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子育て、今思えば……。息子ではなく私の一人称が変わったとき。

夏が近づくと、夏休み前の学期末面談で、担任の先生に話したことを思い出します。

息子は当時小学5年生、とても体が大きい子だったので、その頃に私の身長を追い越しました。すると私、息子と話すときは自分のことを「お母さん」と呼んでいたのに、なんとなく「私は~」と言うようになりました。
「お母さんは○○だと思う」「お母さんは〇時に出かけるね」から、「私は○○だと思う」「私は〇時に出かけるね」と。
身長が伸びて物理的に見上げる格好になると、「子供に話す」と言うよりは「一人対一人で話をする」という感覚になるものだなと思い、担任の先生にそんな話をしたことを覚えています。

もちろんまだまだ怒ったり叱ったり怒鳴ったり、なんてことはいっぱいありましたが、現実として子供が「成長している」ことをいやでも意識するきっかけになりました。
その頃はちょうど自分(と夫)が過保護・過干渉気味であるのをすごく気にしていた時期でもありました。だからよけいに「私は一人の人間として思うことを言おう。息子も私とは違う一人の人間なのだから、そのつもりで彼の思うことを聞こう」と思いました。

まあ、なかなかその通りにはいきませんでしたが、物理的なことから子供の成長を実感することは多いですよね。玄関に並ぶ靴の大きさとか、洗濯物を干しているときのズボンの長さとか、お弁当箱の大きさとか。

頭では「もう小さな子供じゃないんだから、口を出しすぎないようにしよう」といくら思っても、我が子のこととなると心配や不安や期待がつい前に出てきてしまう。
でも、大きな靴を見た時くらいはちょっと深呼吸をして、お互いの意思や考えを大事にしていこうと意識するだけでも、効果はあると思います。


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