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子育て、今思えば……。勉強って、世界は果てしないんだと実感すること

石井ゆかりさんがご自身のnoteで、現代思想+『15歳からのブックガイド』に寄稿されたことについて書かれています。
その中で、背表紙だけ見て難しい本を手に取り、わからない……と打ちのめされて次へ行く、という繰り返しでいい、というようなことをおっしゃっていました。
きっちり一つずつ理解して進んでいくことだけが読書や勉強の目的ではなくて、自分の知らないことがまだまだどんなにあるのだろう? と途方に暮れることも大事ではないかと。

本当にそうだな、と思います。小・中・高と子供の通う学校で話を聞いたり、公開授業を見たり、新学期にはもらってきた教科書をパラパラめくってみたりしてきましたが、「子供にわかりやすいように配慮」している感をひしひしと感じます。
難しくていやにならないように、できるだけ親しみやすい言葉で、とものすごく工夫されている。

もちろんいいことなんだけど、逆に「つまらない」と感じる子はいないのかなあという気もしていました。私だったら「もっと歯ごたえのあるものをくれよ!」って心の底で思ったかもしれない。

でも、「今の子はわかりやすいものに慣れすぎてる」とは思いません。だってゲーム機でもスマホでも、親世代の何倍もの速さで即座に複雑な仕組みを理解して、使いこなすのだから。
ただ「世界は果てしない」感は、ときどき感じてほしいなと思います。
教科書の外にもスマホの外にもまだ自分には見えてない世界があって、「勉強」や「読書」によってその一部を見たり、行き来することができるようになることを知ってほしい。
もし今いる世界にいるのがしんどくなったら、そういう場所にちょっと入りこんで休むこともできると。

はっきりした目標や目的地がわからないときも、とにかく遠くまで行ってみようとか、あっちの方にまだ道がありそうだとか、考えられるようになること。
だって世界は自分が知っているよりもずっと果てしないから。
そう思えるようになるのが、私にとって子供に勉強してほしい理由の1つです。


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