アクターズ支援金制度
新型コロナウィルスの感染拡大により俳優・女優さんの活動の自粛が余儀なくされる中、この度当社ギローチェから支援金を給付する制度を6月1日に発表させて頂きました。
詳細に関してはウェブサイトに書いてありますので、
noteでは支援金を給付しようと思ったきっかけや、申請のちょっとしたコツなど、ざっくばらんに書いていけたらと思っています。
アクターズ支援金とは
概要はウェブサイトに書いていますが、ここでも解説しますと
新型コロナウィルスの影響により、普段俳優及び女優活動を行う皆様に関しまして、撮影・出演の中止や延期が余儀なくされ、生活に支障をきたす方々が多くいらっしゃると思います。そんな中、当社ギローチェとしてできることは何かと模索し、色々と考えた結果、非常に単純な方法ではありますが、一定の基準を満たす俳優・女優の皆さまへ現金の給付をすることに踏み切りました。
支援金・条件など
支援金はお一人当たり3万円。
支援可能人数は100名です。
今当社としてできることを精一杯提示しました。
申請できる方の条件・提出書類
詳しくは当社ホームページに記載がございますので、ここでは割愛させて頂きます。
この支援金制度の本当の意図
国からの特別給付金、企業に対する持続化給付金、雇用調整助成金など、新型コロナウィルスの影響を受けた方々に対する様々な制度を目にします。この記事をご覧になっている方々の中にも、忙しい合間を縫って国の補助金制度をリサーチしたり、住まわれている地域ならではの補助金がないか調べたりと、慣れない申請作業にぐったり疲れていらっしゃる方も少なくないかと存じます。当社で行う本支援制度もその例に漏れず、申請の為に多少なりとも時間を要する提出書類をご準備頂く必要があり、逆に皆さまを疲れさせてしまうのではなどと考えた時期がありました。
また、映像制作会社として現金の支給ではなく、このような状況下でしか生み出せない新しい企画を考えることが使命だと考えた時もありました。目下沢山の監督さんや制作会社さんが次々と新しい形の映像表現を発表されており、それこそが間違いなく俳優さんそしてそれをご覧になる視聴者の方に勇気を与えるんだ!思い、とても嫉妬しています。
もちろんその方向性も考えました。
でも、もたもたしていられません。
スピード感は大事です。
今の所、このアクターズ支援金制度を発表し、それが「表現することを辞めないで欲しいという想いで成り立っている」ということを理解していただけるのであれば、それが一番の手助けになると思いました。
新型コロナの影響により経営が危ぶまれるミニシアターや劇場を救うプロジェクトが多数持ち上がり、クラウドファンディングを通じて多くの資金を集められているのを目にしました。今回の支援金も一種のクラウドファンディングのように私自身は捉えています。
「もっと素敵な役者さんに出会いたい」
「コロナウィルスのせいで表現者を辞めて欲しくない」
という単純なこちらの願いを
「役者を続けたい」「映画に出たい」
と願う俳優・女優さんの想いと繋げる。
そんな気持ちだけで成り立っています。
大きなリスペクトがそこにはあります。
海外に比べ、日本は芸術活動の社会的地位がそれ程高くありません。
でも、芸術活動がなくなったら・・・そう考えるだけで、生きる意味をなくす方は沢山いらっしゃると思います。なくなってみないとそれに気づけないのは余りに辛いです。そんな風潮を変えていける一助となり、また素晴らしい映画を劇場で見たり、観劇に行ったりできる日が戻ってくれば。今回はこちらが支給する側かもしれませんが、近い将来大きな感動を頂くのはこちら側です。
支援金制度の申請のちょっとしたコツ
普段、ギローチェは映像制作を主とするクリエイティブに特化した会社です。仕事柄俳優・女優さんと接する機会が非常に多く、日々たくさんのプロフィール書類を拝見し、オーディションに立ち会っています。
今回の申請に関して、一種のオーディションと捉えて頂ければと思っています。(申請の詳細は当社ホームページに記載がございます)
今回、支援は先着順ではありません。
頂いた資料にしっかり目を通します。
それはオーディションの1次審査と同じです。
事務所所属の俳優・女優さんは、書類に関してはマネージャーさんが提出されるでしょうし、メールによるエントリーの経験はないかもしれません。
でも今回はご自身で資料を手配(もしくは作成)し、所定の記入事項を漏れなく記入して頂く必要があります。この作業は、実は俳優・女優さんにとってとても大事なことだと思っています。
日々多くのオーディション資料に目を通す中で、その方がどんな気持ちでメールを送ったか、エントリーしたか、一目見ただけですぐに分かります。雑多で整っていない文章や、荒い画像1枚だけが添付されているメールも実は少なくありません。「この方は本当に出演したいのだろうか」と思ってしまいます。とても魅力的な俳優さんだと思っても、当日遅刻してきたりしないかな・・・なんて心配もしてしまいます。杞憂に終わることも多いのですが。
申請方法の規定の部分に記載はありませんが、
今回の支援金を求める理由や使い道、将来どんな俳優になりたいか、記入して頂いても一向に構いません。それを嫌がるキャスティングの方なんて(おそらく)いないと思います。
この方ならこの支援金を有意義に使って頂ける。
コロナさえ無くなれば、将来もっと輝ける。
そう思わせて欲しい。
なぜならこれはある種のクラウドファンディングだから、です。
なぜTwitterでフォロー?
申請条件に、
①申請される方は以下のアカウントをフォローが必要です。
②申請される方は以下の投稿をリツイートする必要がございます。
という記載をさせて頂きました。
なぜ?と思われる方も多いかもしれません。
もちろんこの補助金を多くの方に知って頂きたいという意図はあります。
でも、それ以上に、
「SNSが役者としての居場所(立場)を見極める重要な資料となる時代になった」
と思っているからです。
これは個人的な意見ですが、自己PRが重要な意味を持つ俳優業にとって、SNSによるご自身の宣伝、参加した作品の拡散はとても大事な意味を持つと思います。そういった地道で時代に即した活動をされている役者さんが、個人的には好きだからです。別にフォロワー数を見ようとなんて思っていません。むしろTwitterを使ったことがないけど、この支援金をきっかけにアカウントを作ってみよう、と思って行動することのできる方を支援したいと思っています。
もっと規模の拡大を目指して
今回の支援金の規模はどうみても小規模です。
「そんな少ない金額で支援金だなんて国みたいなこと気取ってるんじゃねえ!」
と非難されるかもしれません。
それはそれでしょうがないです。
でも、今回はとりあえず、できる範囲でやってみます。
そして、またやるかもしれません。
もしこの制度に協力・参加して頂ける企業さんがいらっしゃいましたら、
是非お力を借りて今後も形を変え何かしらのファンディングができたらな、と思います。
どうか1日も早く平穏で刺激的な日々が表現者と共に戻りますように。
申請はいよいよ6/15から7/20まで受付けています。
株式会社ギローチェ
代表取締役 J.K.Wang
アクターズ支援金制度の詳細はこちらより。
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