タイム オブ フライト

Time of Flight(飛行時間)
縮めて「TOF」と呼ばれます。

最近のスマホのカメラには
「TOFセンサー」が付き始めて
います。

なぜスマホに飛行時間が
必要なのか。

何の飛行時間かと言えば
スマホのTOFセンサーから
赤外光を飛ばし、対象物
からの反射時間を計ることで
距離を測る事ができるように
なります。

本来、このTOFの技術は
自動運転や、ドローンなど
では必須のセンサーとして
注目されており、ToFセンサー
によって物体との
距離を計測し、まさにロボット等
の眼として障害物に衝突しない
ための役割を果たすものです。

なぜ、そんなに高度なモノが
スマホに付いているのか。

現時点での利点

一眼レフカメラ並みのボケ感を出せる

AF(オートフォーカス)が高性能化する

〇物体の3D計測や3Dスキャンができる

画像1

一眼とマクロレンズと写真を撮ると
ここまでボケ感がでます。
たまには花の写真も(笑)


ToFカメラが登場する前にも、
スマホをデュアルレンズ化すること
によって一眼レフカメラのような
ボケ感を出すことは可能でした。

しかし、二つのレンズで撮影した
写真をAI補正することによって
合成してつくりだしたボケであり、
どこか違和感のあるものでした。

それが、ToFカメラによって変わります。

ToFカメラで深度を測定することに
よって被写体との距離感を明確に
認識できるため、まさに一眼レフ
カメラと変わらないボケ感を
スマホで出せるようになるのです。

このセンサーはソニーが最高水準と
なっており稼ぎ頭になりつつあります。

今はまだスマホカメラくらいでしか
この技術を体験できませんが
この技術は5Gの広がりにより
存在感を増してくるでしょう。

VR、AR、XRなどの技術とリンクし
リアルの世界とデジタルの世界を
融合させていきます。

ジェスチャーで指示できるように
なるでしょう。
ここの内容は難しいのでまた別で
お話をしますね。

そんなモノ必要なのか??

この技術の先にあるものは

距離センサによる障害物認識と
音声による視覚障害者向け
歩行支援システムが更に進化して
いきます。

3年前くらいのスマホから
準天頂衛星システム「みちびき」対応
になっており位置情報を高精度に
測位できるようになっています。

「みちびき」の正確な位置情報と
「TOFセンサー」による障害物認識により

「障害のある人たちに、
障害のない人々と
同じ生活条件を作り出すこと」

所謂「ノーマライゼーション」です。

これが現在進んでいるデジタル技術の進化です。

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