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今日はなんだかモヤモヤ

皆様こんにちは。

球磨焼酎の小さな蔵の5代目予定の恭奈(やすな)です。

今日は少しだけ私の憂鬱な気持にお付き合いください。

見たくないよって方はまた今度別の投稿見てくださいね!基本は明るめ・楽しめ投稿を心がけています。


10月半ばを過ぎたころから、少しずつ蔵に来て下さるお客様も増えてきて(コロナ前ほどではありませんが)、とてもうれしく、またありがたく思っています。

その中に、先日蔵見学に来てくださったお客様がいらっしゃいまして、弊社と弊社もお世話になっている被災した人吉の酒屋さんのところに来たことをFacebookにて投稿してくださいました。そうやって来てくださった方が人吉球磨の今の現状お伝えしていただくの大変ありがたいのです。自分たちではマヒしている部分もあるから。。。

ただその中で一つ引っかかったものが。

とある方からの1つのコメントが。

「球磨焼酎、特に人吉市内の蒸留所は、再興できない位の多大なる被害を受けています。復興可能な蒸留所より、消滅せざるを得ない球磨の蒸留所の話を聞いていただきたい!!」って。

『はじめはたたもうかと思ってけれど、大変だけどみんなのおかげで前向けたからどうにか頑張るね』って言ってる被害の大きな蔵の方の気持ちがまず「消滅せざるを得ない蔵」って決められてることで否定されている気がして、、、そして被害妄想なのかもしれないけれど、なんだか、私たちの蔵の存在も、小さいけれど被害があることも、いま自分たちにできることをと思ってこの4か月間球磨焼酎のみんながやってきたことも、せっかく蔵に時間さいててきてくださったお客様との時間もすべて否定されたようでなんだか、気持ちが落ちてしまい、糸が切れてしまったような感じになってしまいました。

人吉球磨はこの水害で本当に大きな被害を受けました。全壊のところ・数センチ足らず半壊扱いのところ、ぶちゃけ泥水が押し寄せてきて畳や床、タンスの下の方とかもぐっちゃぐちゃなのに、床上浸水としか扱われない←でもぶっちゃけ相当片づけやリフォーム必要とか。本当に様々被害あってます。1階は壊滅的だけど2階は無事だからと在宅避難されている方もとても多かったです。

同じように、球磨焼酎の蔵27蔵の中でも、壊滅的で自分たちもかける言葉が無いような全壊の蔵が3蔵。全壊ではないけれど会社の規模も大きめなので設備だけでも億単位でやられているお蔵さんが2蔵、私たちのように中規模や小規模の被災の蔵が6蔵の合計11蔵が被災しました。

ただ、みんな「うわー。被災した。」とはきっとみんな思いつつも、夜が明けて明るくなって、どんどん人吉や球磨村の悲惨な状況がわかってきたら、自分たちの被災状況なんて言えたものじゃなくなり、みんなそれぞれに被災のひどい蔵や酒屋さんに手伝いに入り始めました。

そんな風に、みんな自分たちの商売・小さな被災は置いておいて、できる限り被災のひどいところへの支援に走り回りました。(私の知る限りの仲いいメーカーさんはそんな感じ。もちろん全部のメーカーさんがそうだったか?と言われたらわからないけど)

1か月半ぐらいたってから?かと思いますが、結構多くの人から「うわさで聞いたけど被災したんやろ?言ってよー。知らなくてごめん。」と言われるようになりました。「うちの被害はたいしたことないから~」と答えてはいましたが、

「全壊のところしかニュースにならないから、知らなかった。」

「ちゃんと被災しているってことを教えてほしい(届けてほしい)」

「規模の大小あれど被災していることに変わりないから。大規模な被災で取り上げられてるところには、支援や買って応援も広がるけど、そうじゃないときっときついから、ちゃんと言って。自分たちにサポートさせて」

と言ってくださる方が多くなっていろいろオープンにしました。

ただ、今回直接的には被災していない16の蔵も、ただでさえコロナ渦中で売上が落ちている中で、被災している商品が返品で返ってきていたり、お客様であったお店が被災していて売り上げが減ったりと、間接的な被災をしています。

そしてみんな本当に仲間のことに走り回りました。

だから、弊社のような他社から見たら小規模であっても、被災していますと言えることは、まだましなのかなと。(ぶっちゃけ被災したものの金額考えたら弊社の規模では小規模ではないのだけどね。。。)

でも、大規模被災のところと被災されていないところとにどっちにも気を遣うというなんだか板挟み状態ではあるけど。。。


ただ今回のこの方のコメントを見て、被災していますって言ってはいけなかったのかなって。小さな被害は声上げれないのかなって。ただでさえ、微妙な板挟み感がある中でこれを見てしまい、ちょっと心が折れてしまいました。

なんとなく、自宅が被災しているけれど2階は無事だからと在宅避難されている方たちに、支援物資とかをお届けした時に「私たちはまだ2階が残っていてどうにかなるから」と様々なことを遠慮される方の気持ちがわかった気がします。ただ私たちは自宅は被災していないので実際のところはなんとも。。。


今回、水害が起きてからの数か月鍵垢村というやさしいSNSの中にいてまだ会ったこともないけれど共通のつながりがある、やさしいたくさんの方に支えてもらっていました。本当に皆さんに感謝しきれないほど。

でもその居心地のいいやさしいSNSの中にいたことが甘えが出ていたのかなーと。でも、ぎすぎすしたSNSよりやさしい世界にいたいなとより一層思いました。SNSって不特定多数が見るこそ、様々な立場で言葉を受け取る方がいるって事だなって実感した出来事でした。自分も気を付けなきゃ。

ただ、心折れているだけでは人吉球磨を復興していけないし、ここでもやもやを吐き出させてもらったので、気を取り直して頑張っていきたいと思います。そして今回支えてくれた皆さんに、やさしさをいつかお返しします!どんな形になるか、どんなことが私にできるかはわからないけれど。

最後まで見てくれた皆さん本当にいつもやさしさをありがとうございます。

次は前向き投稿するので今日だけはお許しを。恭奈でした。

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