこともあるため、免疫機能が落ちている白血病患者の場合、あまり付け替えをするのもよくありません。
こんな状況を見かねて動き出してくれたのが、パートナーの真理子さんです。真理子さんは「コシノヒロコ」というアパレルブランドでパタンナーをしていため、服作りが得意です。ビビるくらい凄腕です。天才です。
そんな真理子さんが「点滴を付けたまま1人で着替えられる服を作ってみる!」といって服作りをはじめてくれました。そして、試作に試作を重ねてでき上がったのがコチラです。ユニクロの服をリメイクしました。
この服のお陰で、僕の入院生活の快適度は爆上がりしました。点滴をつけたままでも、自分の好きなタイミングでアッと言う間に着替えられるようになったのです。
また、いわゆる「入院服」ではなく普通の服なので、着ている僕も「患者感」がなくなり、精神的にも前向きになれました。メンタルをポジティブに保つために、服って本当に大切だなぁと実感。
この服は看護師長さんなどにも「これスゴイ!欲しい!」と言ってもらえました。たしかにこの服であれば、着替えのためのナースコールは確実に減るので、看護師さんの業務量も減ります。患者さんも看護師さんもハッピー間違いなしです。
この服で助けられる人がいる
実は入院中から、患者にも看護師さんにもメリットが満載なこの服を僕だけが独占しておくのはもったいないなぁと感じていました。そんな折、真理子さんが右腕を骨折したお子さんに出会いました。
「ギプスをつけていると着替えるのがとても大変」ということだったので、この服をプレゼントしたところ大喜び。毎日のストレスからだいぶ解放されたようでした。
また別の機会では、左肩を亜脱臼しているという女性にコチラをプレゼントしたところ、またまた大喜びしてもらえました。
更に、この服を介護職の方に見てもらったところ、「これはすごくいいと思う!自分の服をリメイクして着ることで、元気が湧いてくるかもしれない!」と言っていただけました。
このような声を受けて
真理子さんといろいろと話し合った結果、「この服は一度しっかりと取り組んでみる必要があるんじゃないか」という結論に至りました。そこでまずは、オンラインでの提供からスタートしていきたいと思います。
最後に
僕たちの取り組みに共感してくださる方がいましたら、ぜひご連絡をお願いします。必要な方へしっかりと届けられるように、一緒に取り組めたらと思います。ぜひお気軽に僕のSNSへご連絡ください!
また「こういうのは作れますか?」というご相談もいただけたら嬉しいので、ぜひお願いします!
白血病になる前は、着替えをストレスだと思ったことはありませんでしたが、いざ点滴につなげられると着替えがとても大きなストレスになることがわかりました。
入院ではストレスがたまることがたくさんあります。この服を通じて、せめて着替えだけでもストレスなく過ごしていただけたら幸いです。
つづく...
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