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「頑張れ!」という言葉

おはようございます。

この頑張れという言葉、最近周囲でもいろいろ有って考えさせられる事が多かったので、今日はこの「頑張れ」という言葉について書いてみたい。


昭和のおじさんが感じる事

昭和のおじさんである自分が、この頑張れという言葉を聞いた時、無意識ではないが必然的に頑張らないといけない、そういう思いに駆られる。

これって、激動の昭和という時代は戦後の急激な高度成長時代で、働けば働いただけの収入を得られた時代。

特にバブルが崩壊するまでは、物価上昇に伴い給料もガンガン上昇していく時代。

何よりも働きずくめで残業をする人が善の時代で、先を争って遅くまで会社に残っていた時代だ。

栄養ドリンクのCMで24時間戦えますか?ジャパニーズ・ビジネスマンと言うものが平気でテレビで流れる時代。

これが当たり前だったんだよね。特に体育会系の流れが強く、上下関係がビシッとしていて先輩には絶対に逆らえないそんな時代だ。

その後、平成ゆとり世代というのが生まれ、そういう者たちを昭和のおじさんは毛嫌いしているフシも見受けられた。


何に価値を置くか

ゆとり世代と激務世代。打ち解けられる訳がない。仕事が命で会社に忠誠を誓う世代と、自由が命で、自分の好きなように生きる世代。

当然価値観の違いから、会社内では衝突が発生していろいろな問題が発していく。

自分が会社に入った時に先輩に最初に言われた事は、会社は高いお金を払って君たちが即戦力になると思ったから採用したんだ。

会社の期待に沿うように一生懸命に努力しろって。

当時はそうだなって思ったし、その結果結構いろいろと自分で勉強して覚えたから、結果的には良かった。

でも、よく考えればおかしな話だ。

家庭を顧みずに会社にすべてを捧げて頑張るっていうのが昭和のサラリーマンのイメージ。だから社畜っていう言葉も生まれたんじゃないかな。

しかし、自分を大事にする世代からみたら全くおかしな世界に見えると思う。

どちらが良い悪いと言う前に、どこに価値を置くかの違いだけだと思う。


頑張れと言う言葉の重み

昭和のおじさんは比較的簡単にこの頑張れと言う言葉を使う。先輩が頑張っているんだから、お前も頑張れ。

お前が頑張らないと売上も上がらないぞ、お前が頑張らないと日程をまもれないぞ。こんな感じで普通に使っている。

しかし、この頑張れっていう言葉を受けると、ものすごくプレッシャーになる人も少なからず存在している。

多分、真面目な人ほどこの頑張れという言葉を重く受け止め、自分の限界を超えてまで守ろうとすると、有る一線を超えた時に自分が壊れてしまう。

また、極度の負けず嫌いの場合にも頑張れっていう言葉は重いんじゃないかな。

この頑張れっていう言葉は、人によって捉え方が様々。まさに価値観の違いと同じで、起爆剤にする人もいれば重くのしかかるプレッシャーとなる人それぞれだろう。

この頑張れっていう言葉、自分が感じているのは明治から昭和にかけての富国強兵で周囲の列強国に勝つんだというところから根付いてきた感じがする。

だから今どきの人たちには馴染まないし、ナンセンスじゃないかなって思う時がある。

頑張れと言うことは、ある人にとってはパワハラに当たるのかもしれないし、それに気付かす言い続けて心が壊れるかもしれないね。

本人は自分なりに頑張ってきたのに、周囲の人はそれに気付かずにもう少し頑張ってみたらと平気で言う。

もしかしたら、もう限界なのかもしれないのに、追い打ちを掛けるようにもう少し頑張ったらって。

自分の周囲を含めて、この問題が結構顕在化して来ている。

この頑張る、頑張れという言葉は、本当は使わないほうが良いのではないだろうか。

自分として思うことは、頑張れより楽しめ、頑張ったらより楽しんだらという言葉のほうが良いのではないか。

楽しむ余裕が無いから思いつめて心身の崩壊が始まるんじゃないかな。もしかしたら、何が楽しいのかもわからないのかもしれない。

自分もよく頑張ろうって言葉使ってしまうが、やはり楽しもの方が良いなって本当に思う。

どんなに小さなことでも楽しいことが見つかると、人生変わっていくからね。

人それぞれ個性があり、価値観も違うので、頑張ろうという言葉は極力使わないで行こうって思いました。

自分にしたって、頑張ろうっていう言葉は自分を追い込む事にもなるから。

十人が十人、追い込んだら能力を開花させるとは限らないから。

そんなふうに思った朝でした。



じぇいかわさきです。生産技術者として35年、今まで培った経験とスキルを元に、ものづくりに関わる世の出来事に対して思ったことをホンネで書いてます。ノウハウやアイデアもありますよ。 また写真も全力で撮っています、気に入った写真があればサポートや感想をぜひお寄せください。