デッドリフトは手で持ち上げない
ふぅ~、腹圧を上げ状態を反らす。
筋トレの種目の中にデッドリフトという種目があります。筋トレに興味がない方には、なじみの無い言葉かも知れません。
このデッドリフトって、体感を鍛えるには最高の種目なんです。簡単に動作を説明すると、バーベルを持ち上げて直立不動の姿勢を取る。
たったこれだけの種目なので、すごく簡単に見えるんですよね。実際、youtubeとかで筋トレ動画のデッドリフトという項目を見ると、いとも簡単に持ち上げているんですよ。
中には女子高生くらいの女性が、100kg以上のバーベルを簡単に持ち上げたりしています。
こう言う動画を見ると、なぁ~んだ、簡単にできるんだって誤解してしまうんですよね。
お恥ずかしい話、実際に自分がそうでした。
筋トレを始めて1年ちょっと経ちましたので、もう少し別の種目を覚えて頑張ろっかなって思っていました。
そんな中、筋トレ仲間の運動工学を学んだ人から、ゴルフやってるから体感鍛えた方がもっと飛距離も出るんじゃない。
だからさ、デッドリフトなんか良いと思うよ。
と言う具合に、簡単に進められた種目なんです。動画を見てもたいしたことなさそうだな、そう安易に考えて指導を仰ぐことになりました。
バーベルの握り方からスタートポジションの指導まで、一通りを教えていただき、まずは体重の半分の40kgからスタート。
教えて頂いた通りに行っているのですが、重くて持ち上がりません。しかも、汗ダラダラで額から滝のように流れています。
心臓もバクバクで、なんだこりゃって言う衝撃を受けました。
動画なんかでは、みんな簡単そうに持ち上げているのですが、実際には全然持ち上がらなくて肘がちぎれそうです。(これマジ実感)
指導してくれている筋トレ仲間がポツンと一言。
”そのやり方じゃあ絶対に上がらないよ。”
そもそも、何が違うのって聞いても見た方が早いからって、スマホでやってる動作を撮影してくれた。
その動画を見ながら、問題点を山ほど指摘してくれました。
簡単に言うと、手で持ち上げようとしているから無理。40kgくらいならどうにか上がるかもしれないが、自分の体重くらいになると絶対に無理だよって。
実は、見た目は同じような形でやっているつもりでも、手で上げている間はデッドリフトではない。
デッドリフトでバーベルを持ち上げるののは、股のの裏側の筋肉であるハムストリングスとお尻の筋肉、そして腰を支点にてこの原理で持ち上げるんだ。
始動時にハムストリングスで突っ張り、腰を支点に背筋で持ち上げる。これが原理なのに、無理に手で引き上げようとしていたので、汗だくで持ち上がらなかったんです。
こんな状況だったのが2ヶ月前。
それから徹底的な特訓が始まりました。まずは足を閉じ握りを揃えてリバースでバーベルを握る。このフォームでまずはハムストと腰で上げるフォームをたたき込む。
更には、フォワード握りに変えて同じ事をやる。
これらを徹底してやる事により、ハムストと腰で上げ、体感のブレを無くすと言う事を集中して1ヶ月ほどやった。
それからは少しずつ腕と足の幅を広げながら、徐々に正規のフォームをつっていった。
これらを徹底してやっていると、面白い事に何も腕に力を入れなくても40kgがす~っと簡単に持ち上がるときがある。
これがハムストとお尻の筋肉で始動し、腰をてこにして持ち上げているときだ。正に手の力は要らないって言うのが、ハッキリと分かるときなんです。
この腕を添えてるだけで持ち上げられるようになってくると、汗の量も減りいくらやっても腕の痛みや腰の痛みなど感じなくなるんです。
デッドリフトを始めてから2ヶ月半。
持ち上げるのは手じゃ無いと分かってから、今では1回に40kg x 10セットを10回やっても、未だ余力が残るレベルまで来ました。
1日で合計4000kgを持ち上げ、それが週3回ですから12000kgを1週間でも値あげる事になります。
更に、最近は10kgアップの50kgでも10回 x 2セットを追加してやるようになりました。
デッドリフトは手で持ち上げないと言う事が分かってから、なんか世界が変わったような感じがします。
筋トレって地味な感じですが、できなかった事ができるようになると、もう少し頑張ってみようかなって思うようになるんですよね。
なんか不思議な魅力があるんですよ。
今年中に自分の体重分は持ち上げられるようにするゾ!
じぇいかわさきです。生産技術者として35年、今まで培った経験とスキルを元に、ものづくりに関わる世の出来事に対して思ったことをホンネで書いてます。ノウハウやアイデアもありますよ。 また写真も全力で撮っています、気に入った写真があればサポートや感想をぜひお寄せください。