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理想のICU環境を作りましょう!

鍋田知宏/TomohiroNabeta

さてさて、どうしたら理想のICU環境を作っていくことができるのか?
前回は、問題点やハードルのお話しをしました。
コミュニケーションの欠如と観察発見の欠如です。

では、
・理解ある経営層や医師に囲まれ
・潤沢な予算と時間があり
・日々の業務を観察し、問題や課題を抽出してくれる人がおり
・とてもICUに理解がある設計会社が担当し
・とてもICUに理解がある施工会社が建設し、、、

なんて、恵まれた機会がどのくらいあるでしょうか??

ほとんど、、、
        ありません、、、、 
                    よね???

でもちょっと考えてみてください。
コミュニケーションがうまく取れない、観察発見が日々の業務が忙しくできない、、そんな問題は、通訳者観察者がいれば今よりももうちょっといい方向に進むのではないでしょうか?

理想のICUができると、現場が円滑にまわり、スタッフのストレスも減り、患者さんやご家族への集中ケアの質が向上する。
そうなると、オペや救急、検査との接続も取りやすくなり、病院経営へも大きく貢献することが出来るよね??とか、、
スタッフのストレスが減っていく事だけでも大きなプラスに働いていくものですが、そういった現場の細かい積み重ねが病院全体の大きなところへと繋がっていくという事を、経営層や事務方にどのように説得し、理想のICUをデザインしていくのか?

実際に観察発見をしながら方針を現場のスタッフと組み立て、建築設計へ繋げていく業務。
はたまた、師長さんの思いや現場の声を整理して、プランニングしたり、必要な器材を適切な場所に配置したり、、、場合によっては、実際の1床あたりの空間をつくり、実際の医療機器やベッドをつかってシミュレーションしてみたり、、、そんなサポートを行うことが出来る人がいたらとても良いのではないでしょうか。
私は、それをデザイナーが行うべきだと考えています。
デザイナーだけではなく、デザイナーとメーカーが臨床現場にお邪魔し、客観的な視点でお手伝いをすることがとても意味のあるプロジェクトへと繋がっていくものだと考えています。

 大枠の箱から内側を割って考えていくのではなく「物と物との関係性」から広げて計画をしていく事がとても大切だと考えているわけです。
「医療機器も、ベッドも、家具も、スタッフも患者も家族も、、」全ての関係性が、全体像を作り出していくのです。
その結果、ICUと諸室、周辺のエリアの全体像が生まれ、病院というオペレーションが見えてくる物だと思います。

さらに言うと、、
理想は、ICUのエリア、、諸室を含め、ゼロから観察発見→プランニング→設計→施工までをユニット化し、設計会社や施工会社と連携を取りながら実現していく事がこれからの社会で望ましいと考えています。まだまだ取組中ですが、、

 建築業界では、昭和の時代から専門特化したユニット化が成されてきました。
専門性の高い環境をユニット化してメーカーが扱う文化があります。
例えば、ユニットバスやシステムキッチン、サッシュや建具などです。
本来であれば、建設するにあたり、全てのエリアを臨床現場とより深く詰めていく必要がありますが、そうもいかないのが現実です。
先だってお話しした問題や課題も多くあります。
ですからオペ場など専門性の高いエリアは、よりユニット化し易い前例がありますが、ICUだって専門性が高く、本来であれば、病院のビジネスにも直結する重大なキーとなるエリアです。
しっかりとゼロから深く作り上げていくべきなんだと思うのです。

デザイナーがICUの環境作りに携わる事で様々な可能性が見えてきます。
もちろん、現場のスタッフの方々のご協力が大変重要となってきます。
ある程度の時間も掛かります。

しかし、キチンと整理し考え取り組む事で、理想のICU環境をデザインする事が出来るのです。

是非、お気軽にお声がけください。
一緒に理想のICU環境を作りましょう!


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