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インド・リシケシ でのヨガトレーニング21日間の通訳を終えて - その1リシケシュ という街の魅力-

2023年夏、北インド・リシケシュ  で行われた21日間のTTC (Teachers Training Course = ヨガ講師トレーニングコース)の日本語通訳を勤めさせていただきました。(次回開催2024年2月予定 / 主催:https://naturavia.jp/ )

その時に感じたことを残すため、そして興味があって情報を求めている方にも届いたらいいなと、ここに書いていくことにします。

今回1ヶ月半滞在してみて、まずリシケシという街自体に大きな魅力を感じました。その理由は、

・古くから精神修行や巡礼の場であった歴史の残り香と、ヒマラヤの麓という地理的にパワフルな土地のエネルギーが今でもしっかりと感じられる

・異文化からの訪問者に対して開かれていて、伝統を上手にアップデートしながら、外国人やインドの若い世代に対してもスピリチュアリティの教えの本質を伝え続ける場として機能している

という、二つの側面。

街を歩くと、

ヨーロッパや南北米からはるばる、「魂とは?自己の本質とは?」を探求しにやってきた20代の外国人、

出家をし、または老年期に入り、所有物を持たずに精神修行に勤しむサンヤスと呼ばれる男女、

3世代の親戚一同で、一生に一度の巡礼のために遠くの村からやってきて、ひたすらお祈りや沐浴、儀式に勤しむファミリー、

平日はデリーのIT企業に勤めながら、週末はここリシケシュ へ。
競争社会の大都市から離れて、心の平安を取り戻す30代の働き盛り男性、

などなど、

これだけの、年代も、職業も、ライフステージも、民族も、宗教バックグラウンドも異なるような多種多様な人々が、

「神、魂、真の心の平和、悟り、愛、慈悲、献身、祈り」といったテーマに惹かれて、この街に集っているという現象。

道はゴミだらけだし、歩けば牛の糞を踏むし、
音は鳴り止まないし、「快適」とは程遠い。

お肉やお魚、お酒は売ることが禁止されているから、
多くの人にとってはそういったグルメやパーティ的楽しみもない。

けれどきっとそれこそが、よくある「外国人だらけの、なんだか浮ついた街」とはまた違ったムードを醸し出してるのかもしれない。

例えば同じようにスピリチュアル系で栄えているバリ島のウブドが引き寄せる人々とも雰囲気が大きく異なるのは、

インドが「物質的に(インフラなどが)整ってないのと、理解の範疇をはるかに超えてくる衝撃的なカルチャーと、全てにおいてカオスな、五感で得られる体験としてはむしろ不快なことのほうが多い環境」こそが、

「外側の世界がどうであれ、真の自己を知ったものは、無限な幸福を内側に見つけられる」

という東洋哲学の教えを、真剣に探求する人にとってはうってつけだからなのか?と感じた。

けれど実際、ヨガスクールや、アシュラム(ヨガの道場のような施設)は数え切れないほどあり、多くの訪問者はスクール迷子に陥ってしまうのも事実。(日本人で、英語がわからないと特に)

その分母の数に対して、真摯にヨガやヴェーダの教えを実践し、伝えている先生やスクールがどれだけあるか?というのも、とっても疑問なところ。

それを見分けるには知性やセンス(直感)が試される。

今の自分に必要なものとそうでないものの判断は、
マインドをしっかりお掃除して、意識の状態をクリアに研ぎ澄ませていれば簡単にできるけど、少しでも気をぬくと、その答えが奥底へと潜って見えなくなってしまう。

しかも、インド人は私たちを放っておきません。外を歩くと数分に一回は人に話しかけられます。この、毎瞬、毎秒ごとに自分の意識(起きる出来事に対する自分の反応)や、判断を試されるような感覚も、ヨガの修行をしたい人にとっては絶好の環境なんだもと思う(笑)

*リシケシで話しかけてくる人は、インドの他の街と違って、
純粋に「あなたと友達になりたい!」という人がほとんどでした。
嫌な客引きや騙す人もほぼゼロに等しかった。

もちろんリシケシュ はそんな修行的要素だけでなく、
バッチリ五感を満たしてくれるポイントもあります。

【ごはん】
インド系であれば安く、とっても美味しく、菜食で、さらにサトヴィック(ニンニクやタマネギ抜き)のものがどこにでもあって、毎日外食でもOK

油抜きのキチュリ(おかゆ)の注文もできるから体調が優れなくてもたべれるものがあるのがありがたい。

アーユルヴェーダのお陰で「食養」という考え方が根付いているから、
食べ物や食べ方で体調を整える、というのが、
どこへいってもお店の人に理解してもらえる感覚。

インド系に飽きても、中華・ネパール系、イタリアン、欧米系など、
菜食でも一切、味覚の喜びや食のバラエティに困らない!
スムージーやフレッシュジュースもたくさん!

【自然】
街から30分足らずで、人工物の見当たらない滝や、
ガンジス川の上流で、のんびり過ごせる
リシケシュ をベースに、さらに山の上の方へトレッキングへもいける

【癒し】
アーユルヴェーダの診察、マッサージが格安で受けられる

【お楽しみ】

毎日のように行われてるカフェでの音楽イベントやキールタンナイトでは、歌ったり踊ったり出会いがあり

インド音楽や楽器を学べるスクール
料理教室
いろんなヨガの流派(古典ハタヨガ、アシュタンガヨガを始め)
現代系ヨガ(アクロヨガ、踊りの瞑想、サウンドヒーリング、インヨガなど)のバラエティ豊かなクラス

ビートルズが瞑想して音楽を作ったアシュラムや、
近くには野生動物のサファリもあるし、
そもそも街中に動物がいて、動物園のようw

・・・

とまあ、簡単に数ヶ月過ごせてしまうくらい、こういった文化に興味のある人にとっては魅力たっぷりの街、リシケシュ 。

惹かれる!と感じる方、
わざわざ行く価値は大いにあると思います。


もっともっと書きたいことはあるので、また次の記事にてシェアさせてくださいな。

Hare Krishna 🦚




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